【復刻版カタログ】1994年の日本カー・オブ・ザ・イヤー/三菱FTOの肖像

FTO 01

三菱FTO(E-DE3A/DE2A型)

FTOはワゴンやRVが全盛だった1994年10月、「ドライビングの楽しさ」を追求したスペシャルティクーペとして発売。FTOのネーミングは1970年代に存在したモデルの復活だった。ランサーを基本に開発され、ベース車と共通の2550mmのホイールベース中央に前席を配置。前後オーバーハングを切り詰め全長を4320mmに抑えていた。エンジンは2リッターV6DOHC24V(200ps/170ps)と1.8リッター直4SOHC(125ps)の計3種。話題はINVECS-IIと呼ぶマニュアルセレクト可能な4速ATの設定だった。ポルシェが先鞭をつけたスポーツAT、ティプトロニックと同様に自在なシフトが楽しめ、イージーで意のままのドライビングを可能にした。FTOが登場するまでスポーツモデルはMTが主流、FTO以降はATを選ぶユーザーが急増した。INVECS-IIはDレンジ時にレバーを左側に倒すとスポーツモードに移行。ノブを前方に押すとシフトアップ、手前に引くとシフトダウンが楽しめた。まだパドルシフトは装備されていなかったが、手首の動きだけで適切なギアが選べるのはスポーツ派ドライバーにとって朗報だった。スポーツモードを備えたATはその後、メーカーを問わず採用されATのスタンダードの位置を確立する。写真のカタログは1994年10月版(原寸256×295mm、28ページ編集)

※資料提供/ブックガレージ

FTO表紙

FTO 02

FTO 03

FTO 04

FTO 05

雑誌『CAR and DRIVER』連動記事

CAR and DRIVER (2023年11月号)のご紹介

  • 【巻頭特集:いま注目したいNEWモデル】SUBARUレヴォーグ・レイバック/マツダMX-30 ロータリーEV/ホンダ・アコード/トヨタ・センチュリー
  • 【創刊45周年 メモリアル企画】ボクらの時代録 ― 1980年代&1990年代のニッポン ― クルマに夢中だったあの頃
  • NEWランボルギーニ・ウラカン・テクニカ/新型BYDドルフィン/新型メルセデスEQ・EQE SUV/NEW BMW・iX5ハイドロジェン【試乗記】
SNSでフォローする