アメリカンSUVのビッグネームが相次いで復活

▲フォード・ブロンコ2ドア
▲フォード・ブロンコ2ドア

フォード・ブロンコ、ジープ・グランドワゴニア 。一時生産を中止していたビッグネームが復活する。現在の米国市場はSUVとピックアップトラックが販売の中心を占めている。そうしたマーケットの動向に対応した名車の復活である。

「歴史と伝統」という付加価値が存在感を高める

▲フォード・ブロンコ4ドア
▲フォード・ブロンコ4ドア

 7月、フォードが新型ブロンコと新型ブロンコ・スポーツの発売を公表した。そして9月、FCAはジープ・ブランドからグランド・ワゴニアのコンセプトモデルを公開。アメリカンSUVの歴史を築いてきたビッグネームの再登場は、大いに注目を集めている。
 ブロンコのルーツは1941年に開発された軍用車、フォードGP(ゼネラルパーパス)。その後1966年に民生用として1stブロンコが発売された。ブロンコは1966年に生産を中止したが、四半世紀を経て再デビューとなった。
 新型の特徴は、ブロンコの伝統に基づいたワイルドでタフな性能。2ドアと4ドアが設定され、「発表から3週間で16万5000台の予約があった」とメーカーは説明している。
 4ドアのボディサイズは全長×全幅×全高4810×1928×1854mm。エンジンは2.3リッター直4(270ps㎰)と2.7リッターV6(310ps)。トランスミッションはクロールギア付きの7速ATと、10速ATだ。ブロンコ2ドアの全長は4412mm。ルーフやドアが取り外せる。

▲ブロンコ4ドア ドアやルーフが外せるタフでワイルドな作り
▲ブロンコ4ドア ドアやルーフが外せるタフでワイルドな作り
▲フォード・ブロンコのインテリア(2ドア)
▲フォード・ブロンコのインテリア(2ドア)

 ブロンコ・スポーツ(4ドア)は全長4387mm、エンジンは1.5リッターと2リッターを搭載。コンパクトなボディだが、タフな4WD性能は新型ブロンコ譲りの「スポーツ・オフロード・ビークル」だ。
 FCAのジープ・ブランドが発表した話題車が、グランドワゴニア・コンセプト。プレミアムテイストを重視したフルサイズSUVとして、2021年に市販がスタートする予定である。

▲フォード・ブロンコ・スポーツ 全長×全幅×全高4387×2088×1738mm(全幅はミラーを含む) エンジンは1.5リッターターボ(181hp)と2リッターターボ(245hp)
▲フォード・ブロンコ・スポーツ 全長×全幅×全高4387×2088×1738mm(全幅はミラーを含む) エンジンは1.5リッターターボ(181hp)と2リッターターボ(245hp)
▲ブロンコ・スポーツのインテリア
▲ブロンコ・スポーツのインテリア

 ワゴニアは、1962年にデビュー。1984年にグランド・ワゴニアと改称し、1991年まで生産が続いた。新生グランド・ワゴニアは、アメリカンプレミアムの典型的なモデルとして、その魅力をユーザーにアピールする。グランド・ワゴニアは、プラグインハイブリッドを搭載した4WDモデルとして開発が進んでいる。

▲ジープ・グランド・ワゴニア 2021年発売予定(写真はプロトタイプ)
▲ジープ・グランド・ワゴニア 2021年発売予定(写真はプロトタイプ)
▲グランド・ワゴニアのインテリア
▲グランド・ワゴニアのインテリア

 今年上半期の米国新車販売を車名別で見ると、36万台以上を販売したフォードFシリーズを筆頭に、ダッジ・ラムやトヨタRAV4、ホンダCR-V、日産ローグなど、10万台以上を販売したモデルは大半がSUV系だ。フォードとFCAが往年のブランドに磨きをかけて開発する背景には、SUVを好む現在の米国市場のトレンドがあるのではないか。

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