BMW 7シリーズの改良モデルが公開。“ノイエ・クラッセ”の技術を投入してラグジュアリーセダンとしての新基準を確立

BMWがラグジュアリーセダンに位置する7シリーズのマイナーチェンジモデルを日本・中国・米国で発表。BMWの最新のデザイン言語を纏った内外装に刷新するとともに、BMWの次世代製品群である“ノイエ・クラッセ”の技術を鋭意採用。生産および市販開始は2026年7月を予定

 独BMWは2026年4月22日から23日にかけて、最高峰ラグジュアリーセダンの7シリーズ(G70)のマイナーチェンジモデルを中国の北京、アメリカのニューヨーク、そして日本の東京で発表。また、同年4月24日~5月6日に開催された北京モーターショー2026(Auto China 2026)において一般公開した。

▲BMWが大幅改良を図った最高峰ラグジュアリーセダンの7シリーズを中国の北京、アメリカのニューヨーク(写真・上)、そして日本の東京(同・中)で発表。北京モーターショー2026では一般公開を果たす(同・下)

▲BMWが大幅改良を図った最高峰ラグジュアリーセダンの7シリーズを中国の北京、アメリカのニューヨーク(写真・上)、そして日本の東京(同・中)で発表。北京モーターショー2026では一般公開を果たす(同・下)

「BMWグループがこれまでに行った中で最も大規模なマイナーチェンジ」を謳う今回の改良は、BMWの最新のデザイン言語を纏った内外装に刷新するとともに、BMWの次世代製品群である“ノイエ・クラッセ”の技術を投入して、BMWのラグジュアリーセダンの新たな姿を体現したことが特徴。車種展開としては、48Vマイルドハイブリッド車の740 xDrive、740d xDrive、年内の追加を予定するプラグインハイブリッド車の750e、M760e xDrive、電気自動車のi7 50 xDrive、i7 60 xDrive、i7 M70 xDriveを設定する。

▲48Vマイルドハイブリッド車のBMW 740 xDrive 全長5395×全幅1950×全高1550mm ホイールベース3215mm 車重(DIN)2160kg

▲48Vマイルドハイブリッド車のBMW 740 xDrive 全長5395×全幅1950×全高1550mm ホイールベース3215mm 車重(DIN)2160kg

▲電気自動車のBMW i7 60 xDrive 全長5395×全幅1950×全高1550mm ホイールベース3215mm 車重(DIN)2695kg

▲電気自動車のBMW i7 60 xDrive 全長5395×全幅1950×全高1550mm ホイールベース3215mm 車重(DIN)2695kg

▲年内の追加を予定するプラグインハイブリッド車のBMW M760e xDrive 全長5395×全幅1950×全高1550mm ホイールベース3215mm 車重(DIN)2495kg

▲年内の追加を予定するプラグインハイブリッド車のBMW M760e xDrive 全長5395×全幅1950×全高1550mm ホイールベース3215mm 車重(DIN)2495kg

 まずエクステリアは、BMWの新しいラグジュアリークラスのデザインを具現化したことがトピックだ。フロントセクションは新造形のBMWキドニーグリルの“Iconic Glow”やミニマルなクリスタルヘッドライトなどを配して、視覚的に強烈な存在感を与え、一目で新世代BMWとわかるマスクを創出。一方でサイドビューは、面を削ぎ落としたパネル面と伸びやかなキャラクターライン、上品なディテールによって、ラグジュアリーかつ印象深いフォルムを実現する。シューズには20インチのリムから新たに追加した22インチのリムに至るまで、厳選された新デザインのアロイホイールを装着して、足もとの個性を際立たせた。そしてリアエンドは、明確なフォルムに新設計のコンビネーションランプを組み込んで、重厚かつ存在感あふれる後ろ姿を形成する。また、BMW MパフォーマンスモデルはMスポーツパッケージおよび Mスポーツパッケージ・プロを配備して、スポーティな個性を強調。さらに、BMWインディビジュアルでは高度な技術と熟練の職人技が光る世界初の「BMWインディビジュアル・デュアルフィニッシュ」塗装をはじめ、幅広いパーソナライゼーション・オプションを設定した。特別なウェルカムおよびグッバイ・アニメーションやダイナミックライトカーペットなどの新機能を追加したことも、改良モデルのアピールポイントである。

▲フロントセクションは新造形のBMWキドニーグリルの“Iconic Glow”やミニマルなクリスタルヘッドライトなどを配して、一目で新世代BMWとわかるマスクを創出

▲フロントセクションは新造形のBMWキドニーグリルの“Iconic Glow”やミニマルなクリスタルヘッドライトなどを配して、一目で新世代BMWとわかるマスクを創出

