フェラーリがスペシャルプロジェクトプログラムの一環として新たに製作したワンオフモデルの「CZ26」を米国モントレー・カー・ウィーク2026において発表。米国のクライアントとフェラーリ デザインスタジオのコラボレーションによって、高性能ベルリネッタのコンセプトをパーソナルな視点から現代的に再解釈
伊フェラーリは2026年8月13日(現地時間)、米国カリフォルニア州ぺブルビーチで開催されたモントレー・カー・ウィーク2026のコンクール・デレガンスにおいて、ワンオフモデルの「CZ26」を披露した。
今回披露されたCZ26は、米国のクライアントとフェラーリ デザインスタジオのコラボレーションによるスペシャルプロジェクトプログラムの一環として開発。高性能ベルリネッタのコンセプトをパーソナルな視点から捉え、本質的で技術的に先進的なデザイン言語と未来志向のビジョンによって再構築したことが特徴である。ちなみにスペシャルプロジェクトプログラムは、顧客の要望に合わせて特別にデザインした唯一無二のワンオフモデルを提供することを目的としたビスポークプログラムで、フラビオ・マンゾーニ氏率いるフェラーリ デザインスタジオが顧客から提案されたアイデアを基に開発および製作を手掛ける工程を採用している。

▲CZ26は高性能ベルリネッタのコンセプトをパーソナルな視点から捉え、本質的で技術的に先進的なデザイン言語と未来志向のビジョンによって再構築したことが特徴。ボディサイズは全長4762×全幅2005×全高1189mm/ホイールベース2650mmに設定
CZ26のベース車はプラグインハイブリッド スーパースポーツのSF90ストラダーレで、エクステリアは水平基調のデザインをベースとしたクーペフォルムで構成。カプセルのようなキャビンを車体中央に配置し、4つのホイールアーチには筋肉質な盛り上がりを持たせ、さらにフロントマスクから切り詰めたリアエンドへと自然に繋がる、車体が単一の要素から押し出されたかのようなクリアかつ存在感あふれるスタイリングを具現化する。
各部のデザインにも徹底してこだわり、フロント部は全幅に渡って配した機能的なグリルや新造形のライティングユニットなどによって印象的なマスクを創出。一方でリアセクションは、切り詰めたテール形状と立体的なデザインのリアコンビネーションランプなどを採用して、未来的かつ安定感のある後ろ姿に仕立てる。そして、全体的なボディワークはフェラーリならではのクリーンで厳格な美学に基づき、機能的な要素をメインサーフェスから直接現れるようにアレンジ。冷却用のサイドエアインテーク、フロントエンド、リアディフューザー、前後のライトクラスター、そしてホイールアーチを視覚的に拡張するカーボンファイバー材のパーツは、機能性と美的表現を巧みに融合させた統一のデザイン言語で構築する。このアプローチは、1970年代のイタリアの工業デザインを現代的な視点から再解釈して仕立てたものだという。
ボディカラーも要注目。特別に調合した専用色の「アルジェント・ヴェローチェ」を纏い、表面の豊かさとラインの精緻さを強調する。また、「ロッソ・ランパンテ」と称するアクセントカラーを要所に配し、ダイナミックなキャラクターを際立たせた。さらに、足もとには光沢のあるブラック塗装とショットピーニング加工を組み合わせた表面処理を施す専用20インチアロイホイールを装着し、車両のダイナミックさを引き立てている。

▲全体的なボディワークはフェラーリならではのクリーンで厳格な美学に基づき、機能的な要素をメインサーフェスから直接現れるようにアレンジ。ボディカラーには特別に調合した専用色の「アルジェント・ヴェローチェ」を纏う
インテリアに関しては、ダッシュボードやドアパネル全体に配されたボディカラーのエレメントにより、インテリアとエクステリアのデザインの連続性が生成したことが訴求点。抑制の効いたロッソ・ランパンテのアクセントも目を引く部分だ。また、シートは特注のブラックのテクニカルファブリックと積層造形されたインサートを組み合わせ、さらにサテン仕上げのカーボンファイバー材や金属繊維を組み込んだ特殊な光沢織りに、跳ね馬とCZ26ロゴを刺繍して、スペシャル感を強調する。インパネとシート後方のパネルには、CZ26エンブレムも装着した。
パワートレインはベース車を基本的に踏襲し、リアミッドシップ配置の3990cc・V8ツインターボエンジン(最高出力797ps/7900rpm、最大トルク804Nm/6250rpm)、前輪左右に独立配置された2基のモーターとエンジンおよびギアボックス間に設置したモーター(3基で計162kW)に高性能のリチウムイオンバッテリー(総電力量7.9kWh)というパワーユニットを搭載して4輪を駆動(AWD)。エンジンと組み合わせるトランスミッションには8速DCTを配し、最高速度は328km/h、0→100km/h加速は2.5秒を実現している。

▲パワートレインはリアミッドシップに置かれた3990cc・V8ツインターボエンジン(797ps/804Nm)、前輪左右に独立配置された2基のモーターとエンジンおよびギアボックス間に設置したモーター(3基で計162kW)、高性能のリチウムイオンバッテリー(総電力量7.9kWh)、8速DCTでシステムを構成
