進化するGR!「GRヤリス/GRカローラ」に2種類のアップグレード商品新登場

「モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくり」を積極的に実践するGRからリリースされた2種類のアップグレード商品、「GR Yaris/GR Corolla Performance Softwareシリーズ」と「GR Corolla Performance Upgrade」は、既存のGRヤリス、そしてGRカローラの機能を高める魅力的なアイテム

「モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくり」を積極的に実践するGRからリリースされた2種類のアップグレード商品、「GR Yaris/GR Corolla Performance Softwareシリーズ」と「GR Corolla Performance Upgrade」は、既存のGRヤリス、そしてGRカローラの機能を高める魅力的なアイテム

モータースポーツの学びを既存モデルにタイムリーに対応

 2026年5月、既存の「サーキットモード」をさらに進化させた「GR Yaris/GR Corolla Performance Softwareシリーズ」(以下、Softwareシリーズ)と一部のGRカローラ向けアップグレード商品「GR Corolla Performance Upgrade」(以下、Upgrade)がGAZOO Racing(以下、GR)より発売された。

 Softwareシリーズは、公道向け「STREET/99,000円」、サーキット向け「CIRCUIT/173,800円」、レースなどで勝つための「COMPETITION/265,100円」の3つで構成(施工はGRガレージで工賃は別途)。対象モデルはハードウェアとの関係からGRヤリスが24式と25式、GRカローラが25式前期と25式後期に絞られた。

メーター

スマホ

 Softwareシリーズは、公道向け「STREET/99,000円」、サーキット向け「CIRCUIT/173,800円」、レースなどで勝つための「COMPETITION/265,100円」の3つで構成(施工はGRガレージで工賃は別途)。

 一例としてSTREET購入後にCIRCUITへとステップアップする場合は82,500円で施工可能。最初からCIRCUIT を購入する場合と比較して7,700円(+工賃)が上乗せで掛かるものの(99,000+82,500=181,500円)、性能向上分を愛車で確認してからステップアップできるのはありがたい。

 Softwareシリーズでは、じつに12項目の機能向上が図れる。一部機能はGRガレージでの設定変更になるが、基本的にはスマホアプリで変更可能。ただし、機能に応じて「サーキットのみ」、「公道でも可能」と使用場所が分類される。

図版

 SoftwareシリーズのハイライトはCOMPETITIONでの「カップリングトルク」である。調整幅1Nm単位で最大299Nmもの連結力(STREETとCOMPETITIONでは最大30Nm)が得られること。積極活用により減速時に発生する後輪へのトルク(連結力)が大幅に高められる。Softwareシリーズ施工車の試乗はできていないが、豊富な機能向上メニューからして、伸び代はとても大きいと推察できる。

 同時にGRでは施工にあたり留意点も示した。COMPETITIONは競技使用が前提なので、購入しGRガレージで施工した場合に保証が切れる。また施工後、トランスファー、リアデフ、4WD-ECUに発生した故障・不具合はメーカー保証対象外となる。

GRカローラ

 もうひとつの進化メニューであるUpgradeはソフトウェアだけでなく、デファレンシャルの冷却効果を高めるハードウェア変更がセットになった商品。対象は22式と23式GRカローラ、およびモリゾウエディション(ゆえに対象車は1020台!)。価格は車両状況により異なり74,580~166,232円+工賃。

 ポイントは3つ。エンジントルクアップ(370→400Nm)、四駆制御モードのアップグレード(25式前期~モデルと同一)、エンジンアンダーカバー(冷却性能向上)の変更で、大きな違いとして体感できるのはトルクアップと制御アップグレード。なお、モリゾウエディションは当初から400Nmなので変更はない。

スペック

 つまりUpgradeでは、22式と23式のGRカローラに最新の25式後期と同じエンジンスペックが与えられる。具体的には3000~5550rpmまで370Nmだったものが、そのままトルク値は高まり約3300~4800rpmあたりまで400Nmを発揮する(モリゾウエディションは3250~4600rpm)。同時に出力特性も変更され、約5100rpmで約272psだったものが、同回転で284ps程度まで上昇する。

西村さん

 先日のGRモデル試乗会で、Upgradeと同じエンジン特性の25式後期GRカローラと、マイカーである23式GRカローラの比較を行ったが、躍度(加加速度/ジャーク)や素のエンジンサウンドに大きな違いがあった。

 マイカー23式と比較すると、3500rpmあたりから加速力が強まり、4000rpm後半から5000rpmあたりかけては力強さが増していることがわかった。また、過給圧上昇率の変化により、中回転域でのアクセルペダルの踏込みに対してタービンサウンドはより高い周波数帯領域へとわずかに移行し、戻す操作に対してもウエストゲートバルブ作動音に変化が感じられた。筆者にとって効果はとても有益で、取材後、GRガレージで施工を申し込んだ。

 今回、GRヤリスとGRカローラに導入されたSoftwareシリーズやUpgradeは、ハードウェアの設計段階で考慮されていない性能まで高めることはできないが、近い将来、一般化するであろうSDV化に対する布石である。

ヤリス

 

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