【いま買うべきSUV選び2026】販売好調! 新型マツダCX-5は誰にでもフレンドリー。走りは「人馬一体」と「快適」を真摯に追求している

マツダCX-5 L/価格:FF 407万円/4WD 430万6500円。Lは最上グレード。19㌅アルミはブラック仕上げで、15.6インチ・ディスプレイと本革シート標準。写真はディーラーopのエアロ[シグネチャースタイル](36万9662円)装着車

マツダCX-5 L/価格:FF 407万円/4WD 430万6500円。Lは最上グレード。19㌅アルミはブラック仕上げで、15.6インチ・ディスプレイと本革シート標準。写真はディーラーopのエアロ[シグネチャースタイル](36万9662円)装着車

新型は正常進化型トレンドセッター

 3代目となるCX-5が正式デビューした。CX-5はマツダを代表するワールドカー。初代は、「魂動デザイン」と「SKYACTIV技術」を全面採用して2012年に誕生。BIGトルクの新開発ディーゼルターボを搭載するなど、斬新なメカニズムとコンセプトが話題を呼び大いに受け入れられた。

 2016年に登場した2代目は、初代の価値を引き継ぎつつ、同乗者全員が楽しめるよう「質」を重視し、「エレガントで洗練されたクロスオーバー」へと進化。適切なアップデートでデビュー後も完成度を高め、モデル最終期でも人気を誇ったのはご存じのとおりだ。

新旧並び

 9年ぶりの新作となる3代目はマツダの自信作。グローバルで累計500万台以上を販売する実績を背景に、CX-5の魅力を改めて分析。すべてをブラッシュアップした。開発コンセプトは「新世代エモーショナル×デイリーコンフォート」。開発陣は「ユーザーひとりひとりの“したい”という思いに真摯に向き合って開発した」と説明する。

 具体的には、デザインと「人馬一体」の走りをさらに磨き上げるとともに、居住空間と荷室を拡大。新たな電子プラットフォーム(MAZDA E/E ARCHITECTURE+)を採用しGoogle搭載のインフォテインメントシステムを導入。先進安全技術(ADAS)もドライバー異常時対応システムの充実など、ぐっと進化した。

Lグレード

Gグレード

 当初のパワーユニットは2.5リッター直4エンジン(178㎰)+モーター(6.5㎰)のMHEVのみ。話題の「スカイアクティブZ(ストロングハイブリッド)」は来年登場の予定だ。ラインアップはS(FF/330万円)/G(同352万円)/L(同407万円)の3グレード。全車360度モニターを標準化するなど装備は充実しているが、販売主力は19㌅アルミを装着するGとL。両車の主要な違いはセンターディスプレイのサイズとシート素材。Gは12.9㌅と合成皮革+レガーヌ、Lは15.6㌅と本革の組み合わせ。外観では、Gのアルミは切削光輝、Lはブラックメタリックという点が異なる。駆動方式は全車で2WDと4WDが選べる。

すべてがモダンで新鮮。しなやかな足で走りは快適

 スタイリングは正常進化。行動範囲を広げる 「Wearable Gear(ウェアラブル ギア)」をテーマにするエクステリアは、CX-5らしい躍動感を感じる。ボディサイズは4690×1860×1695㎜。旧型(4575×1845×1690㎜)よりひと回り拡大したが、日常ユースで持て余す心配はなさそうだ。

 インテリアの雰囲気は大きく変わった。プレーンな印象のスッキリとした造形でステアリングホイールは新形状。メーカーopでスポーツタン(L)やピュアホワイト&ブラック(G)など、明るいシート色が設定されているのが特徴で、モダンさと開放感を巧みに演出する。

Lリア

インパネ

 ホイールベースは2代目比で115㎜延長。その結果、後席の居住空間と乗降性が向上した。ラゲッジは奥行きが45㎜拡大され、床面が18㎜低くなってベビーカーを縦に積めるようになった。リアシートの座面を前に倒すとほぼフラットになり車中泊しやすいのもポイントが高い。

 パフォーマンスはなかなか優秀。ディーゼルがなくなったことを惜しむ声は聞こえてくるが、国内向けで初めてMHEVを搭載した2.5リッター直噴ガソリンエンジンは、電動感こそ薄いものの出足は軽やかで動力性能に不満はない。市街地走行から高速道路への合流まで、日常使いでの期待に応える動力性能と優れた燃費性能を身につけている。このエンジンは国内で販売するマツダ車として初のE10(従来のガソリンに植物由来のエタノールを10%混ぜた燃料)対応ユニットになる。WLTCモード燃費は15.2〜14.2㎞/リッターをマークする。

シート01

シート02

 新型は足もいい。まず、乗り心地がしなやかだ。ダンパー減衰の初期応答を極限まで高めるとともに、バネレートを低めにすることで、これまでやや気になっていた路面からの突き上げが、非常によく抑えられている。快適な乗り心地は後席でも同様で、19㌅タイヤを履いた試乗車でも、突き上げや跳ねが気にならなかった。

 ハンドリングもよくできている。操舵力を軽くしながら、運転に大切なクルマからのフィードバックを正確に感じ取れるよう、パワーステアリングの制御を見直した効果は明らか。マツダ独自のGVCの制御もさらに巧くなって、正確なステアリング応答を実現している。マツダが追求する「人馬一体の走り」が一段と鮮明になっていた。

 2WDと4WDを乗り比べると、乾いた舗装路を走る分にはあまり大きな違いは感じられなかったが、4WDのほうが瞬発力があり、軽快に感じられたのはちょっと意外な気もした。

センター01

センター02

 先進安全技術は、ドライバーがアクセルペダルを離した際に減速をアシストする[プロアクティブ・ドライビング・アシスト]の初採用や、[ドライバー異常時対応システム]の検知機能が強化された。

 新型CX-5は、これまでの長所をさらに伸ばし、車格が上がったかのように見た目や走りのクオリティが高められていた。装備も非常に充実している。これでスタート価格が330万円とは価値がある。

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