【ニッポンの優食 石川・能登編】海山の幸に恵まれた能登をマツダCX-80で巡る

日本には優れた「食」が数多く存在する。そんな「ニッポンの優食」を求めるドライブの旅を紹介。
今回は、海と山の幸に恵まれた石川県に訪れて、金沢と能登半島を巡る旅をしてみよう。

凄腕シェフが生み出す新時代の山グルメ

 

 南北に長く、日本海にかこまれる石川県は海の幸に恵まれる。一方で、北の能登は低山が広がり、南は高い山も存在する。つまり、海の幸だけでなく山の幸もある、グルメにとって絶好のエリアなのだ。そんな石川の里山に、首都圏からファンが通う宿泊付きレストランがある。[オーベルジュ オーフ]だ。
 新進気鋭のシェフ、糸井章大氏が「この土地を感じてもらうことを大切」にして、地元のジビエや山菜などを使う料理は、まさに絶品である。『The Japan Times』の「ディスティネーション・レストラン(目的地となるレストラン)」にも選定された味を楽しもう。

コース料理のスペシャリテ、オーフ巻(鹿/新じゃがいも/にんにく)

 

 

シェフは日本最大級の料理人大会「RED U-35」で、当時26歳史上最年少でグランプリを獲得した糸井氏。石川、日本海の地産地消をベースに創造的な料理を創り出す

石川の南の霊峰・白山が生み出す清らかな水も石川の魅力だ。小松で100年の歴史を刻む[西出酒造]の[蔵CAFEぐるり]なら自慢の水でコーヒーを淹れてもらえる。ぜひ立ち寄りたい。日本海の海の幸をいただくなら道の駅[みなとオアシス七尾 能登食祭市場]がお勧めだ。“天然の生け簀”とも呼ばれる七尾湾の海の幸を、食材や料理として楽しめるのだ。

 

合成繊維生産の国内シェア1位を誇る石川県。その合成繊維の工場とレストラン、ショップ、公園を一体化させたのが[KAJIファクトリーパーク]

 最後は日本の合成繊維のシェアナンバーワンを誇る石川ならではの[KAJIファクトリーパーク]へ。合成繊維の工場見学とセットでランチが楽しめる。石川の伝統的産業と地元の食材を使った豊かな味を知ろう。

煌びやかな歴史と豊かな自然の恵みを満喫

 石川県をドライブするとなれば、県の中央にある金沢市が起点となる。そんな歴史的な観光スポットの多い金沢を訪れたら、マストで行くべきスポットが兼六園、そして金沢城だ。兼六園は日本三名園(日本三大庭園)にも数えられ、四季折々の美しい景観が楽しめる。また、夜間のライトアップも名物のひとつ。そんな兼六園に隣接する金沢城。隆盛を誇った加賀百万石の中心になった城は、歴史ファンであれば、ぜひとも赴くべきだろう。

 

無料の自動車専用道である、のと里山海道に沿った海岸線を南北約8㎞にわたって走るのが、千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ。日本で唯一、世界でも珍しい波打ち際を走れる道だ

 金沢から能登半島に向かうには海岸線沿いを走る、のと里山海道を利用する。途中には、映えスポットとなる河北潟メタセコイア並木などの観光スポットが点在する。特に、千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイは日本で唯一の波打ち際を走れる砂浜道路となる。砂は締まっており、普通の2WDでも難なく走れる。
 爽快なドライブの次に来訪すべきスポットが、能登半島の南、七尾湾に浮かぶ能登島の、のとじま水族館。高さ7m、幅12mの巨大な水槽で間近に見る圧巻の魚群や、プロジェクションマッピングを駆使した展示、イルカショーなど、見所は満載。大人もうなる充実の展示内容が用意されている。 最後のおすすめは、能登半島を象徴する輪島塗会館だ。漆塗りの聖地である輪島の文化と歴史に触れることができる。もちろん製品そのものを購入することも可能だ。 美しい自然と奥深い文化の2つが共存する地。それが石川である。クルマで旅すれば、貴方も実感できることだろう。

ジンベイザメなど能登半島近海の魚を中心に飼育・展示する、[のとじま水族館]。水量1600tの巨大水槽や回遊する魚が楽しめる水槽、イルカやアザラシ、ペンギンなど多彩な海洋生物に出会える。(現在ジンベイザメは不在、夏以降の展示に期待!)

