ホンダSシリーズの完成形であるS800は国際的にスポーツカーとしてのポジションを明確にする。当時、ハイパフォーマンスカーとして認められるには暗黙のルールが存在した。それは160km/hの最高速を達成していること。すなわち100マイルカーである。1965年10月に登場したS800は、それに対する回答だった。S600との最大の違いはもちろんエンジンである。排気量を791ccまで拡大し70ps/8000rpm、6.7kg・m/6000rpmを達成。トップスピード160km/hを見事に実現し、0→400m加速は16.9秒で駆け抜けた。S800はマイナーチェンジを受け1968年4月にS800Mに発展する。S800Mは、当時最新の安全基準に適合。メカニズム面ではディスクブレーキとラジアルタイヤの採用がポイントだった。ボディタイプはクーペがカタログから落ち、オープンのみとなった。ちなみにクーペは輸出では主力モデル。国内での販売終了後も海外向けとして生産された。カタログは1968年版(原寸255×261mm、6㌻編集)。
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