▲サイドビューは面を削ぎ落としたパネル面と伸びやかなキャラクターライン、上品なディテールによって、ラグジュアリーかつ印象深いフォルムを実現

▲サイドビューは面を削ぎ落としたパネル面と伸びやかなキャラクターライン、上品なディテールによって、ラグジュアリーかつ印象深いフォルムを実現

▲リアエンドは明確なフォルムに新設計のコンビネーションランプを組み込んで、重厚かつ存在感あふれる後ろ姿を形成

▲リアエンドは明確なフォルムに新設計のコンビネーションランプを組み込んで、重厚かつ存在感あふれる後ろ姿を形成

 インテリアに関しては、高品質な素材やミニマルなデザインに、ハイテクな“ノイエ・クラッセ”のテクノロジーを融合させて、ラグジュアリーかつ先進的なキャビン空間を演出したことが訴求点である。機能としては、新世代17.9インチディスプレイおよびオペレーティングシステムの「BMW パノラミックiDrive」や助手席用14.6インチディスプレイの「BMWパッセンジャースクリーン」、自己学習機能を備えたインテリジェントボイスコントロール、プライベートシネマラウンジやモバイルワークステーションとして活用できる8K解像度の31.3インチタッチスクリーンの「BMWシアタースクリーン」、没入感のある照明体験を提供する新しいアンビエントライトストリップおよび照明要素、高水準のリスニング体験を生成するBowers&WilkinsサウンドシステムとDolby Atmos対応、新しいデザインと操作哲学を導入したステアリングホイール、後方の視認性を高めるデジタル室内ミラーなどを新たに装備。また、ソフトクローズ機構を組み込んだ新しい自動ドアを採用して、上質さと使いやすさを向上させる。さらに、素材や装備、ディテールによって最大限の快適性を引き出す、約700通りのカスタマイズを用意した。シートについては前席にコンフォートシートを標準で装着し、後席にはオプションでエグゼクティブ・ラウンジを設定。乗員の快適性を高めるパノラミックガラスサンルーフや4ゾーンオートマチッククライメートコントロール、「トラベル&コンフォート」モジュラーアクセサリーシステムなども採用し、加えてエンターテインメントやセキュリティ機能、拡張ナビゲーション機能を網羅した柔軟なトータルパッケージ「BMW Digital Premium」も導入した。

▲インテリアは高品質な素材やミニマルなデザインに、ハイテクな“ノイエ・クラッセ”のテクノロジーを融合させて、ラグジュアリーかつ先進的なキャビン空間を演出。写真は上が740 xDrive、下がi7 60 xDriveのコクピット

▲インテリアは高品質な素材やミニマルなデザインに、ハイテクな“ノイエ・クラッセ”のテクノロジーを融合させて、ラグジュアリーかつ先進的なキャビン空間を演出。写真は上が740 xDrive、下がi7 60 xDriveのコクピット

▲BMW Operating System X ソフトウェアを基盤とした新世代17.9インチディスプレイおよびオペレーティングシステムの「BMW パノラミックiDrive」と助手席用14.6インチディスプレイの「BMWパッセンジャースクリーン」を新たに装備

▲BMW Operating System X ソフトウェアを基盤とした新世代17.9インチディスプレイおよびオペレーティングシステムの「BMW パノラミックiDrive」と助手席用14.6インチディスプレイの「BMWパッセンジャースクリーン」を新たに装備

▲プライベートシネマラウンジやモバイルワークステーションとして活用できる8K解像度の31.3インチタッチスクリーンの「BMWシアタースクリーン」を新採用

▲プライベートシネマラウンジやモバイルワークステーションとして活用できる8K解像度の31.3インチタッチスクリーンの「BMWシアタースクリーン」を新採用

▲後席にはオプションでエグゼクティブ・ラウンジを設定

▲後席にはオプションでエグゼクティブ・ラウンジを設定

▲乗員の快適性を高めるパノラミックガラスサンルーフを装備。照明のアレンジも魅力的

▲乗員の快適性を高めるパノラミックガラスサンルーフを装備。照明のアレンジも魅力的

 肝心のパワートレインは、740 xDriveに2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(最高出力400hp/5500rpm、最大トルク540Nm/1980~5000rpm)+電気モーター(最高出力13kW/最大トルク200Nm)+リチウムイオン電池+電子制御8速ATで構成した総出力400hp/580Nmの48Vマイルドハイブリッドシステムを、740d xDriveに2993cc直列6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルツインパワーターボエンジン(最高出力286hp/4400rpm、最大トルク650Nm/1500~2500rpm)+電気モーター(最高出力13kW/最大トルク200Nm)+リチウムイオン電池+電子制御8速ATで構成した総出力313hp/670Nmの48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。駆動機構にはインテリジェント4WDのxDriveを採用する。来年にはV8ガソリンエンジンのみを動力源とするBMW Mパフォーマンスモデルをラインアップに加える予定だ。一方、750eには2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(最高出力313hp/5500rpm、最大トルク450Nm/1850~4700rpm)+電気モーター(最高出力145kW/7000rpm、最大トルク280Nm/100~5500rpm)+リチウムイオン電池(総電力量18.7kWh)+電子制御8速ATで構成した総出力489hp/700Nmのプラグインハイブリッドシステムを、M760e xDriveには2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(最高出力426hp/5600rpm、最大トルク540Nm/1980~5400rpm)+電気モーター(最高出力145kW/7000rpm、最大トルク280Nm/100~5500rpm)+リチウムイオン電池(総電力量18.7kWh)+電子制御8速ATで構成した総出力612hp/800Nmのプラグインハイブリッドシステムを搭載。駆動機構は750eが後輪駆動、M760e xDriveがインテリジェント4WDのxDriveを採用する。

