PHEVモデルはEV航続距離が大幅向上。車内空間を光や香りの演出する機能も。LEXUS「NX」の新型モデルを世界初公開

 LEXUSは、「NX」を一部改良し、9月1日に世界初公開した。2026年末以降、順次各地域で発売を予定している。

LEXUS NX

▲LEXUS NX

 NXは、2014年にLEXUS初のコンパクトクロスオーバーSUVとして誕生して以来、2026年7月末時点で90以上の国と地域で累計約190万台を販売し、LEXUSのグローバルコアモデルへと成長。カスタマーからは、都会を機敏に駆け抜ける高い走行性能と、スタイリッシュなデザイン等が評価されている。

 新型モデルのテーマは「DISCOVER YOUR EDGE」。カスタマーの日常に新たな刺激をもたらし、可能性をさらに広げていくような存在となることを目指して開発を進めた。

LEXUS NX350h フロントビュー

▲LEXUS NX350h フロントビュー

 新型NXのエクステリアは、よりスポーティなデザインへと進化した。デザインテーマ「VITAL TECH」を従来から受け継ぎ、基本のフォルムやサイドシルエットを継承しながら、躍動感のある造形へ磨き上げた。機能とデザインを一体化し、レクサスならではの機能美を追求している。

 フロントまわりは、ワイド&ローを強調した。ヘッドランプやコーナリングランプなどの機能部品をグリルと融合。低く構えた、シンプルでクリーンな表情をつくり出した。グリルには、空力性能と冷却性能を高めるメッシュ構造を採用。機能をそのまま造形に取り込み、モダンな印象に仕上げている。

ヘッドランプ

▲ヘッドランプ

 アウターミラーやモール類は、クロムメッキからブラック基調へ変更した。ボディ全体の凝縮感を高め、NXらしい塊感と力強いスタンスを表現している。

 ヘッドランプは、ターンシグナルランプとデイタイムランニングライトを統合。ターンランプとともにダブルラインを描く。NXらしい精悍な表情と高い視認性を両立した。

リヤコンビネーションランプ「ダブルLシグネチャー」

▲リヤコンビネーションランプ「ダブルLシグネチャー」

 リアには、レクサス初の「ダブルLシグネチャー」を採用した。左右両端に二重のL字型シグネチャーを配置。中央の発光式LEXUSロゴと組み合わせ、後ろ姿にもワイド&ローの印象を与えている。

 ボディカラーは、新色を含む全9色。自然との調和を感じさせるアッシュトーンの「SONIC TELLUS」を新たに設定した。F SPORTには、シャープでクールな「TITANIUM CARBIDE GRAY」も用意する。

LEXUS NX350h リアビュー

▲LEXUS NX350h リアビュー

 インテリアは、どの座席でも快適に過ごせる空間を目指した。水平基調のデザインによって、広がりと落ち着きを感じさせる室内に仕上げている。インストルメントパネルには、12.3インチ液晶メーターと14インチのナビゲーションシステム/マルチメディアを水平に配置した。ドライバーの視界を確保しながら、運転中の視線移動を抑える。見通しの良さと操作性を両立したレイアウトだ。

インテリア(カラー:ABALOS)

▲インテリア(カラー:ABALOS)

 ステアリングホイールも新たなデザインに変更した。透過表皮を用いたレスポンシブヒドゥンスイッチも採用。必要なときに操作部が浮かび上がる設計とし、機能性とブランドとしての統一感を高めている。

ステアリングホイール

▲ステアリングホイールを10mm小径化して360mmに変更するとともに、ステアリングの切れ角によって ギア比がよりクイックに変化する「バリアブルラックギア」を採用

 室内照明には、線発光と間接照明を採用した。インストルメントパネルからドアトリムまで、光のラインが連続する。水平基調の造形を光でも強調し、ワイドな広がりと落ち着きのある雰囲気を生み出している。

 Mark Levinson仕様には、パンチングメタル製のスピーカーグリルを採用した。ドアスピーカーの外周には、円形の光のリングを配置。スピーカーグリル越しに光が浮かび上がり、先進的でエレガントな表情をつくり出す。

イルミネーション

▲イルミネーション

 新型NXには、新型ESに続いて乗員の気分に合わせて車内環境を変化させる機能「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」を採用した。イルミネーション、音楽、空調、シート温度、フレグランスを連携。視覚や聴覚、温冷覚、嗅覚に働きかけ、車内で過ごす時間を演出する。

 用意されるモードは3種類。「INSPIRE」は、刺激的な鼓動と光で気分の高揚を促す。「RADIANCE」は、光の反射と揺らめきによって集中を支える。「REVITALIZE」は、自然の循環をイメージした穏やかな空間をつくり、リラックスを促す。

