ブリヂストンは2026年9月1日、SUV・CUVやEV、HVなどをターゲットとした新型スタッドレスタイヤ「BLIZZAK ICEPEAK(ブリザック アイスピーク)」を発売した。「BLIZZAK DM-V3」の後継モデルで、商品設計基盤技術「ENLITEN」を採用。高荷重・ハイトルク化が進む車両に向け、氷上・雪上性能と摩耗ライフの向上を図っている。
発泡ゴム、パタン、接地形状、構造を進化
氷上性能を支えるのは、ブリヂストン独自の発泡ゴム技術だ。ゴム内部に無数の気泡と水路を設けることで、氷とタイヤの間に生じる水膜を効果的に除去し、路面への有効な接地を助ける。さらに、トレッド幅を広げて接地面積を拡大。メーカーの比較試験では、従来品DM-V3に対して氷上ブレーキ制動距離を11%短縮した。
トレッドには新たなウィンタートレイルパタンを採用。サイプの角度を最適化し、雪面をひっかくエッジ効果を強化した。従来品比でひっかき効果は前後方向に18%、左右方向に30%増加。これにより、圧雪路でのブレーキ、ハンドリング、トラクション性能の向上を狙う。
構造面では、高荷重・ハイトルク車両を想定した専用設計を施した。トレッド中央部のセンターリブを貫通させないパタン設計によって剛性を高め、走行時のパタン変形を抑制。摩耗の原因となるタイヤと路面のすべりを低減し、摩耗ライフを従来品比14%向上させている。氷雪路での性能だけでなく、重量の大きいSUVや電動車で長く使える耐摩耗性にも配慮した設計だ。
15~21インチ、全57サイズを展開
サイズラインアップは15~21インチの全57サイズ。コンパクトな四輪駆動車から大径ホイールを装着する大型SUVまで、幅広い車両に向けたサイズを用意する。
具体例として、スズキ・ジムニーの現行型JB64Wでは、XC、XL、XGの各グレードに純正装着される175/80R16が設定されている。また、トヨタ・ランドクルーザープラドでは、2021年以降の一部TX系グレードなどが採用する265/65R17もラインアップ。いずれも車両側の純正サイズと製品設定を照合できる組み合わせだ。
このほか、16インチでは215/65R16、215/70R16、265/70R16、17インチでは215/65R17、225/65R17、235/65R17、265/65R17などを設定。18インチには225/60R18や265/60R18、19インチには235/55R19や265/50R19、20インチには235/50R20や275/45R20、21インチには265/40R21や295/40R21などをそろえる。SUV・CUVの車格やホイール径に応じた選択肢を確保している。
なお、同じ車名でも年式・グレード・型式によって純正サイズは異なる。装着時には車両指定サイズに加え、荷重指数、ホイール条件などを確認したい。
