
デリカD:5 P/価格:8SAT 494万4500円。最新モデルの2.3ℓディーゼルターボ(145㎰/380Nm)は豊かなトルクはそのままに静粛性が向上。写真のボディカラーは新色のムーンストーングレー
現行デリカD:5は2007年デビュー。もうすぐ20年選手だが、2025年度は2万6373台を販売。過去最高の販売実績を記録した。新型の受注も好調という。
人気の要因は、SUVとミニバンを融合した、唯一無二の存在であること。見た目だけでなく中身も本格的なSUVに仕上げている。さらに積極的な改良で新鮮味を保ちつづけている点もポイント。2019年の大がかりな改良に続き、2025年末にもブラッシュアップを実施。内外装の改良に加え、走りの実力にも磨きをかけた。
エクステリアは、一段とワイルドに一新。ホイールアーチのブラックトリムが逞しさを訴求。新造形の18㌅アルミもスタイリッシュだ。インテリアでは、新意匠8㌅カラー液晶メーターで多彩な情報表示を実現。インパネやシート生地も変更され、先進性とプレミアム感が増した。
メカニズム面では、三菱独自の4輪制御技術[S-AWC]を新採用。オンロードはもちろん、持ち前のオフロード走行性能に磨きをかけた。パワートレーンはトルクフルな2.3ℓターボ(145㎰/380Nm)と8速ATの組み合わせだ。
ドライブフィールは確実に進化した。走り出しから滑らかになるとともに、全体的に静かさが増している。ディーゼル特有のガラガラ感は従来よりも小さくなっている。足回りもしなやかになり、乗り味はぐっと上質に変化した。
洗練されたコーナリング性能も特筆ポイントに挙げられる。S-AWCの効果をはっきりと実感した。ワインディングを少し攻めぎみに走ってみると、従来のようなもっさりとした感覚が薄れ、大柄なクルマとは思えない曲がり方をする。操舵フィールもスッキリしていて、応答遅れはない。スッとスムーズに向きを変えるのが気持ちいい。ちなみにドライブモードはノーマル/ECO/グラベル/スノーから選べる。
進化を続けるデリカD:5は、これからも独自の魅力を発散、ファン層を拡大していくに違いない。日本が誇る名車の1台である。
