ホンダが新型コンパクトSUVの「WR-V」を2024年3月22日に発売すると発表

ホンダの新世代BセグメントSUV「WR-V」の発売が2024年3月22日に決定。パワートレインには118ps/14.5kg・mのパワー&トルクを発生する1.5リットル直列4気筒DOHC・i-VTECエンジンと専用セッティングのCVTを搭載して前輪を駆動。車種展開はX/Z/Z+の3グレードで構成し、車両価格は209万8800円~248万9300円に設定

 ホンダは2023年12月21日、新型コンパクトSUVの「WR-V」を正式発表するとともに、2024年3月22日に発売するとアナウンスした。

▲ホンダWR-V・Z+ 価格:CVT248万9300円 全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mm 車重1230kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.2km/リットル 写真のボディカラーはイルミナスレッドメタリック

▲ホンダWR-V・Z+ 価格:CVT248万9300円 全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mm 車重1230kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.2km/リットル 写真のボディカラーはイルミナスレッドメタリック

 

車種展開は以下の通り。

X:209万8800円

Z:234万9600円

Z+:248万9300円

▲ホンダWR-V・Z 価格:CVT234万9600円 全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mm 車重1230kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.2km/リットル 写真のボディカラーはメテオロイドグレーメタリック

▲ホンダWR-V・Z 価格:CVT234万9600円 全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mm 車重1230kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.2km/リットル 写真のボディカラーはメテオロイドグレーメタリック

 

「Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム ランナバウト ビークル)」の頭文字を組み合わせた車名を冠する新型WR-Vは、本年6月にインドでワールドプレミアを果たしたホンダのグローバルカーで新世代BセグメントSUVの新型エレベイト(ELEVATE)の日本仕様モデルに位置。2022年11月にインドネシアで発表された第2世代の新型WR-Vとは別車種である。日本仕様モデルはグランドコンセプトに“VERSATILE FREESTYLER”を掲げ、安心感のある力強いデザインや多様なニーズに応える広々とした室内空間を実現したうえで、日本市場向けに各部をリファインしたことが特徴だ。

▲ホンダWR-V・X 価格:CVT209万8800円 全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mm 車重1210kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.4km/リットル 写真のボディカラーはプラチナホワイトパール

▲ホンダWR-V・X 価格:CVT209万8800円 全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mm 車重1210kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.4km/リットル 写真のボディカラーはプラチナホワイトパール

 

 デザインについては、“MASCULINE&CONFIDENT=自信あふれる逞しさ”をコンセプトに据える。エクステリアはスタイリングから安心と信頼を感じられるようなルックスを創出。高く配置したベルトラインと厚みのあるボディ造形とすることで、SUVらしい力強さや逞しさを表現した。細部のアレンジにもこだわり、フロントマスクはブラックアウトした大型の八角形グリルにシャープな造形のフルLEDヘッドライトを配し、合わせてサイドのベルトラインから水平に車両前端まで伸ばしたフロントフードや厚みのあるバンパーなどを装備して、精悍かつ印象的なマスクを演出。一方でサイドビューは、フロントノーズからリアまで体幹を貫くような厚みのあるボディ造形を基調に、キャビン部を効果的に守るとともに見た目の力強さも演出するベルトラインや垂直基調の前後端ライン、ブラックのフェンダーアーチおよびサイドアンダーパネルなどによって、クリーンで安定感のあるプロポーションを具現化する。そしてリアセクションは、安定感のある台形フォルムを基調にデュアルL字タイプのLEDコンビネーションランプや左右のコンビランプを繋ぐガーニッシュ、ラウンディッシュなリアガラス、前部と同色で仕立てたアンダーパネルなどを配して、都会的でシックな後ろ姿に仕立てた。ボディサイズは全長4325×全幅1790×全高1650mm、ホイールベース2650mmに設定し、グランドクリアランスは195mmを確保。ボディカラーは新色のイルミナスレッドメタリックのほか、プラチナホワイトパール、クリスタルブラックパール、ゴールドブラウンメタリック、メテオロイドグレーメタリックという計5色をラインアップした。

▲エクステリアはスタイリングから安心と信頼を感じられるようなルックスを創出。高く配置したベルトラインと厚みのあるボディ造形とすることで、SUVらしい力強さや逞しさを表現した

