ダイハツがインドネシアで開催されたGIIAS2022にロッキーのハイブリッドモデルやアイラの電気自動車を出品

ダイハツがアセアン地域における電動車の普及推進の方向性をインドネシアのモーターショーで披露。展示車両としてロッキーのe-SMART HYBRIDモデルやアイラのコンセプトEVなどを公開

 ダイハツのインドネシアの現地法人であるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は、8月11日~21日にジャカルタで開催された「ガイキンドインドネシア国際オートショー2022(GIIAS2022)」に、日本で販売しているロッキーのハイブリッドモデルやコンセプトカーのアイラ(AYLA)BEVなど、全9台の車両や技術展示物を出展した。

▲ダイハツがガイキンドインドネシア国際オートショー2022(GIIAS2022)に、日本で販売しているロッキーのハイブリッドモデルを出展。e-SMART HYBRIDユニットの技術展示も実施する

▲ダイハツがガイキンドインドネシア国際オートショー2022(GIIAS2022)に、日本で販売しているロッキーのハイブリッドモデルを出展。e-SMART HYBRIDユニットの技術展示も実施する

 

 今回のGIIASにおいてダイハツは、アセアン地域における電動車の普及推進の方向性を示すことを主眼に置いてブースを展開する。

 出展車両の注目モデルは2台。まず、昨年11月に日本での販売を開始したコンパクトSUVのロッキーのハイブリッドモデルを雛壇に上げる。ダイハツ独自の小さなクルマに最適なシリーズ式ハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を搭載したロッキーを海外のモーターショーに出展するのは、今回が初。合わせて、e-SMART HYBRIDユニットの技術展示も行った。

▲バッテリー電気自動車のコンセプトカーのアイラBEVを初公開。パワーユニットには最高出力60kWを発生するモーターと、容量32kWhのリチウムイオン電池を搭載

▲バッテリー電気自動車のコンセプトカーのアイラBEVを初公開。パワーユニットには最高出力60kWを発生するモーターと、容量32kWhのリチウムイオン電池を搭載

 

 もう1つの注目モデルは、コンパクトハッチバックのアイラをベースとしたバッテリー電気自動車のコンセプトカーのアイラBEV。同車はADMのR&Dセンターが製作したピュアEVで、パワーユニットに最高出力60kWを発生するモーターと、容量32kWhのリチウムイオン電池を搭載。一充電走行距離は約200kmに達するという。基本骨格は既存のアイラ用プラットフォームをベースとしながら、パワートレインのマウントやフロアユニット、サスペンションなどを新たに設計した。また、外装にはパラメトリックパターンのフロントバンパーや電気の光線をイメージしたイエローのアクセントなどを採用。一方で内装には、外装と同様にイエローのアクセントをエアダクトのリングとシートベルトに配したほか、専用アレンジの7インチTFTメーターディスプレイやデジタルサイドミラー用のスクリーン、新デザインのシートなどを配備した。

▲アイラBEVは内装にイエローのアクセントを施したエアダクトのリングとシートベルト、専用アレンジの7インチTFTメーターディスプレイなどを採用

▲アイラBEVは内装にイエローのアクセントを施したエアダクトのリングとシートベルト、専用アレンジの7インチTFTメーターディスプレイなどを採用

 

 なお、ダイハツは前述のロッキーのハイブリッドモデルとアイラBEVに加えて、7名乗りMPVのシグラ(SIGRA)や既存のアイラといったLCGC政策(Low Cost Green Car。インドネシアのエコカー政策)適合車である低燃費かつ省資源なコンパクトカーを含めて、インドネシアにおけるカーボンニュートラルの実現に貢献していく企業姿勢を発信する。

 一方、出展車としてはほかにも、昨年11月に新型に移行した7名乗りMPVのセニア(XENIA)や5名乗りコンパクトSUVのロッキーといったDNGA商品、7名乗りSUVのテリオス(TERIOS)などのドレスアップモデル、本年6月にマイナーチェンジした5名乗りコンパクトカーのシリオン(SIRION)などを披露している。

 

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