【最新ディーゼル試乗】BMW X1 20dはモーターの力でディーゼルの弱点を克服。生き生きと走り、満足度抜群!

BMW X1 xドライブ20d・Mスポーツ/価格:7DCT 648万円。20dは2リッターターボ(150ps/360Nm)とモーター(20ps/55Nm)を組み合わせた48VマイルドHV仕様。エンジンが苦手とする走り出しなど極低回転域をモーターが巧みにサポートする

BMW X1 xドライブ20d・Mスポーツ/価格:7DCT 648万円。20dは2リッターターボ(150ps/360Nm)とモーター(20ps/55Nm)を組み合わせた48VマイルドHV仕様。エンジンが苦手とする走り出しなど極低回転域をモーターが巧みにサポートする

軽快にしてパワフル。さすがBMW

 BMWが 「SAV(=スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼ぶXモデルはいまやラインアップの主軸。エントリーモデルとなるX1のディーゼルをドライブした。

 第3世代となるX1のポイントは「電動化」である。ディーゼルの20dは、48VマイルドHV。パワートレーンは2リッターディーゼル(150ps/360Nm)とモーター(20ps/55Nm)の組み合わせだ。その仕上がりは上々である。内燃エンジンが不得手とする走り出しの極低回転域をモーターが巧みにアシスト。出足は軽やかそのもの。エンジン自体もアクセルの踏み込みに即したトルクを忠実に生み出しており、車速を緻密にコントロールしやすい。日常シーンで非常に乗りやすく、アクセルペダルを踏み込めば思いのままに力強く加速してくれるクルマだ。

 そして、ステリングホイールに備わるスイッチを操作すると、10秒間だけブーストが高まり、より力強さが増す。これは痛快で病みつきになった。

リア

 静粛性もハイレベルだった。音と振動はよく抑えられて、ほとんど気にならない。ディーゼルでこの静かさはすごい。吹き上がる途中でディーゼルだと感じる領域はなくはないが、ごく普通に走る分にはディーゼルだと気づかないほどだ。

 足回りも素晴らしい。乗り心地と操縦安定性のバランスはちょうどよく、ハンドリングは自然。どんなシーンでも、とても扱いやすい。段差や継ぎ目の通過時などで若干の硬さを感じるシチュエーションもあるが、ランフラットタイヤをやめたことも効いてか路面への当たりにはカドがなくなっている。

エンジン

 感銘を受けたのは、ステアリングを切ったときの曲がり具合と、戻したときの収まり具合が見事に操作とシンクロしている点だ。応答遅れは小さく、揺り戻しもほとんど気にならない。クルマは素早く動くのが偉いのではない。ドライバーの操作に対してリニアに反応することこそ大切である。X1は本当の意味での「意のまま」だと感じた。まさに理想的なダイナミズムを実現している。

 ボディサイズは日本でも扱いやすい4500×1835×1625mm。内外装はBMWらしい風格が感じられ、作りのよさから生まれる上質さが心地いい。スタイリングは筋肉質。プロポーションも一段と力強さが増して立派になった。

インパネ

 インテリアのクオリティもさすがのレベル。エントリーモデルでここまでやるかと感心した。横長のBMWカーブドディスプレイを備えたインパネや、シフトレバーだけでなくiDriveコントローラーのなくなったセンターコンソールは新鮮だ。後席の居住空間やラゲッジルームも余裕たっぷり。リアシートは前後スライドやリクライニングができるほか、3分割可倒式でセンターだけ倒して長尺物が積める。
 X1の完成度は抜群だった。どこにも隙はない。さすがBMWと、あらためて感心した。

真横

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