
テスラ・モデルY L/価格 749万円。Y LはモデルY比でホイールベースを150㎜延長した3列シートモデル。乗車定員は6名。ボディサイズは4980×1920×1670㎜。Cd値は0.216、航続距離は788㎞。モデルY LはツインモーターAWDのモノグレード
世界で最も売れているSUV、テスラ・モデルYに3列シート仕様のLが登場した。モデルY Lは、ミッドサイズのモデルYをベースに、全長を約180㎜延長。ボディサイズは4980×1920×1680㎜に達する。ホイールベースは150㎜長くなり、3040㎜と3mを超えた。
スタイリングは伸びやかで堂々とした印象。独特のラウンディッシュフォルムが一段と強調されている。Cd値はなんと0.216。ベース車よりも車体の厚みが増していながらも、モデルYの0.22からさらに改善したというから驚きだ。
乗車定員は6名。室内のしつらえはいい。最上の快適性を実現するため、すべてのシートを再設計しており、3列とも凝った作りになっている。1列目は調整式ヘッドレストのほか、あるとうれしいレッグサポートやヒーター、ベンチレーションを標準装備。
2列目はゆったりとした独立キャプテンシート仕様。2列目にもヒーターとベンチレーションが標準となるほか、最大125度のリクライニングが可能な8方向電動調整機構や、ウォークスルー性に配慮し乗員の着座の有無に連動した電動昇降アームレストが付く。
着座位置がかなり後方となる3列目もなかなか広い。とくに頭上空間は十分に確保されている。シートには電動リクライニングが付き、荷室側から格納などのアレンジが電動でできるようになっている。
アメニティ装備も十分。2~3列目の各ピラー付近にはエアコン吹き出し口が追加されている。ルーフガラスやテールゲートガラスにはシルバーメッキコーティングが施されており、IR(赤外線)やUV(紫外線)にも万全の対策が施されているといった具合である。テスラらしく前後に大きな荷室を備えており、積載量は最大で2539ℓに達するというから、この点にも驚く。
巷で、「テスラという新しい乗り物」と表現されるとおり、車内のデザインと操作性は独特だ。インパネは中央に大画面ディスプレイがあるのみ。シフトレバーやメーターさえなく、前進や後退もディスプレイ上で操作する。スイッチ類はステアリングスポーク両側にある丸いコントローラーとウインカーレバーくらいだ。シンプルな操作法は慣れると合理的と感じるが、最初は面くらう。
モデルY LのグレードはデュアルモーターAWDの1機種。航続距離は実に788㎞に達し、0→100㎞/h加速は5.0秒を誇るだけあって、かなり速い。
快適性は高水準。ベース車になった2列シートのモデルYが出たときは、乗り心地がかなり硬かった。その後改善が進んだが、Y Lはそれ以上に快適。大幅リファインされた第2世代サスペンションや電子制御ダンパーにより乗り心地の向上が図られている。
後席に座ってみると、足回りの高い完成度がよくわかる。エアサスほどのしなやかさではないにせよ、路面の段差や突起を乗り越えても巧みにいなしてくれて、衝撃が伝わってこない。3列目も車軸の上に座っているとは思えない乗り心地で、静粛性も十分に確保されていた。本当に全席でプレミアムな快適性を実現できている。
モデルY Lは、いかにもテスラらしい独創の3列シート車だった。先進的で快適な乗り物である。こういうテスラがほしかったという人は多いだろう。