▲740 xDriveには2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(400hp/540Nm)+電気モーター(13kW/200Nm)+リチウムイオン電池+電子制御8速ATで構成した総出力400hp/580Nmの48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

▲740 xDriveには2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(400hp/540Nm)+電気モーター(13kW/200Nm)+リチウムイオン電池+電子制御8速ATで構成した総出力400hp/580Nmの48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

▲M760e xDriveには2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(426hp/540Nm)+電気モーター(145kW/280Nm)+リチウムイオン電池(総電力量18.7kWh)+電子制御8速ATで構成した総出力612hp/800Nmのプラグインハイブリッドシステムを搭載

▲M760e xDriveには2998cc直列6気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(426hp/540Nm)+電気モーター(145kW/280Nm)+リチウムイオン電池(総電力量18.7kWh)+電子制御8速ATで構成した総出力612hp/800Nmのプラグインハイブリッドシステムを搭載

 そして、電気自動車のi7シリーズは第6世代BMW eDriveテクノロジーを採用し、リチウムイオン電池には円筒形セルを導入して容量および充電効率をアップ。10分ほどの急速充電で最大235kmの走行距離を確保する。また、充電に最適化させたルートプランニングと予測熱管理によりDC充電を高速化。さらに、自動充電プロファイル設定を組み込んでドライバーの負担を軽減した。システムとしては、i7 50 xDriveに最高出力190kW/最大トルク365Nmを発生するフロントモーターと最高出力230kW/最大トルク400Nmを発生するリアモーター(総出力335kW/660Nm)、総電力量112.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。一充電走行距離はWLTPモードで最大728kmを実現する。また、i7 60 xDriveは総出力400kW/745Nmを発生する前後モーターと、総電力量112.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電走行距離はWLTPモードで最大727kmを達成。そしてi7 M70 xDriveは最高出力190kW/最大トルク365Nmを発生するフロントモーターと最高出力360kW/最大トルク650Nmを発生するリアモーター(総出力500kW/1015Nm)、総電力量112.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電走行距離はWLTPモードで最大686kmを成し遂げた。

▲電気自動車のi7シリーズは第6世代BMW eDriveテクノロジーを採用。i7 60 xDriveは総出力400kW/745Nmを発生する前後モーターと総電力量112.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電走行距離はWLTPモードで最大727kmを実現

▲電気自動車のi7シリーズは第6世代BMW eDriveテクノロジーを採用。i7 60 xDriveは総出力400kW/745Nmを発生する前後モーターと総電力量112.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電走行距離はWLTPモードで最大727kmを実現

▲リチウムイオン電池には円筒形セルを導入して容量および充電効率をアップ。10分ほどの急速充電で最大235kmの走行距離を確保する

▲リチウムイオン電池には円筒形セルを導入して容量および充電効率をアップ。10分ほどの急速充電で最大235kmの走行距離を確保する

 先進安全運転支援システムのアップデートも注目ポイントだ。新機能としては、SAEレベル2の運転支援システムとアクティブセーフティ機能となる「エントリー・トゥ・エグジット」機能(高速道路)および「アドレス・トゥ・アドレス」機能 (市街地)、人間と人工知能の相互作用においてドライバーが常に運転に関与し続けられるようにするBMW Symbiotic Drive、高速道路において最大時速130km(81mph)までの高速道路でのハンズフリー走行を可能としたモーターウェイ・アシスタント、新開発のCity Assistant17およびBMW Symbiotic Driveを配したナビゲーション連動型「Address-2-Address」運転支援などを採用。また、AIによる駐車スペースの検知と操作計画が可能な新世代のパークアシストを設定した。

▲先進安全運転支援システムとしてSAEレベル2の運転支援システムとアクティブセーフティ機能となる「エントリー・トゥ・エグジット」機能(高速道路)および「アドレス・トゥ・アドレス」機能 (市街地)を新たに装備する

▲先進安全運転支援システムとしてSAEレベル2の運転支援システムとアクティブセーフティ機能となる「エントリー・トゥ・エグジット」機能(高速道路)および「アドレス・トゥ・アドレス」機能 (市街地)を新たに装備する

 なお、新しい7シリーズの生産および市販開始は2026年7月を予定している。

 

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