▲エクステリアはスタイリングから安心と信頼を感じられるようなルックスを創出。高く配置したベルトラインと厚みのあるボディ造形とすることで、SUVらしい力強さや逞しさを表現した

▲シャープな造形のフルLEDヘッドライト〈デイタイムランニングランプ付)を装備

▲シャープな造形のフルLEDヘッドライト〈デイタイムランニングランプ付)を装備

▲Z+には写真上よりベルリナブラック・フロントグリル、シャープシルバー塗装バンパーロアガーニッシュ、シャープシルバー塗装ルーフレールガーニッシュを装備

▲Z+には写真上よりベルリナブラック・フロントグリル、シャープシルバー塗装バンパーロアガーニッシュ、シャープシルバー塗装ルーフレールガーニッシュを装備

▲Z+とZには17インチアルミホイール(ベルリナブラック+切削)+215/55R17 94Vタイヤを装着

▲Z+とZには17インチアルミホイール(ベルリナブラック+切削)+215/55R17 94Vタイヤを装着

▲Xには16インチスチールホイール&フルホイールキャップ+215/60R16 95Hタイヤを装着

▲Xには16インチスチールホイール&フルホイールキャップ+215/60R16 95Hタイヤを装着

▲ボディカラーはイルミナスレッドメタリック、プラチナホワイトパール、クリスタルブラックパール、ゴールドブラウンメタリック、メテオロイドグレーメタリックという計5色を用意

▲ボディカラーはイルミナスレッドメタリック、プラチナホワイトパール、クリスタルブラックパール、ゴールドブラウンメタリック、メテオロイドグレーメタリックという計5色を用意

 

 パッケージングの面では、高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置によるセダンライクな運転姿勢を両立させ、合わせて前方見下げ角を大きくすることで車両前方の距離感をつかみやすくし、さらに助手席側のフロントフードの端が見えるよう形状を工夫するとともにフロントフードの前方まで見やすいデザインとした運転席、ワンクラス上のゆとりある空間を目指して頭上空間の広さを確保し、同時にドアライニングの下部や前席シートバックの形状を工夫することで乗り降りがしやすく、ゆとりのある足元空間を実現した後席を創出したことがトピック。また、荷室は後席からの荷室長を確保するとともに、壁面をフラットに近い形状にしたり、床下収納を設けたりすることで、クラストップレベルとなる458リットルの容量を実現。寸法では荷室長840(後席使用時)~2181(後席格納時)mm、荷室床面最小幅(ホイールハウス内)1020mm、荷室最大幅1350mm、開口部荷室高882mmを確保した。

▲パッケージングでは高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置によるセダンライクな運転姿勢を両立させ、合わせて前方見下げ角を大きくすることで車両前方の距離感をつかみやすくする

▲パッケージングでは高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置によるセダンライクな運転姿勢を両立させ、合わせて前方見下げ角を大きくすることで車両前方の距離感をつかみやすくする

▲荷室空間はクラストップレベルとなる458リットルの容量を実現。後席には6:4分割可倒機構を内蔵

▲荷室空間はクラストップレベルとなる458リットルの容量を実現。後席には6:4分割可倒機構を内蔵

 

 インテリアデザインは、コクピットをシンプルで水平基調のデザインで構成し、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を創出。また、メーターには7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせた新アレンジのメーターを配し、7インチTFT液晶メーターではスピードメーターや走行モードなどの基本情報に加え、Honda SENSINGなどの情報を見やすく表示する。さらに、エアコンの風を後席へ届けるリアベンチレーションを全タイプに標準装備し、後席空間の快適性を向上させた。1Lサイズのペットボトルが入るドアポケット収納や、スマートフォンが収納できるアームレストポケット、USBジャック(type-A運転席用)&充電用USBジャック(Type-A助手席用)&センターポケットなどを組み込んで、乗員の利便性を高めたことも訴求点である。

▲コクピットはシンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指す。また、1Lサイズのペットボトルが入るドアポケット収納やスマートフォンが収納できるアームレストポケットなどを配置して利便性を高めた

▲コクピットはシンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指す。また、1Lサイズのペットボトルが入るドアポケット収納やスマートフォンが収納できるアームレストポケットなどを配置して利便性を高めた

