第6世代となる新型SUBARUインプレッサがワールドプレミア

SUBARUの米国部門が新型インプレッサを世界初公開。ボディタイプは5ドアハッチバックのみで、グレードはBaseとSportのほかにRSを新設定。米国での発売は2023年春以降を予定

 SUBARUの米国部門であるスバル・オブ・アメリカ(SOA)は、2022年11月17日(現地時間)より開催されたロサンゼルスオートショー2022において新型インプレッサを世界初公開した。

▲SUBARUインプレッサRS(米国仕様車) 1998年に発売して米国市場におけるWRXの先駆車となった「2.5RS」を想起させる新設定グレード

▲SUBARUインプレッサRS(米国仕様車) 1998年に発売して米国市場におけるWRXの先駆車となった「2.5RS」を想起させる新設定グレード

 

 今回のフルモデルチェンジで第6世代に移行する新型インプレッサは、愉しくなる優れた運動性能、安心できる先進安全装備、とことん使えるユーティリティなど、その機能や実用性をさらに高め、乗る人すべてをアクティブな行動へと後押しすることを念頭に置いて開発される。ボディタイプは5ドアハッチバックのみの展開で、従来用意していた4ドアセダンは廃止。グレード構成は2リットル水平対向エンジンを採用するBaseとSportのほかに、1998年に発売して米国市場におけるWRXの先駆車となった「2.5RS」を想起させる2.5リットル水平対向エンジン搭載のRSを新たに設定した。

▲SUBARUインプレッサSport(米国仕様車) ボディサイズは従来比で0.6インチ長く、0.2インチ幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長176.2×全幅70.1×全高58.3インチ(同4475×1780×1480mm)/ホイールベース105.1インチ(2670mm)に設定

▲SUBARUインプレッサSport(米国仕様車) ボディサイズは従来比で0.6インチ長く、0.2インチ幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長176.2×全幅70.1×全高58.3インチ(同4475×1780×1480mm)/ホイールベース105.1インチ(2670mm)に設定

 

 エクステリアに関しては、行動的なライフスタイルを後押しする、躍動的でスポーティなスタイリングに仕立てる。基本フォルムは引き締まったスピード感のある鋭いシェイプと、大地を駆け出す力強さを感じさせる張り出したフェンダーで構成し、操る愉しさを予感させるルックスを創出。また、新設定のRSにはブラック塗装のフロントグリル/サイドスポイラー/ドアミラーや18インチアルミホイール(タイヤは225/40R18サイズ)を専用装備。フロントドアとリアゲートには“RS”オーナメントを配備した。ボディサイズは全車ともに従来比で0.6インチ長く、0.2インチ幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長176.2×全幅70.1×全高58.3インチ(同4475×1780×1480mm)/ホイールベース105.1インチ(2670mm)に設定している。

▲基本フォルムは引き締まったスピード感のある鋭いシェイプと、大地を駆け出す力強さを感じさせる張り出したフェンダーで構成

▲基本フォルムは引き締まったスピード感のある鋭いシェイプと、大地を駆け出す力強さを感じさせる張り出したフェンダーで構成

▲RSにはブラック塗装のフロントグリルを装備

▲RSにはブラック塗装のフロントグリルを装備

▲ドアミラーもブラックで仕立てる

▲ドアミラーもブラックで仕立てる

▲立体的な造形のLEDリアコンビネーションランプを配備

▲立体的な造形のLEDリアコンビネーションランプを配備

▲リアゲートに“RS”オーナメントを貼付

▲リアゲートに“RS”オーナメントを貼付

▲RSはブラック塗装18インチアルミホイール+225/40R18タイヤを装備

▲RSはブラック塗装18インチアルミホイール+225/40R18タイヤを装備

▲Sportは切削光輝18インチホイール+225/40R18タイヤを装着

▲Sportは切削光輝18インチアルミホイール+225/40R18タイヤを装着

 

