2026年上半期、気づけばシェア10%超え。中国系メーカーが欧州市場で存在感を増してきた

 ACEA(欧州自動車工業会)が発表した今年上半期のメーカー/グループ別新車販売台数が興味深い。

 ACEAが発表したデータをまとめた表組を見て、トップ3を欧州のVWグループ(VW、アウディ、シュコダ、クプラ、セアト、ポルシェ、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ、マン)、ステランティス(プジョー、オペル/ヴォクゾール、シトロエン、フィアット、ジープ、アルファロメオ、ランチア、クライスラー、アバルト、ダッジ、マセラティ、ラム)、ルノー・グループ(ルノー、ダチア、アルピーヌ)が占め、ヒョンデ、BMW、トヨタ、メルセデスが続いている。おおまかにいえば、ドイツ勢にイタリア・フランス連合とフランス勢がリードし、日韓独が続く図式だ。

 ところがACEAがボルボをジーリー・グループとしてデータを発表するようになってから、急速に中国勢の台数が増えているのである。上半期の中国勢はジーリー、SAIC、BYD、チェリー、リープモーターの5メーカーが販売ランキングに名前を連ねている。リープモーターはステランティス・グループが株式の51%を所有している。ステランティスが欧州で展開しているホームページにはリープモーターの名前も、ブランド一覧に加えられている。しかし、ACEAはリープモーターの販売台数はステランティスとは別にカウントしているのである。リープモーターをステランティス内の他ブランドの販売台数(上半期)と比較すると、ジープの6万9981台と、アルファロメオの2万6370台の間に入ることになる。

オモダ5

 さて、中国系5メーカーの上半期販売台数は合計で79万1958台、シェアは11.1%である。日本メーカーの合計は86万9428台(シェア12.1%)との差は7万7470台である。中国系メーカーは、日本メーカーの背後にピタリとついている状況といっていいだろう。中国系5メーカーがまとまると、ルノー・グループ以上の販売台数という点にも注目が必要だ。

 前年比305.8%増(つまり販売台数は4倍以上)というチェリーは、日産のスペイン工場跡地に工場を持ち、電動車のオモダ(欧萌達)を生産している。チェリーは日産の英国サンダーランド工場で、生産委託の可能性について検討を進めている。こちらは2027年にも実現しそうで、工場は日産が所有を続け生産する従業員も日産が雇用を継続する見込みだという。

 中国製乗用車は欧州で、そして世界の市場でどこまで販売台数を高めていくのだろうか。気になるテーマだ。

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