トムスがWRCドライバーの勝田貴元選手プロデュースの「TOM'S GRカローラ Type TK」の発売を予告

トップレーシングチームのトムスとWRCドライバーの勝田貴元選手がタッグを組んだカスタムコンプリートカーの第2弾「TOM'S GRカローラ Type TK」が登場。先行予約は本年3月1日より開始。発売は本年秋ごろを予定

　トヨタのオフィシャルチューナーとして、モータースポーツ事業／自動車用品事業／デザイン事業を手がけるトムス（TOM'S）は2023年2月14日、WRC（世界ラリー選手権）ドライバーの勝田貴元選手がプロデュースする「TOM'S GRカローラ Type TK」の発売予告を発表した。先行予約は本年3月1日より開始。発売は本年秋ごろを予定する。

▲トムスとWRCドライバーの勝田貴元選手がタッグを組んだカスタムコンプリートカーの第2弾「TOM'S GRカローラ Type TK」が発表。先行予約は本年3月1日より開始する

　2023シーズンよりTOYOTA GAZOO Racingのファクトリーチームへ昇格し、WRCにフル参戦している唯一の日本人ドライバーである勝田選手は、元TOM'S F3ドライバーというレース歴を持ち、現在もトムスとは深い関係を築いている。2021年には勝田選手がプロデュースしたカスタムコンプリートカーの「TOM'S GRヤリス Type TK」を発売し、世界的な好評を博した。今回発売を予告した「TOM'S GRカローラ Type TK」は、トムスと勝田選手がタッグを組んだカスタムコンプリートカーの第2弾に位置する。

▲フロント部にはエンジンやブレーキなどの冷却効率向上を狙って開口部を拡大した専用バンパーを装備。合わせて大型カナードとサイドフィンを追加することで様々な路面状況でも安定した操縦性を実現できるようチューニングする

　TOM'S GRカローラ Type TKの概要を紹介しよう。同車はWRCマシンのスタイリングをGRカローラに重ね合わせたいという勝田選手のこだわり、そしてWRCドライバーとしての熱い想いを、レース事業やパーツ開発で培ってきたトムスの高い技術力を用いて具現化したことが特徴。車両デザインは機能的かつアグレッシブな造形で仕立て、フロント部にはエンジンやブレーキなどの冷却効率向上を狙って開口部を拡大した専用バンパーを装備する。さらに、大型カナードとサイドフィンを追加することで様々な路面状況でも安定した操縦性を実現できるようチューニングした。一方、リアビューでは5本出しマフラーのトムスバレルを配備。トムスバレル専用のリアディフューザーと相まって、排気効率の大幅な向上を成し遂げる。全体の空力バランスの引き上げを図るサイドディフューザーやリアルーフウィングも、現在開発中だという。

▲リアビューでは5本出しマフラーのトムスバレルを配備。トムスバレル専用のリアディフューザーと相まって排気効率の大幅な向上を達成

　なお、同車の売り上げの一部は第1弾のTOM'S GRヤリス Type TKに引き続いて、勝田選手の活動に充てられる。勝田選手は「GRヤリスに続き、GRカローラでもこのようなコラボレーションをさせていただくことができて大変光栄です。また、今回もたくさんの意見、要 望をぶつけさせていただきましたが、プロ集団のトムスの皆様が常に前向きに受け入れてくださったことにとても感謝しています。見た目もかっこよく、元々楽しいGRカローラがさらに楽しいクルマになると思うので、私自身楽しみで仕方ありません。多くの方に乗っていただき、クルマの楽しさを感じていただけたら嬉しいです」とコメントしている。

▲WRCマシンのスタイリングをGRカローラに重ね合わせたいという勝田選手のこだわり、そしてWRCドライバーとしての熱い想いを、トムスの高い技術力を用いて具現化した