BYDがミドルサイズe-SUVの「ATTO 3」を大幅改良して「ATTO 3 EX」に刷新。駆動方式を従来の前輪駆動から後輪駆動に変更するとともに、新たに4輪駆動モデルを追加設定。モーター出力のアップやサスペンションのリファイン、ブレードバッテリー容量の拡大、充電性能のアップデート、車体構造の変更、機能装備のバージョンアップなども実施
BYD Autoジャパンは2026年9月28日、ミドルサイズe-SUVの「ATTO 3(アットスリー)」を大幅改良して「ATTO 3 EX(アットスリー イーエックス)」に刷新し、9月29日より販売を開始した。

▲BYD ATTO 3 EX AWD 価格:487万3000円 全長4455×全幅1875×全高1615mm ホイールベース2720mm 車重1990kg 乗車定員5名 交流電力量消費率(WLTCモード)154Wh/km 一充電走行距離(WLTCモード)550km 写真のボディカラーはルビーレッド
車種展開は以下の通り。
ATTO 3 EX:437万8000円
ATTO 3 EX AWD:487万3000円

▲BYD ATTO 3 EX AWD 価格:437万8000円 全長4455×全幅1875×全高1615mm ホイールベース2720mm 車重1880kg 乗車定員5名 交流電力量消費率(WLTCモード)135Wh/km 一充電走行距離(WLTCモード)620km 写真のボディカラーはスキーホワイト
今回の改良では、駆動方式を従来のFWD(前輪駆動)からRWD(後輪駆動)に変更するとともに、新たにAWD(4輪駆動)モデルを追加設定したことがトピック。また、モーター出力のアップやサスペンションの刷新、ブレードバッテリー容量の拡大、充電性能のアップデート、車体構造の変更、機能装備のバージョンアップなどを実施して、商品力をより高める。なお、車名の「EX」は同車が目指す3つの価値、「EXTEND(生活を広げる)」「EXPLORE(選択肢を広げる)」「EXPERIENCE(体験を広げる)」という意味を込めている。
まずパワートレインに関しては、RWDモデルが最高出力を従来の150kWから230kW、最大トルクを従来の310Nmから380Nmにアップしたモーターをリアアクスルに搭載。新設定のAWDモデルは最高出力100kW/最大トルク180Nmを発生するフロントモーターと、最高出力230kW/最大トルク380Nmを発生するリアモーターを搭載する。また、ブレードバッテリーの総電力量を従来の58.56kWhから74.88kWhへ拡大。これにより一充電走行距離(WLTCモード)は従来の470kmからRWDモデルで620kmに伸び、またAWDは550kmを実現した。さらに、急速充電の最大受電能力を従来の85kWから100Kwにアップ。合わせて充電前にバッテリー温度を適切にコントロールする充電予熱機能を新たに採用し、低温時における充電性能の低下を抑制する。普通充電ではAC充電電流を段階的に設定できる機能も配備し、家庭の電力環境に合わせた充電にも対応させた。充電口は従来の車両右前から右後に移設している。
車体の改良も図り、バッテリーパックと車体がそれぞれ独立した構造のCTP(Cell to Pack)から、BYD独自のCTB(Cell to Body)に変更。CTBではバッテリーを車体構造の一部として活用することで、キャビンスペースの拡大とボディ剛性を向上させた。さらに、ボディには約74%の高強度鋼を採用し、7つのエアバッグと合わせて乗員保護性能を高めている。一方、シャシー面ではフロントにデュアルボールジョイント式マクファーソンストラット、リアに5リンク式マルチリンクのサスペンションを採用し、高出力化に対応した足回りへと進化させた。
エクステリアについては、SUVの基本スタイルを踏襲しながらフロントフェイスやリアビュー、サイドセクションの一部デザインを変更し、よりスポーティで存在感あふれるスタイリングを創出。足もとには新造形の18インチアルミホイール(タイヤは235/50R18サイズ)を装着する。ボディカラーはルビーレッド、コスモスブラック、スキーホワイト、ハーバーグレー、アトランティスグレーという計5色をラインアップ。ボディサイズは従来と同寸の全長4455×全幅1875×全高1615mm/ホイールベース2720mmに設定した。
グレーの内装カラーで仕立てたインテリアは、快適性・利便性を大幅にアップデートしたことが訴求点だ。AWDモデルの前席センターコンソールには、容量4.5リットルの車載温冷庫を設置。保温は35℃~50℃、冷蔵は-6℃~6℃の温度設定が可能で、日常のさまざまなシーンで活躍する。また、フロントおよび前席ドアに防音ガラス、前席シートベンチレーションやステアリングヒーター、3段階調整のシートヒーター(従来は2段階)、50Wワイヤレス充電器(冷却ファン付き)、サングラスケース、スマートフォンNFCデジタルキー、パノラマサンルーフなど、日常の快適性を高める装備を拡充。さらに、メーターディスプレイを従来の5インチから8.8インチに拡大して視認性を高め、AWDモデルにはヘッドアップディスプレイを標準で配備した。そして、ボンネット下には容量95リットルのフロントトランク(フランク)を新たに設置し、BEVならではのパッケージングを活かして実用性を高めている。

▲グレーの内装カラーで仕立てたインテリアは快適性・利便性を大幅にアップデート。フロントおよび前席ドアに防音ガラスを配し、またステアリングヒーターや前席シートベンチレーションおよび3段階調整のシートヒーターを標準で組み込む。日本導入モデルのハンドル位置は右
先進安全運転支援システムのアップデートも見逃せない。ADASのセンサー構成を従来の3つのミリ波レーダーと1つのフロントビューカメラから、5つのミリ波レーダーと1つのフロントビューカメラに強化し、安全・運転支援機能を拡充する。また、新たにドライバーの疲労や注意散漫などを検知するドライバーモニタリングシステム(DMS)を採用した。加えて、幼児置き去り検知システム(CPD)も設定。CPDは車内のミリ波レーダーによって、車内で動く生命体を検知し、警告や空調作動などによって、車内に取り残された子どもなどの早期発見・救助をサポートする。
