【最新ディーゼル試乗】Jeepコマンダーは日本最適サイズの7シーター本格四駆。アメリカンなゆとりが味わえる

Jeepコマンダー・リミテッド/価格:9SAT 619万円。コマンダーは日本最適サイズの7シーターSUV。2リッター直4ディーゼルは170ps/370Nmを発生。感覚的には2000rpm前後から豊かなトルクを発生。街中ではややノイジー

Jeepコマンダー・リミテッド/価格:9SAT 619万円。コマンダーは日本最適サイズの7シーターSUV。2リッター直4ディーゼルは170ps/370Nmを発生。感覚的には2000rpm前後から豊かなトルクを発生。街中ではややノイジー

ゆったりとした味わいが独特のリズム感を演出

 気持ちのいい四駆に乗った。ジープのミドルモデル、コマンダーである。ひと昔前までコマンダーは大型ボディにV8エンジンを組み合わせたフラッグシップというキャラクターだった。憧れの対象ではあったものの、日本で乗り回すには相応の覚悟を必要とした。だが現行型はミディアムサイズに大変身。堂々としたアピアランスと、7シーターパッケージングはそのままに、ぐっとフレンドリーになっている。ボディサイズは4770×1860×1730mm。エンジンはジープ初の環境と燃費性能に優れた2リッター直4ディーゼル(170ps/350Nm)。全長は同じ3列シートSUVのマツダCX-80(4990mm)と比較して220mmも短く、エンジンの排気量も小ぶり。まさに日本で使うのに最適な7シーター・ジープといえる。

フロント

インパネ

 走りは予想以上に力強く、しかも軽快。最新設計の2リッターディーゼルは、低回転域から豊かなトルクを生み出し、約1.9㌧のボディをドライバーの意のままに動かす。9速ATとの相性も良好だ。クルージング時の静粛性はハイレベル。市街地ユースでは、ガソリンとは別種のサウンドが響くが、慣れるとさほど気にならない。

 電動化の促進で静かなものの、走りの実感が得にくいクルマが増える中、適度なサウンドは、かえってプラスポイントになると感じた。もちろんディーゼルだけに燃費経済性の点でもメリットがある。WLTCモードで14.4km/リッターと優秀だ。今回の試乗(約700km)は、高速道路主体で14.1km/リッターをマークした。

ラゲッジ

 コマンダーは1台でパッセンジャーカーとしてもオフローダーとしてガンガン使えるオールマイティな本格派である。
 ちなみにスタイリングは、ハンサムで端正なたたずまい。素直にカッコいいと感じる。伝統の7スロットグリルと十分なグランドクリアランスがジープならではの逞しさを演出し、各部のクリーンなデザイン処理がモダンな印象を訴求する。

 室内は上質である。試乗車の内装色はブラック。精悍な印象で統一され、装備は至れりつくせり。本革シート、ナビ機能内蔵10.1インチセンターディスプレイ、先進安全システムなど必要なアイテムはすべて標準装備。作り込みも丁寧だ。

 室内スペースはコマンダーのモデル名にふさわしく、広々していた。1/2列目がゆったりしているのはもちろん、3列目も大人が座れる広さを確保している。3列目は床下収納タイプ。通常時、たたんでおけば広いラゲッジスペースとして使える。ちなみに荷室容量は3列目使用時が170リッター、5名乗車時で481リッターである。

シート01

シート02

シート03

 コマンダーの個性は、かつてのアメリカンワゴンを思わせる、ゆったりとしたフィーリングが満喫できること。このクルマには、ハンドリングや乗り心地を含め、ドライバー、そしてパッセンジャーを自然とリラックスさせる骨太なサムシングがある。「包容力」と表現するのが適当な独自の味わいは大きな魅力。乗るほどに愛着を感じる。この内容で600万円代前半のプライスはバーゲンだと思う。

エンブレム

諸元

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