2026年5月の欧州新車販売は、「追い風」を受けてBEV販売が好調

 欧州自動車工業会(ACEA)は6月23日、5月の欧州新車販売データを発表した。5月の欧州(EU+EFTA+UK) 新車販売台数は115万2523台で、前年比3.6%増。今年は1月の販売実績が前年比マイナスだったが、2月以降は前年実績を超えている。

 国別販売データは、ドイツが23万9448台(前年同月比0.1%増)、英国16万662台(同7.1%増)、イタリア15万43台(同7.6%増)、フランス12万8484台(同3.7%増)、スペイン11万1894台(同0.8%減)だった。

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 パワートレーン別販売状況を紹介すると、EU全体でBEVは26万8487台(同39.1%増)、シェアは23.3%である。プラグインハイブリッド(PHEV)は12万3339台(同13.2%増)、シェアは10.7%、ハイブリッドは40万9006台(同8.2%増)、シェアは35.5%である。電動車はそろって販売台数を拡大しているが、ガソリン車の販売台数は25万97台(同19.1%減)、ディーゼル車は7万3841台(19.0%減)と純内燃機関車は販売を減らした。ディーゼルの販売シェアは6.4%まで縮小。ドイツでは依然としてディーゼルが3万547台売れているが、これは欧州市場の41.4%に該当する。

 フランスのBEVシェアは29.1%、英国は27.3%、ドイツは25.0%と、新車販売の4台に1台以上がBEVという状況になっている。ACEAはBEV販売が好調な理由として、「ガソリン価格が高いこと、BEVに対する補助金」が関係していると解説する。ドイツのガソリン価格は1リッター約370円(2026年5月)、フランスは約390円、英国約340円といったところだ。「ガソリン価格が高い」からBEVを選択するという説明が納得できる小売り価格である。

 6月に入って英国政府がBEVの販売目標を下方修正する計画を検討していることが報道された。本来ならば2035年にZEV(排出ガス・ゼロ車=実質的にBEV)の販売比率を100%、2030年に80%にする方針を掲げていたが、2030年時点での販売比率を50%まで引き下げるのだという。

 現在、ドイツもフランスもイタリアもBEVに対する優遇措置を打ち出している。ドイツの場合は家族構成や所得、BEVの種類によって異なるが、1500~6000ユーロの助成金が設定されている。ドイツの助成金はPHEVとレンジエクステンダーも適応対象になっているが、電動航続距離が80㎞以上あること、1㎞走行あたりのCO2排出量が60グラムを超えないことなどの条件が付されている。ドイツの新車販売は約3分の2が企業によるもので、このカンパニーカーに対する優遇政策も設定されている。

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