
レンジローバー・ヴェラール・オートバイオグラフィP400e/価格:8SAT 1208万円。ヴェラールはジャガーFペイス用プラットフォームを使用。P400eはPHEV。サイズ4820×1930×1685mm
九島辰也(モータージャーナリスト/以下、九島):ヴェラールはデザインコンシャスなSUV。デザイナーは、ジュリー・マクガバン。彼は兄貴分のレンジローバー、レンジローバー・スポーツも手掛け「高級」の概念を刷新してきた。ヴェラールの場合、なんの縛りもなくドローイングしたのではないだろうか。日本発売は2017年。すでにデビューして相応の時間が経過しているが、新鮮でハッとするほど美しい。このデザインに乗るだけで価値がある。
山本善隆(カー・アンド・ドライバー統括編集長/以下、山本):ヴェラールは、かつてのジャガーFペイスのレンジローバー版で、プラットフォームはFペイス用がベース。レンジローバー直系ではないだけに、自由な造形が可能になったのかもしれないですが、とにかく美しいスタイリングだと思います。
九島:久しぶりに運転して、いいクルマになったと思った。デビュー当初は、やや粗削りな面が散見されたが、年を重ねるごとに熟成が進み、クオリティが確実に上がっている。しかもP400eは、2リッターターボとモーターを組み合わせたPHEV。普段はBEVとして走るから、環境性能面でもアドバンテージがある。
山本:私も走りには好印象を受けました。スムーズさと重厚さがいいバランスで、エレガントなイメージです。価格は試乗車こそ最上級のオートバイオグラフィーで1208万円でしたが、PHEVベースグレードなら1000万円を切るレベルで驚きました。
九島:レンジローバー一族で、このスタイリング、しかもPHEVなら商品性はハイレベル。少数派だから、信号で同じクルマとまず並ばないのもオーナーにとってはプラスポイントかもしれない。
山本:このヴェラールは、卓越のデザイン性が最大の魅力。オーナーになるだけで、ファッションセンスが磨かれるような気がします。通常のレンジローバーはアウトドアを連想させますが、このクルマはそのイメージに対してポジティブに異質。どちらかというと、都会が似合うと思います。
