ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン。五大市場が揃って大幅減。2022年5月欧州新車販売レポート

▲BMWは5月に新型iX1・xドライブ30を披露した
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 欧州自動車工業会(ACEA)が、2022年5月のEU市場(英国を含む)の新車販売実績を明らかにした。

 5月の市場全体(EU+EFTA+英国)のセールスは94万8149台。前年同月の108万3255台比で12.5%減にとどまった。欧州マーケットは、これで11カ月連続の前年同月比ダウンである。

 ドイツ、フランスなど欧州五大市場の実績は以下のとおり。

国名=販売台数/前年5月(増減)

ドイツ=20万7199/23万635(10.2%減)
フランス=12万6809/14万1040(10.1%減)
英国=12万4394/15万6737(12.5%減)
イタリア=12万1299/14万2932(15.1%減)
スペイン=8万4977/9万5399(10.9%減)

 五大マーケットがそろって10%以上のダウンを喫する結果になった。

 EU各国の状況を見ると、前年同月比でプラスをマークしている国もある。

 ブルガリア、キプロス、ギリシャ、ラトビア、ルーマニア、スウェーデンは前年同月比増である。ただし、これらの国は市場規模が小さい。スウェーデンが2万6413台、ギリシャが1万1991台、ルーマニアが1万198台。他は1万台未満であり、EU全体の販売台数増加につながるまでのインパクトはない。

 欧州でも半導体不足は深刻で、ここにウクライナへの軍事侵攻が加わった。欧州マーケットが、一日も早く新型コロナウイルスの感染拡大前の状態(2019年当時)に戻ることを期待する。

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