 内包するインテリアは、ドライビングとアクティビティの時間を自然体で過ごせる、使い勝手の良いカジュアルなインテリアに演出する。インストルメントパネルはマルチマテリアルの多層構造とすることで、各素材の風合いを活かした、シンプルでありながら表情豊かな造形を創出。また、様々な機能を集約する大型のセンターインフォメーションディスプレイをインパネの中央に配した最新のインターフェイスを採用し、実用性と利便性を高める。さらに、センターコンソール上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させた。仙骨を押さえることで車体の揺れが頭部へ伝わることを防ぐシート構造を採用して、走行時の快適性を高めたこともトピックだ。RSについては、カーボン調インナートリムやレッドアクセントのシート表皮、高質感なレザーを使用したステアリングホイールおよびシフトノブなどを専用装備。また、オプションとしてHarman/Kardonオーディオシステム(10スピーカー)、電動サンルーフ、ランバーサポート付き10ウェイパワーシート(運転席)を用意する。一方でユーティリティの面では、各席でのコントロールが可能な集中送風モードを新たに設定したほか、STARLINK対応の11.6インチマルチインフォメーションディスプレイを装備。また、STARLINKの追加サービスとしてスマートフォンアプリでのリモートロック/アンロック機能、リモートクラクション・ライト機能、リモート車両位置確認機能を利用可能とした。

▲様々な機能を集約する大型のセンターインフォメーションディスプレイをインパネの中央に配した最新のインターフェイスを採用。RSにはカーボン調インナートリムを配備

▲様々な機能を集約する大型のセンターインフォメーションディスプレイをインパネの中央に配した最新のインターフェイスを採用。RSにはカーボン調インナートリムを配備

▲センターコンソール上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させる

▲センターコンソール上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させる

▲スマートフォンのワイヤレスチャージング機構を設定

▲スマートフォンのワイヤレスチャージング機構を設定

▲医学的知見を取り入れた仙骨を押さえて骨盤を支えるフロントシート構造を採用。RSはレッドアクセントのシート表皮を配する

▲医学的知見を取り入れた仙骨を押さえて骨盤を支えるフロントシート構造を採用。RSはレッドアクセントのシート表皮を配する

 

 パワーユニットについては、BaseとSportに最高出力152hp/最大トルク145lb-ftを発生する2リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを、RSに最高出力182hp/最大トルク178lb-ftを発生する2.5リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載。トランスミッションには改良版のリニアトロニックを組み合わせ、上位グレードは8速マニュアルモードおよびパドルシフトを配備する。駆動機構には、制御を刷新したアクティブトルクスプリットAWDを採用した。

 基本骨格に関しては、従来型の優れた操縦安定性および乗り心地を支えた「スバルグローバルプラットフォーム」をさらに進化させて導入。フルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性アップなど、最新の知見や技術をふんだんに盛り込んで、さらに高いレベルの動的質感を達成する。懸架機構は前ストラット式/後ダブルウィッシュボーン式サスペンションを踏襲したうえで、セッティングを変更。また、操舵機構には応答遅れが少ないスポーティで上質なステアリングフィールを実現する2ピニオン電動パワーステアリングを組み込んだ。

▲RSは最高出力182hp/最大トルク178lb-ftを発生する2.5リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載

▲RSは最高出力182hp/最大トルク178lb-ftを発生する2.5リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載

▲Sportは最高出力152hp/最大トルク145lb-ftを発生する2リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを採用

▲Sportは最高出力152hp/最大トルク145lb-ftを発生する2リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを採用

 

 先進安全運転支援システムの面では、新世代アイサイトを全車に標準装備。視野角を従来型の約2倍に拡大し、合わせて画像認識ソフトや制御ソフトを改良して、より広く遠い範囲まで認識できるように設定する。また、電動ブレーキブースターを採用して、プリクラッシュブレーキにおける自転車の急な飛び出しなどへの応答性を向上。さらに、全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も実現した。ほかにも、後席シートベルトリマインダーを全車に標準装備。車両を出る前に後席確認の案内をすることで、後席の子供やペットの置き去りを防止している。

▲視野角を従来型の約2倍に拡大し、合わせて画像認識ソフトや制御ソフトを改良して、より広く遠い範囲まで認識できるように設定した新世代アイサイトを全車に標準装備

▲視野角を従来型の約2倍に拡大し、合わせて画像認識ソフトや制御ソフトを改良して、より広く遠い範囲まで認識できるように設定した新世代アイサイトを全車に標準装備

 

 なお、新型インプレッサは2023年春以降、米国市場での発売を皮切りに世界各国市場に順次導入していく予定である。

 

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