電気自動車のSクラスにふさわしいフロントマスクへと刷新したメルセデス・ベンツEQSが日本上陸

メルセデス・ベンツがラグジュアリーサルーンの電気自動車「EQS」を商品改良。EQS450+はクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコットを採用してSクラスらしいマスクへと変身。駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量を増やして、航続距離もアップ

 メルセデス・ベンツ日本は2024年11月13日、ラグジュアリーサルーンの電気自動車「EQS」をマイナーチェンジし、同日より予約受注を開始した。ユーザーへの納車は本年11月以降を予定する。

▲メルセデス・ベンツEQS450+ 価格:1535万円

▲メルセデス・ベンツEQS450+ 価格:1535万円

 

車種展開は以下の通り。

EQS450+:1535万円

メルセデスAMG EQS53 4MATIC+:2395万円

▲メルセデスAMG EQS53 4MATIC+ 価格:2395万円

▲メルセデスAMG EQS53 4MATIC+ 価格:2395万円

 

 今回の改良は、内外装デザインの一部変更や機能装備の拡充、デジタルコンテンツの強化、駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量のアップなどを実施して、ラグジュアリーEVサルーンとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

 まずエクステリアでは、EQS450+にクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコットを採用して、Sクラスらしいフロントマスクへと刷新したことがトピック。また、ソフトドアクロージング機能を標準で組み込んで、少ない力でドアを閉められるようにするとともに、半ドア状態を防止する。さらに、電動充電フラップを新たに装備して利便性を向上。足もとには新造形の21インチAMGアルミホイールをEQS53 4MATIC+に標準、EQS450+にオプションで設定した。

▲EQS450+はクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコットを採用してSクラスらしいフロントマスクへと刷新する

▲EQS450+はクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコットを採用してSクラスらしいフロントマスクへと刷新する

▲少ない力でドアを閉められるようにするとともに、半ドア状態を防止するソフトドアクロージング機能を標準装備

▲少ない力でドアを閉められるようにするとともに、半ドア状態を防止するソフトドアクロージング機能を標準装備

▲EQS450+はMBUXハイパースクリーンを標準装備化。MBUXエンターテインメントパッケージプラスも標準で組み込む。ハンドル位置は右と左の選択可

▲EQS450+はMBUXハイパースクリーンを標準装備化。MBUXエンターテインメントパッケージプラスも標準で組み込む。ハンドル位置は右と左の選択可

▲エグゼクティブシートをEQS53 4MATIC+に標準、EQS450+(写真)にオプションで設定して後席の居住空間の快適性を引き上げる

▲エグゼクティブシートをEQS53 4MATIC+に標準、EQS450+(写真)にオプションで設定して後席の居住空間の快適性を引き上げる

 

 インテリアについては、エグゼクティブシートをEQS53 4MATIC+に標準、EQS450+にオプションで設定し、後席の居住空間の快適性を引き上げたことが訴求点。また、EQS450+は12.3インチコックピットディスプレイ、12.3インチ有機ELメディアディスプレイ、12.3インチ有機ELフロントディスプレイ[助手席]の3つのディスプレイを1枚のガラスで覆うMBUXハイパースクリーンを標準装備化し、合わせて主要音楽ストリーミング配信サービス(Spotify、Amazon Music、Apple Music)をMBUXインフォテインメントシステムに完全に統合するとともに、メルセデス・ベンツのオンラインミュージックサービスに加えてビデオストリーミングサービスを新たに装備したMBUXエンターテインメントパッケージプラスを全グレードに標準で組み込む。さらに、iPhoneに対応したデジタルキーを標準で採用。そして、EQS53 4MATIC+にはAMGカーボンファイバーインテリアトリムを標準で装備し、一方でEQS450+はAMGラインパッケージオプションを選択した際のシート素材をナッパレザーに変更した。

▲EQS53 4MATIC+はフロントマスクに超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムの様々なデバイスを組み込んだ縦桟パターンのブラックパネルを配備

▲EQS53 4MATIC+はフロントマスクに超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムの様々なデバイスを組み込んだ縦桟パターンのブラックパネルを配備

▲新造形の21インチAMGアルミホイールを設定。iPhoneに対応したデジタルキーを標準で採用する

▲新造形の21インチAMGアルミホイールを設定。iPhoneに対応したデジタルキーを標準で採用する

▲AMGカーボンファイバーインテリアトリムを標準で装備。ハンドル位置は右と左の選択可

▲AMGカーボンファイバーインテリアトリムを標準で装備。ハンドル位置は右と左の選択可

 

 パワートレインに関しては、駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量を従来の107.8kWhから118.0kWhへと増やし、合わせて回生レベルを高めて減速時により多くの回生エネルギーを回収できるように設定した新世代の回生ブレーキを組み込んで、航続距離を延長したことが注目ポイント。EQS450+はリアアクスルに最高出力265kW[360ps]を発生する六相式の電気モーターを配した電動パワートレイン(eATS)を搭載して後輪を駆動し、一充電航続距離はWLTCモードで従来比+59㎞の759㎞を実現する。

▲駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量を従来の107.8kWhから118.0kWhへとアップ。EQS450+はリアアクスルに最高出力265kW[360ps]を発生する電気モーターを配した電動パワートレイン(eATS)を搭載して後輪を駆動。一充電航続距離はWLTCモードで759㎞を実現する

▲駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量を従来の107.8kWhから118.0kWhへとアップ。EQS450+はリアアクスルに最高出力265kW[360ps]を発生する電気モーターを配した電動パワートレイン(eATS)を搭載して後輪を駆動。一充電航続距離はWLTCモードで759㎞を実現する

 

 一方でEQS53 4MATIC+は、総出力484kW [658ps](RACE START使用時は最大560kW[761ps])を発生する前後モーターの電動パワートレイン(eATS)を搭載して4輪を駆動し、一充電航続距離はWLTCモードで従来比+58kmの659㎞を達成した。また、EQS53 4MATIC+にはフロントのeATSにアクチュエーターを用いたクラッチを配備して、走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにしモーターによる抵抗を極力低減させるディスコネクトユニット(DCU)を新たに採用している。

▲EQS53 4MATIC+は総出力484kW [658ps](RACE START使用時は最大560kW[761ps])を発生する前後モーターの電動パワートレイン(eATS)を搭載して4輪を駆動し、一充電航続距離はWLTCモードで659㎞を達成。ディスコネクトユニット(DCU)を新たに採用する

▲EQS53 4MATIC+は総出力484kW [658ps](RACE START使用時は最大560kW[761ps])を発生する前後モーターの電動パワートレイン(eATS)を搭載して4輪を駆動し、一充電航続距離はWLTCモードで659㎞を達成。ディスコネクトユニット(DCU)を新たに採用する

 

 充電に関しては、6.0kW(200V・30A)までの交流普通充電と、50/90/150kWタイプの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。充電に要する時間は、50/90/150kWの充電で0→80%までを114/64/53分でこなす。また、安心のEVカーライフと充電サービスを提供する「Mercedes me Charge」や、ユーザーの利便性を向上させる先進的なテレマティクスサービス「Mercedes-Benzデジタルプロダクト」(旧・Mercedes me connect)を、従来から引き続いて設定している。

 

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