CARイベントレポート【自美研ミーティング】(2026年6月号)

独自の視点でクルマを楽しむイベント。今回のテーマは「純正ストライプ」 

2015年にスタートし今回が第19回目の開催となる。今後の開催情報については「自動車美術研究室」公式X(https://x.com/jibikenn?lang=ja)や各種SNSにて確認を

 クラシックカーやスーパーカーの姿はないが、クルマ好きの目線で近づくと、ここが特別な場所であることに気づく。今回取材した第19回 自美研ミーティングの会場を訪れた際の第一印象である。

 自動車美術研究会、通称・自美研(じびけん)が主催するこのミーティングは、車種や年式といった条件をいっさい設けないノンジャンルの交流イベントだ。参加資格は「クルマが好きであること」だけ。オーナー同士が愛車を囲み、自然体で語り合うことを目的とした、オープンな集まりである。 もっとも、毎回異なる“テーマ”が設定されているのが、この会の特徴である。今回の題材は“魅惑の純正ストライプ”。

タクシーなど商用車の姿も見られた。さまざまな切り口でクルマを楽しめるのが自美研ミーティングの面白さだ

 メーカー純正でボディにストライプが施されたモデルが、この日の主役に抜擢されたのである。

 2026年4月4日、会場の[さがみ湖MORIMORI](神奈川県相模原市)には約200台のクルマが集合。そのうちテーマのストライプ車両は約30台で、ミニバンやセダン、ワゴンから軽自動車まで、多彩な顔ぶれが並んだ。

一般参加エリアにはラリーカーやレースカー仕様のクルマも。細かな設定にこだわるのも楽しい

 自美研ミーティングで目立つのは、80〜00年代に製造された、いわゆるヤングタイマー世代のクルマたちだ。日本車の多様性が広がった時代だけに、ストライプひとつ取っても表現はさまざま。スポーティさを前面に押し出したものもあれば、グレードやキャラクター性を語るデザインもある。当時を知っている世代には、時代性を強く感じるモデルかもしれないが、20〜30代の若いオーナーには、むしろ個性として新鮮に映っているようだ。

商用車ミーティングを主催する千城バスさんも参加。行先表示やバス停もイベント仕様に

 主催者である自美研さんは、クルマを“美術”として捉える視点を大切にしている。ミニカーの収集やカタログ研究を通じて、造形美だけでなく、そのクルマが置かれた時代背景や市場での役割までを含めて読み解く。その姿勢は、この実車イベントにも色濃く反映されていた。

 参加者はスペックや速さではなく「このクルマらしさ」についての会話を多く交わしていた。ここに並ぶクルマは単なる“懐かしさ”の対象ではなく、オーナーたちが自分なりの価値基準で選び取った存在といえるだろう。

2026年4月4日、さがみ湖MORIMORI(神奈川県相模原市)に約200台が集まった。商用車ミーティングとの合同ミーティングを富士スピードウェイで例年開催している

 メーカーや年式といった枠組みとは異なる切り口でクルマを味わえること。それこそが自美研ミーティング最大の魅力だろう。次回はどんなテーマでクルマの新たな表情を見せてくれるのかを楽しみに待ちたい。

■車種/純正ストライプ
■開催日/2026年4月4日
■参加者数/約200台
■活動地域/全国
■問い合わせ先/ウェブサイト・SNS

 

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