【復刻版カタログ】1992年の日本カー・オブ・ザ・イヤー/日産マーチの肖像

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日産マーチ(E-K11/HK11型)

2代目の日産マーチは約9年のロングライフを誇った初代の後継として1992年1月にデビュー。カタログにはラウンディッシュな2BOXスタイルを描き、「こんなカタチのクルマの中で、いちばんいいクルマになりたいと思いました。」と記載していた。スタイリングはパイクカーのBe-1(1987年)を彷彿させる愛らしい印象。3ドアと5ドアが選べ、室内はコンパクトな外寸から想像する以上に広く、実用的だった。ポイントはベーシックカーながら贅沢なメカニズムを奢っていた点。パワーユニットは全車が新開発の直4DOHC16V。1.3リッタ―(79ps)と1リッター(58ps)の2種。トランスミッションは5速MTに加え、1.3ℓには当時は画期的だった無段変速のCVTを設定(1リッターにも1993年に追加)する。足回りもリアに5リンク式とする快適仕様だった。2代目は、しっかりとした走りと優れたパッケージングが評価され支持を拡大。日本でイヤーカーに輝くだけでなく、日本車で初めて欧州カー・オブ・ザ・イヤー(1993年)も獲得する。マーチ(欧州名マイクラ)は、日産を代表する世界戦略車の1台だった。2代目は年を重ねるほどに安全装備とバリエーションを充実。約10年のロングライフを車となった。写真のカタログは1993年2月版(原寸301×251mm、32ページ編集)

※資料提供/ブックガレージ

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