 

気になるスポット
不屈の精神で試練を乗り越えた、能登の大動脈輪島と金沢を結ぶ 中屋トンネル

能登半島北部にある輪島市と旧・門前町を結ぶ中屋トンネル(施工:株式会社安藤・間)は、地震と豪雨という2つの被害にあった

度重なる試練に負けない不屈の精神震災に見舞われたトンネルの復旧ストーリー
  いまからほんの2年半前となる2024年1月1日、石川県にある能登半島は、最大震度7もの震災に見舞われている。いわゆる、令和6年能登半島地震である。その被害は甚大で、死者は石川県で災害関連死を含め約700名、住宅被害は全壊6000棟以上を含む、約11万棟にもおよんだ。しかも能登の天災はそれだけでは終わらなかった。震災の約8か月後となる9月20日から23日にかけて、奥能登地区を観測史上最大の豪雨が襲う。石川県の人的被害は、死者21名に負傷者47名、住宅被害は1902棟を数える。それ以外にも数え切れないほどの、土砂崩れや流木による被害が発生。田畑にも大きな被害が及んだ。
 そんな2つの天災に襲われた構造物のひとつに、国道249号の中屋トンネルがある。能登半島の北部の輪島市と、旧門前町を結ぶ主要ルートの延長約1.3㎞のトンネルだ。 2024年1月の地震で、中屋トンネルはトンネル内部のコンクリート内壁が大規模に崩壊・変形したため、全面通行止めとなった。被災したトンネルは、安藤ハザマなどの施工者により、懸命の復旧作業が行われることになる。工事を続けながらも、通行を再開させるために、トンネル内部に4m四方の鋼鉄製のシールド(プロテクター)を設置する特殊な工事も実施されたのだ。急ピッチで進められた復旧工事は、着工から約半年後となる9月25日の「1車線での交通開放」を迎えることに。ところが、残酷にも9月下旬の記録的豪雨により、開通直前の21日にトンネル周囲で大規模な土砂崩れが発生。開通は延期となってしまったのだ。何たる不運な巡り合わせだろう。しかし、震災、そして豪雨という2つの天災にも負けず、復旧工事は継続された。そして、ついに2025年7月17日、約1年半ぶりとなる一般車両の通行が開放されたのだ。度重なる試練にも負けず、不屈の精神でつないだトンネル。それが中屋トンネルなのだ。

地震後の復旧工事でトンネル内に鋼鉄製のシールド(写真の四角いボックス)を設置した工事中の様子。豪雨被害の影響で一般車両がこのシールドを利用する機会はなかった

 取材協力:国土交通省北陸地方整備局、株式会社安藤・間
 ※被害状況については内閣府災害情報及び、石川県災害対策本部発表の情報をもとにしています

Drive Map - 石川・能登エリア

 

南北に長い石川県のクルマでの移動は、自動車専用道の「のと里山海道」と、「北陸自動車道」の2つが大動脈となる。金沢市内から能登町までは、約120㎞あり、クルマで2時間半は見ておこう。

問い合わせ先・取材協力/●輪島塗会館/☎0768-22-2155 ●KAJIファクトリーパーク/☎076-255-6111 ●兼六園・金沢城(兼六園観光協会)/☎076-221-6453 ●西出酒造 蔵CAFEぐるり/☎0761-44-8188 ●オーベルジュ オーフ(Auberge“ eaufeu”)/☎0761-41-7080 ●道の駅みなとオアシス七尾 能登食祭市場/☎0767-52-7071 ●のとじま水族館/☎0767-84-1271/●公益社団法人 石川県観光連盟/☎076-201-8110

Drive Impression
直6エンジンを味わいながら走るグランドツアラーSUV

 


 FRプラットフォームに直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載するマツダCX-80。ディーゼルの不快な振動と音はよく抑制されており、直6特有のスムーズで伸びのあるパワー感が楽しめる。ゆったりとした走り出しと、フラットライドな姿勢は3列シート車らしいもの。現在では希少な直6エンジンと、FRベースならではのハンドリングが楽しめるグランドツアラーだ。

▶マツダ CX-80 XD-HYBRID Premium Modern
寸法:全長4990×全幅1890×全高1710㎜ 
エンジン:3.3ℓ直列6気筒ディーゼル・マイルドハイブリッド 
エンジン最高出力:187kW(254㎰)/3750rpm  
最大トルク:550Nm/1500〜2400rpm  
モーター出力:12kW(16.3 ㎰)/900rpm 
最大トルク:153Nm/200rpm
トランスミッション:8速AT 
駆動方式:4WD 
燃料消費率:19.0㎞/ℓ(WLTCモード) 
価格:642万4000円

(車両協力:マツダ株式会社)

 

 

 

 

 

 

雑誌『CAR and DRIVER』

【ニッポンの優食】石川・能登編

本誌では大きく美しい写真がご覧になれます。ぜひお手にとってご覧ください。

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