【エンジン車よ永遠なれ!】CX-60の直6ディーゼルは「効率」を重視したライトサイジング。大人のパワートレーンとして秀逸です

マツダCX-60・XDハイブリッド・プレミアムスポーツ/価格:8SAT 547万2500円。XDハイブリッドは最適効率を目指した48VマイルドHV。3283ccの新開発・直6ディーゼルターボ(T3-VPTH:254ps/550Nm)とモーター(16.3ps/153Nm)の組み合わせ。パワフルで静粛なパフォーマンスと優れた燃費を実現した。全長×全幅×全高4740×1890×1685mm、車重1940kg。駆動方式はFRベースの4WD

マツダCX-60・XDハイブリッド・プレミアムスポーツ/価格:8SAT 547万2500円。XDハイブリッドは最適効率を目指した48VマイルドHV。3283ccの新開発・直6ディーゼルターボ(T3-VPTH:254ps/550Nm)とモーター(16.3ps/153Nm)の組み合わせ。パワフルで静粛なパフォーマンスと優れた燃費を実現した。全長×全幅×全高4740×1890×1685mm、車重1940kg。駆動方式はFRベースの4WD

MAZDA CX-60/T3-VPTH

CX-60エンジン種類:直列6気筒DOHC24Vディーゼルターボ
総排気量:3283cc
ボア×ストローク:86.0×94.2mm
圧縮比:15.2:1
最高出力:187kW(254ps)/3750rpm
最大トルク:550Nm(56.1kgm)/1500〜2400rpm
※XDハイブリッドの数値

「直6の3.3リッター!? イマドキその排気量はいったいナニ? どういうこと?!」と思われた方も多いのではないでしょうか。でもマツダは流行りのダウンサイジングではなく「ライトサイジング」を昔から謳っておりまして、今回は大排気量化したほうが効率がよいと考えた、ということなんですよね。上級グレード用のT3-VPTHは、48Vに昇圧してマイルドハイブリッド化しているところが、またスゴイ!

 T3-VPTHは、3283ccの直6ディーゼルターボ(254ps/550Nm)とモーター(16.3ps/153Nm)の組み合わせ。ディーゼルエンジンは低回転域からの太いトルクがポイントとなるユニットですよね。このエンジンも550Nmのトルクを1500rpmで発揮してくれます。そしてモーターは最初から最大トルクを発揮できるというのが特徴なわけでして、つまり美味しいところが重複することになるのでは……と、普通は考えますよね。私もそうでした。

透視図imege

 もちろん、確かにそういった部分もあるんですけれど、発進時や中間加速など、エンジンがいちばん力を欲する、つまり格別に燃料を使うところを、モーターでアシストすることで、かなり燃費の向上が認められるんですって。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも重量がありますし、そこへのマイルドハイブリッド化ですから、重さとコストが気にはなりますけれど、そこを考慮しても旨味があったのでしょう。WLTCモード燃費は21.0〜21.1km/リッターをマークします。机上だけでは諦めがちなところ、実際やってみるというチャレンジ性だけでも素晴らしいですよね。

 組み合わせているトランスミッションは、トルクコンバーターレスの8速AT。ダイレクト感がすごいんです。ディーゼルエンジンにしてはかなり上まで気持ちよく回ってくれるユニットとのコンビは、スポーティーのひと言。踏み込めばサウンドでもしっかり楽しませてくれる設定になっているので実に楽しい。しかもアクセルをさほど踏んでいないクルージング時は、ロードノイズのシャットアウトを含め、車内は本当に静か。静粛性が高いというのも美点です。

CX-60リア走り

「ドライビングエンターテインメント」をテーマに掲げているだけあって、フィードバックの遅れをなくすことに注力したCX-60は、魅力的なエンジンのおかげでビッグサイズを感じさせずに、人馬一体のごとく手足感覚で操れます。本当に運転が楽しいんです。
 後輪駆動メインのAWDというレイアウトと相まって、とくにスポーツモードにすると後ろからグイグイきます(笑)。

 シートの座り心地はしっかりしたタイプ。なので街中の低速域ではちょっと乗り心地を「硬め」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、直進ではどっしりとした重厚感を持ちつつ、コーナリングでは素直なライントレースが味わえます。実によくできた大人のパワートレーンを持ったクルマに仕上がっていると思います。

CX-60室内

CX-60エンジン単体

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