【話題のクルマ最新事情】話題のイヤーカー、SUBARUフォレスターの実力を再検証。シンメトリーAWDの優れた走破性と完成度を実感

SUBARUフォレスター・リミテッドS:HEV EX/価格:CVT 459万8000円。SUBARU独自のシンメトリーAWDを熟成したフォレスターの雪上性能は信頼感たっぷり。開発陣は「車体剛性の向上が足回りの接地性向上をもたらした」と説明。なかでもS:HEVのリニアなトルク特性が光る

SUBARUフォレスター・リミテッドS:HEV EX/価格:CVT 459万8000円。SUBARU独自のシンメトリーAWDを熟成したフォレスターの雪上性能は信頼感たっぷり。開発陣は「車体剛性の向上が足回りの接地性向上をもたらした」と説明。なかでもS:HEVのリニアなトルク特性が光る

フォレスターは道を選ばない。雪上でも自在なパフォーマンスを披露

 フォレスターは、「2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。評価ポイントは走行性能、実用性、快適性、オフロード性能、安全性を高い次元で融合している点や、待望のストロングハイブリッド(S:HEV)の採用、さらにアイサイトXをはじめ先進運転支援技術やサイクリストにも対応したエアバッグの搭載など多岐にわたる。

 筆者も最高点を投じたのだが、多くの選考委員の投票理由を見ても、全体的に完成度が高いこと、S:HEVによりこれまで弱点だった燃費やパワートレーンの脆弱さが解消されたことが支持理由であることが理解できる。

スタイル

岡本さん

「その年を象徴する何かをいかに持っているか」を評価軸としている筆者にとって、最新のフォレスターは、まさに時代を象徴する1台に映った。クルマに多くの要素が求められる「いまという時代」に相応しいオールラウンドなクルマ作りは魅力的である、今回のフォレスターはフォレスターの歴史の中でもひとつの節目になるモデルとなると思っている。

 市場での評価も高い完成度を証明している。売れ行きは非常に好調である。スバルは年次改良を適宜施し、商品力を高める手法を採用しているが、販売が想定以上のため現行生産モデルの受注枠は早くも一杯となり、今注文すると年次改良後のモデルとなるという。ちなみに今回の年次改良は一部モデルの装備充実とベースグレードの追加がメイン。機能面のリファインはない。なお、ユーザー層は幅広く、旧型フォレスターを中心にスバル車からの乗り換えが約6割を占めるそうだ。

雪上で頼りになるAWD性能を実感。中でもS:HEVは走りやすい!

 新型フォレスターには、これまでサーキット、一般道、豪雨の公道とオフロードコース、北海道の公道とテストコースなど、いろいろなシチュエーションでドライブしてきた、今回は、いよいよ、雪の積もった群馬サイクルスポーツセンターでの試乗がかなった。本格的な雪上を走るのは初めてである。
 S-HEVのプレミアムと1.8リッターターボのスポーツを乗り比べることができ、両車のキャラクターが違うことも理解できた。

雪上走行

 試乗の舞台はクローズドコース。1週間にわたり実施された試乗会の最終日ということで、路面はかなり荒れていたが、だからこそ重心が低く前後左右のバランスに優れるスバルのシンメトリカルAWDの高い実力がわかった。

「新型は車体剛性が高まったおかげで足回りの接地性が向上しており、スバルならではの機械式AWDの強みをより引き出すことができる」という開発者の言葉どおり、雪上でもフォレスターは実に頼りになり、よく走る。

 アイスバーンの上に湿った雪が降り積もった、かなり厳しい路面でもアクセルを踏んでステアリングを切ってさえいれば着実に前に進み、行きたい方向に行ける走りに改めて感心した。ヒルディセントコントロールを駆使すると、20km/h以下の一定の車速をキープして急な下り坂でも安心して降りることが可能。逆に滑りやすい路面から脱出して登坂したいときにはX-MODEのDEEP SNOW&MUDモードにすると安心。トラクションコントロールが切れるとともにスロットル特性を上げてトルクの立ち上がりを早くし、AWDの締結力も強まってトラクションを最大化することで脱出しやすくしてくれる。

リア

インパネ

 こうした滑りやすい路面を低速で走るときには、S:HEVのリニアなトルク特性が生きる。踏んだとおりに加速してくれて、前後バランスもよく、重めの車両重量も効いて、挙動が乱れにくい。歴代フォレスターで何度も雪道を走ったが、こんなに走りやすいと感じたのは初めてだった。

 一方の1.8リッターターボは、約100kgという実際の車両重量差よりも、印象としてはずっと軽やかに感じられた。足回りのセッティングがスポーティなため、挙動がはっきりと出やすい面はあるが、それを抑えながら走るのもそれはそれで楽しい。

 ただしパワーコントロールはS-HEVより難しい。絶対的なパワーはあるのだが、低速でもう少しトルクがほしくてアクセルを踏み増したシーンで、CVTの特性もあってパワーが出すぎる。予期せぬアンダーステアに見舞われた。それを技術者に伝えたところ、実は裏技があると教えてくれた。X-MODEのDEEP SNOW&MUDモードを選び、さらに走行モードをSにするとドライビングの自由度が広がるという。次回はぜひ試してみたい。

メーター

Xモード

 ちなみにメーターのインジケーターを見ていて、新型は旧型以上にVSCの介入が早くなった気がした。それは静かに作動しキックバックも小さいVSC制御ユニットの進化の賜物という。新型はドライバーがコントロールしやすい領域を残しながら、早めにVSCを介入させることで安心・安全な走りを確保。大きく挙動が乱れそうになったら一気にVSCを介入させる制御にリファインしたそうだ。

 最近はライバルメーカーも4WD性能をどんどん高めている。それでも持ち前のシンメトリカルAWDに加えて、各種制御の進化と、パワーコントロール性に優れたS:HEVを得た新型フォレスターのアドバンテージはまだまだ高い。今回のような厳しい雪道を含め、どんなシーンでも乗りやすく、安全に楽しく走れる。あらためてそのオールラウンダーぶりに感心させられた。

From PR Department/過半数のユーザーが「アイサイトX」を選択

 新型フォレスターはストロングハイブリッド(S:HEV)の搭載が話題である。現在、S:HEVの販売比率は約65%と、大きな支持を得ている状況だ。人気グレードで見ると、プレミアムS:HEV・EXが約40%でトップ、スポーツEXが約20%、X-BREAK S:HEV・EXが約15%で続く。トップ3のデータから、過半数のユーザーがアイサイトXを選択していることがわかる。

 人気のボディカラーはクリスタルホワイトパールが約30%でトップ。リバーロックパールが約15%で続く。メーカーの調査によると、ユーザーは「スタイルやエクステリアデザイン」「運転支援システムの充実」している点を高く評価する声が大きいという。

エンブレム

諸元

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