センサリーコンシェルジュ機能のフレグランスイメージ

▲センサリーコンシェルジュ機能のフレグランスイメージ

 フレグランスは、レクサスのデザイン思想「Time」と自然を表現した5種類を設定した。専用カートリッジは、グローブボックス内の発生器に3種類まで同時に搭載できる。香りは専用画面から選択する。選んだ香りは、インストルメントパネル奥のスピーカーグリル付近から室内へ広がる。Sensory Conciergeとは別に、各フレグランスと連動する映像、音楽、イルミネーションも用意。香りだけでなく、複数の感覚を組み合わせた演出を楽しめる。

 5種類の香りは以下の通り。

・「天光(TENKO)」は、温かな自然光をイメージしたウッディアロマティック。
・「恵風(KEIFU)」は、深い森の中に広がるスモーキーグリーン。
・「青陽(SEIYO)」は、春の日差しを思わせる穏やかなホワイトフローラル。
・「半夜(HANYA)」は、深夜の静けさに漂う、柔らかく神秘的なムスク。
・「晨明(SHINMEI)」は、夜明けの始まりを予感させる清らかなシトラス。

e-Axle

▲トランスアクスル、モーター、PCUを一体化し、小型・軽量・低重心化を実現。新世代ハイブリッドシステムに採用されたe-Axle

 公開されたパワートレーンと駆動方式の組み合わせは4種類だ。2.5L直列4気筒エンジンを搭載するPHEVの「NX450h+」はAWDのみ、同じく2.5Lエンジンを用いるHEVの「NX350h」はAWDとFFを設定する。新たに加わる「NX300h」は、2.0L直列4気筒エンジンと電気式無段変速機を組み合わせたFFモデルとなる。

 開発中のシステム最高出力は、NX450h+が215~240kW、NX350hが140~180kW、NX300hが145kW。0-100km/h加速はNX450h+が6.0秒、NX350hが7.1~7.8秒、NX300hが9.2秒としており、PHEVを頂点に用途や価格帯の異なるラインアップを構成する。

▲LEXUS NX450h+ 透視図

 NX450h+は新開発のリチウムイオンバッテリーにより、電池出力が8%、電池容量を従来比30%拡大。EV航続距離も大幅に向上している。EV航続距離は日本のWLTCモードで140km超、欧州のWLTPモードで100km超、米国のEPAモードで40マイル超を見込むほか、DC急速充電にも対応。充電時間を大幅に短縮した。また、電動充電リッドの採用により、充電時の利便性も向上した。

 また、バッテリーのセルの配置方向を従来の前後方向から横方向に変更することで、ボディ全体の横方向の剛性を向上させるとともに、バッテリー搭載位置が下がることによる低重心化を実現。操縦性・走行安定性の向上に大きく寄与している。

PHEVバッテリー

▲PHEVバッテリー

 車両重量はNX450h+が2050~2130kg、NX350hのAWDが1790~1870kg、FFが1730~1810kg、NX300hが1690~1750kg。ボディサイズは全長4690×全幅1865×全高1660mm、ホイールベース2690mmで、従来型から全長のみ30mm延長された。タイヤは235/60R18と235/50R20を設定する。なお、出力や車重などの数値は地域・仕様によって異なる開発中の暫定値だ。

LEXUS NX450h フロントビュー

▲LEXUS NX450h+ F SPORT フロントビュー

 また、新型LEXUS NXのF SPORT(プロトタイプ)も公開された。

 エクステリアは、フロントのアンダースポイラーとサイドポンツーン、リヤコーナー空力デバイスを設定し、走りへの期待感を高めた。また、ルーフサイドレール、ルーフスポイラー、ロッカーにピアノブラックを採用することで、全体の印象を引き締めている。さらに、軽量かつ高剛性のF SPORT設定20インチアルミホイールを採用したほか、ブレーキキャリパーもレッドに変更。F SPORTらしさを際立たせている。

LEXUS NX450h リアビュー

▲LEXUS NX450h+ F SPORT リアビュー

 インテリアは、より運転に集中できるよう、インストルメントパネルをブラックで統一。ステッチでアクセントを加えた。また、F SPORT設定色「PROMINENCE」を設定。FLARE REDよりさらに鮮やかなカラーで、スポーティさとアクティブさを際立たせた。

インテリア(カラー:F SPORT設定色PROMINENCE)

▲インテリア(カラー:F SPORT設定色PROMINENCE)

シート(カラー:F SPORT設定色PROMINENCE)

▲シート(カラー:F SPORT設定色PROMINENCE)

SNSでフォローする