ACEA(欧州自動車工業会)は9月24日、8月の新車販売データを明らかにした。発表によれば、8月の新車販売台数(EU+EFTA+UK)は83万2637台で、前年同月比5.3%増。昨年9月からの12カ月間で、前年同月比でマイナスだったのは今年1月だけと、マーケットは底堅い。

パワートレーン別の販売状況を見ると、BEVは24万3207台で前年同月比52.2%と大きく伸びた。8月にBEVを1万台以上販売したマーケットは、次のようになる(カッコ内は前年同月比)。
・ドイツ/6万8930台(75.1%増)
・フランス/3万6159台(112.8%増)
・英国/2万8063台(27.7%増)
・デンマーク/1万3887台(54.6%増)
・ノルウェー/1万3274台(1.6%減)
・ベルギー/1万3069台(43.9%増)
・オランダ/1万2925台(43.5%増)
・スウェーデン/1万69台(48.8%増)
ドイツ、フランス、英国といった大きなマーケットでBEVがいまなお力強く販売台数を伸ばしている様子がわかる。唯一、ノルウェーが前年比マイナスになっているが、これはノルウェーのBEV販売比率がほぼ100%という事情を考慮する必要がある。今年8月のBEV販売比率は98.7%に達している。また、前年比マイナスとはいえ、2025年のBEV販売比率は96.9%だった。BEVのシェアはアップしているのだ。
BEVの販売が拡大している理由をACEAは「エネルギー供給の問題、そして地政学的な不安定性がある」と指摘。不安定な中東情勢、ウクライナ情勢などの要因が、ユーザーをBEVに向かわせているという見方だ。
1〜8月の累計販売台数は919万2528台で、前年同期比5.8%増。パワートレーン別(代替燃料など除く)でデータを整理すると次のようになる。
・BEV/213万3364台(前年比38.8%増、シェア23.2%)
・PHEV/96万4497台(22.2%増、10.5%)
・HEV/333万4039台(10.5%増、36.3%)
・ガソリン/197万2681台(17.5%減、21.5%)
・ディーゼル/58万6101台(19.0%減、6.4%)
ディーゼルの新車販売が縮小する一方だ。2010年代前半には販売シェアの過半数を占めていたことを思うと隔世の感がある。欧州メーカー製ディーゼルエンジン搭載車の完成度が高いことは、弊誌の新車試乗記などでもご紹介している。乗用車用のディーゼルエンジンは淘汰されてしまうのだろうか。
