ホンダが新世代のAセグメント小型EV「Super-ONE」を発売。グランドコンセプトに“e:Dash BOOSTER”を掲げ、既存のN-ONE e:をベースに全幅を拡大した専用シャシーや出力アップしたパワートレイン、車内での体験を豊かなものにする多彩な仕掛けなどにより、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと昇華
ホンダは2026年5月22日、新型スモールEVの「Super-ONE(スーパーワン)」を発売した。車種展開はSuper-ONEの1グレードのみで構成し、車両価格は339万200円に設定する。なお、Super-ONE は国および地方自治体が推進するクリーンエネルギー自動車(CEV)導入支援制度の対象車両に指定されており、国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の令和7年度補正予算において130万円の補助金額が支給され、合わせて各自治体などの優遇制度も受けられる。

▲ホンダSuper-ONE 価格:339万200円 全長3580×全幅1575×全高1615mm ホイールベース2520mm 車重1090kg 乗車定員4名 一充電走行距離(WLTCモード)274km 交流電力量消費率(WLTCモード)114Wh/km
新世代のAセグメント小型EVとなるSuper-ONEは、グランドコンセプトに“e:Dash BOOSTER(イー ダッシュ ブースター)”を掲げ、既存のN-ONE e:をベースに全幅を拡大した専用シャシーや出力アップしたパワートレイン、車内での体験を豊かなものにする多彩な仕掛けなどにより、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと昇華させたことが特徴である。

▲Super-ONEはグランドコンセプトに“e:Dash BOOSTER”を掲げ、既存のN-ONE e:をベースに全幅を拡大した専用シャシーや、車内での体験を豊かなものにする多彩な仕掛けなどにより、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと昇華させる
まずエクステリアは、「走りへの期待を体現したカタチ」を具現化したことが訴求点で、張り出した前後ブリスターフェンダーが生み出すロー&ワイドなスタンスや、空力性能と冷却効率を高めた独自のエアロデザインなどを採用。足もとには新デザインの6.0J×15インチアルミホイール(マットベルリナブラック+切削)+ブラックホイールナット+ホイールセンターキャップ(マットベルリナブラック)を装着する。ボディサイズは全長3580×全幅1575×全高1615mm、ホイールベース2520mmに設定。ボディカラーは宇宙に向かって上空を走る雷“ブルージェット”をモチーフとし、視界に映った瞬間に一気に気持ちが昂るような強く幻想的なインパクトを込めて、紫に深みを持たせた色調で表現した新色のブーストバイオレット・パールのほか、プラチナホワイト・パール、チャージイエロー、ルミナス・グレー、クリスタルブラック・パールというモノトーン5色と、ブーストバイオレット・パール&ブラック、プラチナホワイト・パール&ブラック、チャージイエロー&ブラック、ルミナス・グレー&ブラックという2トーン4色をラインアップした。

▲足もとには新デザインの6.0J×15インチアルミホイール(マットベルリナブラック+切削)+ブラックホイールナット+ホイールセンターキャップ(マットベルリナブラック)を装着。タイヤは185/55R15 82Vサイズ

