ドイツのポルシェとイタリアのフェラーリ。それぞれの国を代表して、さまざまなレースで競い合ってきたライバルである。メーカーごとのイベントやミーティングは、これまでにも数多く取材してきたが、この2大ブランドの車両だけが集まるという珍しいミーティングが開催された。今回はその第1回目となった2022年11月のランチミーティングを取材した。
会場となったニューサンピアおごせ(埼玉県越生町)には総計80台のポルシェとフェラーリ、112名が集まった。主催者の代表はほうらいさん。フェラーリF430モデナなどのオーナーである。
「ミーティングやイベントで一緒になる場合もありますが、同じブランドのオーナー同士での交流になりがちです。一度フェラーリとポルシェのオーナーだけが集まる交流の機会を作りたいと思い、いくつかのツーリンググループなどに声をかけて、このミーティングをスタートしたんです」(ほうらいさん)
参加車両はポルシェ、フェラーリがほぼ半数ずつ。希望者はもっと多かったようだが、参加台数が均等になるように配慮したそうだ。それぞれのオーナー同士が交流を図りやすいよう、ポルシェもフェラーリを分けず、ボディカラー別に駐車した。
フェラーリもポルシェも、共にエンブレムの中に跳ね馬がいる。フェラーリはイタリアの撃墜王、フランチェスコ・バラッカが戦闘機に付けていた跳ね馬の紋章(諸説あり)、ポルシェは本拠地があるドイツ・シュトゥットガルト市の紋章がそれぞれのルーツだといわれている。
速さと気品を求めるスポーツカーのオーナー同士、意義深い交流となったようだ。今後も継続的にツーリングやオフ会などを通じて交流を図っていくという。関心のあるオーナーは、ぜひコンタクトを取ってみてほしい。