日産がAセグメントの欧州向け小型EVに位置する新型ピクソを公開。スピードと柔軟性を高めた新しい車両開発アプローチを採用し、手頃な電動モビリティとして欧州の都市環境向けに開発。パワートレインには最高出力60kWを発生するフロントモーターに、総電力量27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、一充電航続距離は欧州WLTPモードで最大259kmを実現。市販モデルの車両価格や仕様詳細は本年12月以降に発表予定
日産自動車は2026年9月23日、Aセグメントの欧州向け小型EVに位置する新型ピクソ(PIXO)を公開した。
新型ピクソはスピードと柔軟性を高めた新しい車両開発アプローチを採用し、手頃な電動モビリティとして欧州の都市環境向けに開発。当初は「ウェーブ(WAVE)」の車名での登場が予想されたが、最終的に欧州市場で馴染みのあるピクソ(2009年から2013年まで販売)のネーミングを引き継ぐこととなった。基本コンポーネントについては、パートナーシップを組むルノーが生産するトゥインゴE-Techのものを活用。セグメントとしては、日本の軽EVのサクラと、欧州向けBセグメントハッチバックEVのマイクラの中間に位置している。
日産デザインヨーロッパ(NDE)が手がけたエクステリアは、5ドアハッチバックのトゥインゴE-Techのフォルムを基本的に踏襲しながら、前後のセクションを大胆にモディファイして日産車らしさを際立たせる。フロント部は車名の由来ともなる“ピクセル(PIXEL)”をモチーフにしたLEDヘッドランプやロアバンパーインテーク、専用設計のボンネットなどを採用して、オリジナリティあふれるマスクを創出。一方でリアビューは、ヘッドランプと呼応したデザインのLEDコンビネーションランプや独立したリアガラス枠などを配して、個性的で存在感満点の後ろ姿に仕立てる。各部に施したピクセル状の“PIXO”ロゴも印象的だ。足もとには、ブラックのスポークにホワイトのピクセルをあしらった新造形の16インチアルミホイール(タイヤは215/55R16 93Yサイズ)を装着する。ボディサイズは全長3796×全幅1790×全高1512mm、ホイールベース2492mmに設定した。


▲基本コンポーネントはパートナーシップを組むルノーが生産するトゥインゴE-Techのものを活用。5ドアハッチバックのトゥインゴE-Techのフォルムを踏襲しながら、前後のセクションを大胆にモディファイして日産車らしさを強調する。ボディサイズは全長3796×全幅1790×全高1512mm、ホイールベース2492mmに設定
インテリアはトゥインゴE-Techと同様のインパネやスイッチ類を採用しつつ、内装カラーやステアリング中央およびドアトリムパネルの“PIXO”ロゴ、シート表皮などで独自性を強調する。機能面では「MyNissan」アプリによるナビゲーション、リアルタイムルート案内、充電管理、車両操作などのコネクテッド機能を搭載。また、Google Geminiに対応したGoogle built-inインフォテインメントを採用し、自然な音声での操作を可能とした。
パワートレインに関しては、最高出力60kW/最大トルク175Nmを発生するフロントモーターに、総電力量27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーを組み合わせて搭載。一充電航続距離は欧州WLTPモードで最大259kmを実現する。充電については、最大50kWの急速充電性能と、11kWまでに対応する普通充電機能を採用。50kW急速充電では15%から80%までの充電を約28分でこなす。電力供給システムのV2L(Vehicle to Load)も配備した。また、先進運転支援技術として衝突被害低減ブレーキやレーンキープシステム、e-Pedalなどを組み込んでいる。

▲パワートレインは最高出力60kW/最大トルク175Nmを発生するフロントモーターに、総電力量27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーを組み合わせて搭載。一充電航続距離は欧州WLTPモードで最大259kmを実現する
なお、新型ピクソの市販モデルの車両価格や仕様詳細は本年12月以降に発表し、ユーザーの納車は2027年初頭に開始する予定。生産はスロベニアに居を構えるルノーのノボ・メスト工場で実施する。日本への導入に関しては、現在のところ正式なアナウンスはない。
