2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か

▲トヨタ・ヤリスは15万1766台(ヤリスクロスを含む)を販売して車名別ランキングトップ
▲トヨタ・ヤリスは15万1766台(ヤリスクロスを含む)を販売して車名別ランキングトップ

 20年の国内新車セールスが、2年連続で前年実績を下回り、4年ぶりの500万台割れ。軽自動車を含めた20年の国内新車販売台数は、 459万8615台。前年比は11.5%減と、2年連続で前年実績を下回った。減少率は19年の1.4%減から、2桁のマイナスに拡大した。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)の発表によると、20年の新車販売台数(軽自動車を除く)は、288万527台。前年比は12.3%減と、2年連続の前年実績割れとなった。
 登録車の販売台数の中で、乗用車は247万8832台。前年比は12.2%減と、3年連続でダウンした。内訳は、普通車(3ナンバー)が前年比14.5%減の135万6163台と、5年ぶりに減少。小型車(5ナンバー)は同9.1%減の112万2669台と、32年連続で前年実績を下回った。

 メーカー別は、全8メーカー中、7社が前年実績を下回った。

トヨタは前年比5.8%減の142万3151台と、 2年ぶりに減少した。
ホンダは同17.8%減の29万3800台と、4年連続で前年実績を下回った。
日産は26万6289台にとどまり、同27.5%減と、2年連続のマイナス。
マツダは同15.1%減の14万1446台と、2年連続の前年実績割れ。
スズキは同19.3%減の8万4773台と、2年連続でダウンした。
SUBARU(スバル)は同19.3%減の8万4773台と、3年連続のマイナス。
三菱も同41.3%減の2万7545台と、2年連続で前年実績を下回った。

 ダイハツは、同28.5%増の5万6054台と、5年連続で増加した。

▲ダイハツ・ロッキーは3万1153台を販売 ダイハツの小型車販売を牽引した
▲ダイハツ・ロッキーは3万1153台を販売 ダイハツの小型車販売を牽引した

国産車の車名別販売台数ベスト10(2020年1〜12月)は、
1)トヨタ・ヤリス 15万1766台(ヤリスクロスを含む)
2)トヨタ・ライズ 12万6038台
3)トヨタ・カローラ 11万8276台
4)ホンダ・フィット 9万8210台
5)トヨタ・アルファード 9万748台
6)トヨタ・ルーミー 8万7242台
7)ホンダ・フリード 7万6283台
8)トヨタ・シエンタ 7万2689台
9)日産ノート 7万2205台
10)トヨタ・ヴォクシー 6万9517台

▲メルセデス・ベンツは5万6999台を販売 マーケットシェアは22.4%(純輸入乗用車) 写真はC200ローレウス・エディション
▲メルセデス・ベンツは5万6999台を販売 マーケットシェアは22.4%(純輸入乗用車) 写真はC200ローレウス・エディション

 純輸入車(日本メーカーの海外生産分を除く乗用車)の20年セールスは、25万4404台。前年比は14.7%減と、2年連続の前年実績割れとなった。輸入車全体でも、同8.7%減の31万7933台と、2年連続のマイナス。

 純輸入車のブランド別販売台数ベスト5(2020年1〜12月)は、
1)メルセデス・ベンツ 5万6999台
2)VW 3万6574台
3)BMW 3万5712台
4)アウディ 2万2304台
5)MINI 2万196台

▲ホンダN-BOX   写真は2020年12月にマイナーチェンジを受けたカスタム・シリーズ
▲ホンダN-BOX 写真は2020年12月にマイナーチェンジを受けたカスタム・シリーズ

 Kカー(乗用車)の20年の新車販売台数は、133万1149台。前年比は10%減と、2年連続で減少した。商用車を含めたトータル台数は、171万8088台。前年比は10.1%減と、2年連続で前年実績割れを喫した。

 軽自動車の車名別販売台数ベスト5(2020年1〜12月)は、
1)ホンダN-BOX 19万5984台
2)スズキ・スペーシア 13万9851台
3)ダイハツ・タント 12万9680台
4)ダイハツ・ムーヴ 10万4133台
5)日産デイズ 8万7029台

 2年連続で前年実績を下回った20年の国内新車セールス。新型コロナウイルスの深刻な影響は21年も続くと見られており、21年はウィズ・コロナの環境下で、新車セールスの回復を目指していくことになる。

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