ベントレーがラグジュアリーサルーンのフライングスパーをマイナーチェンジ。シングルフロントヘッドランプデザインを配して顔つきを刷新するとともに、フロントフェンダーやリアトラックリッドおよびリアコンビネーションランプ、アルミホイールなどのデザインを変更して、よりラグジュアリーで洗練された4ドアセダンへと昇華。スポーティ仕様のSモデルも再登場
英国ベントレーはラグジュアリーサルーンのフライングスパーをマイナーチェンジし、2026年6月3日より受注を開始、本年9月に生産をスタートすると発表した。車種展開はフライングスパー(Flying Spur)、フライングスパー アズール(Flying Spur Azure)、フライングスパー スピード(Flying Spur Speed)、フライングスパー マリナー(Flying Spur Mulliner)のほか、スポーティ仕様のフライングスパー S(Flying Spur S)を再設定。ユーザーへのデリバリーは本年第4四半期初頭からを予定している。
今回の改良は、エクステリアデザインを大幅刷新したことがトピックだ。まずフロント部では、ベントレーの4ドアセダンモデルとしては1962年以来初めてシングルフロントヘッドランプを採用。造形自体は4シータークーペモデルのコンチネンタルGTに準じ、新世代ベントレー車としての統一感を持たせた。また、ラジエーターグリルはフロントバンパー内に統合され、合わせて従来のウイングベントディテールを省略。さらに、フロントフェンダーはより滑らかでクリーンな造形へと変更し、バッジはフロントホイール後方に配置した。一方、リアセクションでは新設計のトランクリッドを採用し、従来のスタイリングを継承しながらも流れるようなサーフェスとクリーンなラインによってより洗練された後ろ姿を創出。新デザインのLEDリアコンビネーションランプやボディ同色のナンバープレートサラウンドを組み込んで存在感を高めたことも、改良モデルの訴求点である。そして、足もとには新造形の22インチホイールを設定。アズールおよびSモデルでオプションによる選択を可能としている。
復活したフライングスパー Sについては、3996cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジン(519ps/770Nm)+8速DCT/トランスミッションハウジング内配置電気モーター(190ps/450Nm)+リチウムイオンバッテリー(総電力量25.9kWh)で構成する“ハイパフォーマンスハイブリッド”を搭載。システム最高出力は先代フライングスパーS比で約20%アップの680ps、最大トルクは930Nmを発生する。性能面では0→100km/h加速3.7秒、最高速度308km/hを実現した。

▲パワートレインには3996cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジン(519ps/770Nm)+8速DCT/トランスミッションハウジング内配置電気モーター(190ps/450Nm)+リチウムイオンバッテリー(総電力量25.9kWh)で構成する“ハイパフォーマンスハイブリッド”を搭載。システム最高出力は先代フライングスパー S比で約20%アップの680ps、最大トルクは930Nmを発生
シャシー面に関しては、最大限のトラクションを常時確保するアクティブオールホイールドライブや48Vのアクティブロールコントロールシステムであるベントレーダイナミックライド、電子制御式リミテッドスリップデファレンシャル(eLSD)によるトルクベクタリング、そして新世代のESC制御ソフトウエアなどで構成する専用セッティングの“ベントレーパフォーマンスアクティブシャシー”を採用。オールホイールステアリングも組み込み、安全かつ最高のドライビングエクスペリエンスを提供する。
エクステリアについては、クロームパーツがすべてブラックに置き換わるブラックラインスペシフィケーションやグロスブラックのボディキットを専用装備。具体的には、ダーク仕上げのフロントロアバンパーやグロスブラックのマトリックスグリル、ブラック仕上げのベントレーウイングバッジと“BENTLEY”レタリング、Belugaブラックのドアミラーキャップとサイドシルエクステンション、ダークティント仕上げのフルLEDマトリックスヘッドランプおよびLEDコンビネーションランプ、ダーク仕上げのテールパイプ(スポーツエキゾースト)などを配して、精悍で凛としたスタイリングに仕立てる。足もとには新デザインの22インチの10スエプトスポークアロイホイールや10スポークスポーツアロイホイールを設定した。一方、内包するインテリアは専用グラフィックのデジタルインストルメントパネル、スエード調のディナミカ(Dinamica)を張ったシート/ダッシュボード/ギアレバー/ステアリングホイール、“S”刺繍を入れたフルートシート、ハイグロスカーボン/ダークティントエンジンターンドアルミニウム/ダイヤモンドブラッシュドアルミニウムから選べる“S”バッジ付インパネ、専用のレザーハイドカラーレイアウトなどを採用して、乗員の昂揚感を高めるコクピットを実現している。

▲フライングスパー Sは専用グラフィックのデジタルインストルメントパネルやスエード調のディナミカを張ったシート/ダッシュボード/ギアレバー/ステアリングホイール、ハイグロスカーボン(写真)/ダークティントエンジンターンドアルミニウム/ダイヤモンドブラッシュドアルミニウムから選べる“S”バッジ付インパネなどを専用装備
ビスポーク部門のマリナーが手がける特別仕様の「Virtuoso Collection(ヴィルトゥオーゾコレクション)」シリーズを設定した点も見逃せない。同コレクションにはプレミアムなNaim for Mullineオーディオシステムを配し、また洗練された素材や特別な刺繍、シャンパンゴールドの内外装ディテールなどを採用。デザインテーマとしては、「Soprano(ソプラノ)」「Tenor(テノール)」「Bass(バス)」を用意している。