▲ボディカラーは新色のブーストバイオレット・パール(写真・上)のほか、プラチナホワイト・パール、チャージイエロー、ルミナス・グレー、クリスタルブラック・パールというモノトーン5色と、ブーストバイオレット・パール&ブラック、プラチナホワイト・パール&ブラック(同・下)、チャージイエロー&ブラック、ルミナス・グレー&ブラックという2トーン4色を設定
インテリアに関しては、ドライバーの感性を刺激するコクピットや、エッジの効いた走りを全身で体感できる室内空間を創出したことが訴求点。インストルメントパネルは水平基調でアレンジし、運転に集中できる視界を確保する。バッテリー温度計・瞬間電費計・出力計などを表示するとともに、SPORTモードおよびBOOSTモード時では瞬間電費計からタコメーターへと切り替わる専用7インチTFT液晶メーターや、インパネラインに沿って光るLEDイルミネーション、Google搭載の9インチHonda CONNECTディスプレーなども配備した。また、前席にはホールド性の高い専用スポーツシートを装着し、ブルーの表皮をアシンメトリーに配色して遊び心を演出。さらに、Super-ONEの室内環境にあわせた専用オーディオとしてBOSEと共同開発した8スピーカー搭載のBOSEプレミアムサウンドシステムを装備して、臨場感あふれる音響空間を生成した。
パッケージングについては、トレッドを40mm拡幅した専用シャシーを導入することでトラクションおよびハンドリング性能を向上。また、薄型バッテリーを床下中央に配置し、重量物の集中化と低重心化を図ることで、国内で販売される乗用EVとしてクラス最軽量レベルとなる車両重量1090kgと、従来の小型ガソリン車を上回る低重心化を実現する。さらに、軽量化によって電費性能を高め、一充電航続距離はWLTCモードで274kmを達成し、日常で安心して使える実用性と走りの楽しさを高次元で両立させた。
パワートレインには最高出力70kW/最大トルク162Nmを発生するMCF7型モーターを内蔵した小型のe-Axleと、総電力量29.6kWhの薄型リチウムイオンバッテリーを搭載。充電はAC普通充電とDC急速充電に対応し、6kWの普通充電では約4.5時間で満充電、CHAdeMO 50kW急速充電では約30分で80%充電をこなす。低温時にはヒーターで温め、高温時はラジエーターで冷却することで、季節を問わず安定した走行距離と充電性能を発揮する温度管理も組み込んだ。
運転をより刺激的な体験へと進化させる、専用開発のドライブモード「BOOSTモード」を採用した点もトピックだ。同モードでは、最大出力を通常モードの47kWから70kWへとアップすることでパワーユニットの性能を最大限に引き出し、力強く鋭い加速を実現。また、7段変速の有段変速機のようなギアチェンジの感覚を再現した仮想有段シフト制御と、アクセルなどの操作に応じて迫力ある仮想のエンジンサウンドを車内に響かせるアクティブサウンドコントロールを連動させることで、EVでありながらスポーティなエンジンを意のままに操るような運転感覚を提供する。さらに、BOOSTモード作動時にはステアリングのパドル操作による変速も可能で、より積極的なドライビングが楽しめるようにアレンジした。
BOOSTモードには、メーターとイルミネーションに専用の演出も採用する。バッテリー温度計・疑似タコメーター・出力計から構成されるデジタルのトリプルメーターは、メカニカルなアナログ計測器を彷彿とさせるデザインを導入。疑似タコメーターは仮想のエンジン回転数を表示し、仮想有段シフト制御と連動して、視覚的な高揚感を演出する。また、助手席インパネに配備したロングイルミネーションは、通常のドライブモードでは青色に発光するのに対して、BOOSTモードでは紫色に変化。これらの設定により、視覚や聴覚、加速感や振動といった体感を通じてドライバーの感性を刺激し、高揚感のあふれるEVの走行体験を具現化した。なお、ドライブモードはBOOSTモード以外にも、長距離移動や電費を意識する場面でエコなドライブをサポートするECONモード、発進・停止が多い場面で快適な運転を支援し、かつ楽に加減速できるシングルペダルコントロールが使用可能なCITYモード、普段使いの場面でEVならではのリニアで滑らかな走りが体感できるNORMALモード、ダイレクトで力強い走りを堪能したい場面でメリハリのある加減速と躍動感のあるサウンドを演じるSPORTモードが選択可能である。

▲運転をより刺激的な体験へと進化させる、専用開発のドライブモード「BOOSTモード」を設定。同モード選択時は最大出力を通常モードの47kWから70kWへとアップすることでパワーユニットの性能を最大限に引き出し、力強く鋭い加速を演じる
安全システムの面では、広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーで安全運転をサポートする「Honda SENSING」を標準で採用。機能としては、衝突軽減ブレーキ(CMBS)や先行車発進お知らせ機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、標識認識機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システム(LKAS)、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、オートハイビーム、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、急アクセル抑制機能、パーキングセンサーシステムなどを採用する。また、バッテリー残量の確認や充電開始時間の指定など、車両の通信を活用したさまざまな機能によってEVライフの利便性を高めるHonda CONNECTも設定した。
なお、ホンダはN-BOXのEV版を2028年中に投入すると予告している。
