純正アクセサリーを手がけるホンダアクセスは、ヴェゼルの魅力をいっそう引き出す最新アイテムを多数ラインアップしている。
テストドライブを行ったのは、e:HEVのFWD仕様Zグレードをベースにしたスポーツスタイル。これはホンダアクセスが提案する4種のコーディネートの中でアクティブスタイルと共にマイナーチェンジを機に設定された新作だ。
ベース仕様から大きく雰囲気を変える凝った造形のブラック・フロントグリルは、他のコーディネートと共通。注目は 「ホイールもサスペンション」という独自のコンセプトを基に「ホイールをしならせることでタイヤのパフォーマンスを使い切る」という思想で設計されたMS-050アルミと、マイナーチェンジ前から人気を博していたテールゲートスポイラーだ。
「スポーティさと走る歓びを両立するパフォーマンスアイテム」を標榜するのが、このコーディネートの特徴になる。
MS-050の効果を実感するため標準ホイール装着車と比較チェックしたが、重量差はほとんどないにもかかわらず、あたかも軽量化が図られたような感覚を得られたのが印象的。とくに石畳路面を走行した場合の差が顕著だった。伝わる衝撃がマイルドになり、収束も俊敏。突起の乗り越し時にもやはり同様の印象を受けた。「なるほど、これが「しなり」の効果なのか」と思わず納得した。
高速クルージング時の安定感も秀逸。テールゲートスポイラーを筆頭にフロントロアスカートやサイドロアガッニッシュなどのボディキットを装着するスポーツスタイルは、このブランドがアピールをする「実効空力」を実感するレベルに達していた。
ちなみに、今回のマイナーチェンジを機にインテリアにアロマの香りを放つディフューザーキットが、助手席側インテリアパネルにビルトインするタイプに進化。後付け感がいっさいなくなったことも朗報だ。