▲メーターには7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせた新アレンジのメーターを配備

▲メーターには7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせた新アレンジのメーターを配備

▲9インチまたは8インチのHonda CONNECTナビを設定

▲9インチまたは8インチのHonda CONNECTナビを設定

▲USBジャック(type-A運転席用)&充電用USBジャック(Type-A助手席用)&センターポケットを装備

▲USBジャック(type-A運転席用)&充電用USBジャック(Type-A助手席用)&センターポケットを装備

 

 シートについては、前席に骨盤から腰椎まで体圧を面で受け止めるボディスタビライジングシートを、後席に6:4分割可倒タイプを採用。前席のショルダー部をスリム化するとともに後席の座面を高く設定して、後席乗員の視界の良さを確保したこともトピックだ。表皮はZ+とZにプライムスムース(合成皮革)とファブリックのコンビネーションを、Xにファブリックを採用している。

▲前席には骨盤から腰椎まで体圧を面で受け止めるボディスタビライジングシートを装着。Z+とZはプライムスムース(合成皮革)とファブリックのコンビネーション表皮を採用

▲前席には骨盤から腰椎まで体圧を面で受け止めるボディスタビライジングシートを装着。Z+とZはプライムスムース(合成皮革)とファブリックのコンビネーション表皮を採用

▲Xにはカジュアルでスポーティな仕上げのファブリック表皮を張る

▲Xにはカジュアルでスポーティな仕上げのファブリック表皮を張る

 

 パワーユニットにはL15D型1496cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECエンジン(最高出力118ps/6600rpm、最大トルク14.5kg・m/4300rpm)を搭載。トランスミッションにはローレシオギアとボール/ローラー軸支持ベアリングを組み込んだうえで、協調制御技術のG-Design Shiftや加減速時のステップシフト制御を採用した専用セッティングのパドルシフト付きCVTを配して、前輪を駆動する。一方、シャシー面ではサスペンションジオメトリーやトーションビームのねじれ剛性、スプリング特性、電動パワーステアリングの特性などを徹底した走り込みで煮詰め、扱いやすいリニアな操縦性と快適な乗り心地を実現。また、エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によりキャビンに伝わるエンジンの振動を低減し、同時にロードノイズの低減のための遮音や吸音対策を行うことで、静かで快適なキャビン空間を具現化した。加えて、未舗装路走行を視野に入れ、高剛性化するだけでなく路面から大きな入力があった際でもスムースに力を伝達するようリアピラーの結合部やテールゲート開口部を設計。さらに、剛性を高めたサイドシルやリアのフロア部へのパフォーマンスロッドの追加を実施して、ハンドリング性能の向上を図った。

▲パワートレインはL15D型1496cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECエンジン(118ps/14.5kg・m)に専用セッティングのCVTを組み合わせて前輪を駆動する

▲パワートレインはL15D型1496cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECエンジン(118ps/14.5kg・m)に専用セッティングのCVTを組み合わせて前輪を駆動する

▲CVTにはパドルシフトを配備

▲CVTにはパドルシフトを配備

▲未舗装路走行を視野に入れ、高剛性化するだけでなく路面から大きな入力があった際でもスムースに力を伝達するようリアピラーの結合部やテールゲート開口部を設計

▲未舗装路走行を視野に入れ、高剛性化するだけでなく路面から大きな入力があった際でもスムースに力を伝達するようリアピラーの結合部やテールゲート開口部を設計

 

 先進安全運転支援システムの充実ぶりも見逃せない。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いた「Honda SENSING」を全タイプに標準装備し、機能としては衝突軽減ブレーキ(CMBS)/誤発進抑制機能/後方誤発進抑制機能/近距離衝突軽減ブレーキ/急アクセル抑制機能/歩行者事故低減ステアリング/路外逸脱抑制機能/アダプティブクルーズコントロール(ACC)/車線維持支援システム(LKAS)/先行車発進お知らせ機能/標識認識機能/オートハイビーム/パーキングセンサーシステムなどを採用する。また、スマホでクルマのエアコンをONにでき、交通事故やあおり運転にあっている時など緊急時にオペレーターのサポートを受けられるほか、新しい地図への自動更新が可能なコネクテッド技術「Honda CONNECT」を設定した。

▲フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いた「Honda SENSING」を全タイプに標準装備

▲フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いた「Honda SENSING」を全タイプに標準装備

▲新世代の車載通信モジュール「Honda CONNECT」を設定

▲新世代の車載通信モジュール「Honda CONNECT」を設定

 

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