時計のような精緻なメカニズムで話題を集めたホンダSシリーズは、S500の発売からまもなくの1964年1月にS600に進化。同年11月には耐候性に優れたクーペモデルがラインアップに加わる。S600は排気量606cc、57ps/8500rpm、5.2kg・m/5500rpmを発揮するDOHCエンジンを搭載。トップスピードは145km/hに達した。このS600から本格輸出もはじまり、海外でもセンセーションを巻き起こす。当時の欧米メディアは「1.3リッターのライバル車を凌ぐ圧倒的なパフォーマンス」といささか興奮ぎみに、その素晴らしさを伝えた。1964年9月には、デニス・ハルム選手のドライビングでドイツ・ニュルブルクリンク500kmレースに挑戦。見事にクラス優勝を飾る。S600の速さは世界が憧れるレベルに到達していた。カタログは1964年前期版(原寸185×258mm、8㌻編集)と1964年後期版(原寸255×267mm、4つ折り編集)。
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