九島辰也(モータージャーナリスト/以下、九島):グレカーレ・エッセンツァはマセラティ本来の乗り味を持っていると思う。ケン・オクヤマがデザインした、かつてのクワトロポルテと同様のスポーティでしなやかな、あの感触が復活していた。ちょっぴり硬い感触の大径タイヤを装着したグレカーレの上級版とは明らかに異なる。エッセンツァは19㌅の足元がプラスをもたらしているのだろう。しかも価格は1000万円を切る。かるくカスタムして、大人の遊びグルマとして日常からアウトドアまでガンガン使うとカッコよさそうだ。
山本善隆(カー・アンド・ドライバー統括編集長/以下、山本)本:マセラティをカスタムするという発想は新鮮ですね!乗り味は、すべてが自然で違和感がありませんでした。これなら誰かに運転を任せても安心な気がします。室内空間も華美ではないのがいいですね。シンプルでカッコいいと思います。
九島:マセラティに乗っている人は、ガレージに2台は収めているイメージがある。つまり生活に余裕を感じさせるよね。
山本:個人的には標準ホイールがおとなしい印象なので、そこはカスタムしたいポイントかもしれません。足元を交換するだけで、ずいぶんとイメージが変わりそうな気しがします。
九島:あえてインチダウンして肉厚のSUV用タイヤを装着するのも面白いと思うよ。
山本:それは斬新ですね!確かにこのエッセンツァはライトカスタムのベース車として最適なクルマかもしれません。SUVだらけでコモディティ化した中で、本物の輝きを放つマセラティの、それもモデファイされたSUVを想像するだけで、クルマ好きの一人としてワクワクします!
九島:価格がリーズナブルな分、自分好みに仕上げるのに好都合。遊びのベース車として高いポテンシャルを持っていると思う。パワーユニットが2リッターターボ(300㎰)なのも気軽に乗れる要因のひとつ。まだ少数派な点もマニア心をくすぐるな。
