ブリヂストン・ポテンザの新作、アドレナリンRE005がデビューした。アドレナリンはブリヂストン・ポテンザのカジュアルスポーツというポジションを担う。フラッグシップ・スポーツ・ブランド、ポテンザのなかで最も手が届きやすい価格帯のスポーツタイヤだ。旧型のRE004がデビューしたのは2020年だから6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
新型アドレナリンRE005は非対称デザインを継承。アドレナリンの頭文字“A”を模したパターンデザインを採用し、アウト側ブロックを大型化。コーナリング剛性を引き上げながら偏摩耗を抑えるよう工夫されている。イン側の溝は波状に刻みウエットの排水性を向上するという。コンパウンドは最新のアドレナリン・グリップゴムを搭載。ウエットグリップと転がり抵抗の両立を狙った最新式ポリマーを混合。エンライトン技術を採用し、構造や形状を無駄なく設計するなど、新世代にふさわしい内容が盛り込まれた。
まずトヨタ・カローラスポーツで新旧アドレナリンを比較した。旧型アドレナリンRE004は剛性が低めで操舵時にタイヤが変形してからコーナリングフォースが発生する。パイロンスラロームを試みと、ワンテンポ遅れるので、遅れを予測して操舵する必要がある。一方、新型のアドレナリンRE005は剛性がアップして変形が小さい。操舵時にリニアにコーナリングフォースが発生するイメージで、楽にパイロンスラロームできる。40~50㎞/hぐらいの低速域でも十分に違いは感じ取れた。
次にマツダ・ロードスターRFと新型アドレナリンRE005の組み合わせで一般道を試乗した。パイロンスラロームでスムーズな切れを感じたが、一般道ではどうなのか、乗り心地も含めて気になる点をチェックしていく。
走り始めてまず感じるのはナチュラルなフィールだ。ロードスターの足回りとマッチングは良好。段差でも丸みを帯びたショック感で、突き上げを封じ込めてくれる。パターンノイズは少し聞こえる。ロードノイズの抑制もそこそこだが、静かなタイヤを選ぶなら他の選択肢があるだろう。スポーツ系のタイヤとしては納得できるノイズだと感じた。
キビキビ感はRE004より増したが、意外とマイルドで、スポーツタイヤとしては落ち着いた大人っぽさを感じる。もっとキビキビ感がほしい人はポテンザではS007AやRE-71RZが用意されている。サーキットを攻めるならRE-71RZを選ぶのがベストだが、アドレナリンRE005は一般道での乗り心地や快適性を考慮したスポーツタイヤとして幅広い車種へのマッチングを狙ったタイヤだ。その点でいえばニーズは広いのではないかと思う。一般道や高速道路で気持ちよくスポーティに走りたいポテンザのファンにお勧めしたい。
