三菱自動車が新世代のフラッグシップモデルとなる5代目の新型パジェロを披露。初代モデルから一貫して培ってきた悪路走破性・信頼性=Confidence、快適性と扱いやすさ=Comfortを高次元で両立させるという商品思想を継承・進化させながら、新たにフラッグシップモデルにふさわしい上質さ=Prestigeを付加。予約注文の受付は10月1日に開始し、正式発表は10月29日、発売は12月17日を予定
三菱自動車は2026年9月2日、第5世代の新型パジェロを初公開し、また10月1日には予約注文の受付を開始した。
新型パジェロは、初代モデルから一貫して培ってきた悪路走破性・信頼性=Confidence、快適性と扱いやすさ=Comfortを高次元で両立させるという商品思想を継承・進化させながら、新たにフラッグシップモデルにふさわしい上質さ=Prestigeを付加し、全方位にわたって大幅な進化を遂げたことが特徴である。
まずデザイン面では、「グランドカリスマ-泰然自若-」というコンセプトのもと、細部に至るまで徹底した作り込みにより、力強い存在感と上質感を実現することで、次世代のフラッグシップモデルにふさわしい佇まいを追求する。
エクステリアは初代モデルから受け継ぐ水平基調のスクエアで塊感のある力強いプロポーションをベースに、パフォーマンスを表す力強いフェンダーや立体感あふれるボディへと進化させる。各部のデザインにも徹底してこだわり、フロントフェイスは日本の剣道に通じる内面の強さを表現。また、フロントグリルは日本のものづくりの精巧さを表現する横桟タイプと、無駄のない機能美や高強度をイメージさせるハニカムタイプの2タイプを設定し、LEDヘッドライトには先進感あふれる特徴的なT字型を採用して、新進のダイナミックシールドに仕立てる。一方でサイドビューは、初代パジェロのロールバーから着想を得たCピラーを採用するとともに、力強い造形のフェンダーや風格とタフな個性を与えるガーニッシュなどを配して、力感あふれるフォルムを創出した。そしてリアセクションは、歴代モデルの背面タイヤを想起させるヘキサゴンデザインモチーフや、ヘッドライトに呼応したTシェイプのLEDリアコンビネーションランプを採用するなど、パジェロらしさと先進性を融合させた、新世代のフラッグシップモデルにふさわしい後ろ姿に仕立てた。
ボディサイズはあらゆるシーンで運転しやすく快適なクロスカントリーSUVとする目的で、全長4920mm、全幅1925mm、全高1910mm(20インチタイヤ装着車)、前後トレッド1630mm、ホイールベース2870mmに設定。最低地上高は230mm(20インチタイヤ装着車)を確保し、アプローチアングルは30.4度、ランプブレークオーバーアングルは22.6度、デパーチャーアングルは25.8度を実現。前後重量配分は52:48と最適化した。
ボディ色については、2色のテーマカラーを設定した点がトピックだ。まずアーマーカッパーメタリックは、塊感のある重厚な金属を彷彿とさせるカラーで、ボディの断面が厚く力強いプロポーションを際立たせる。もう1つのファントムブルーメタリックは、ソリッド調のグレイッシュブルーをベースに光の当たり方によってゴールドのハイライトが浮かび上がる品格のある色で、新型パジェロの先進性、精緻さや機能美を象徴している。

▲デザインコンセプトに「グランドカリスマ-泰然自若-」を掲げ、細部に至るまで徹底した作り込みにより力強い存在感と上質感を実現。ボディサイズは全長4920×全幅1925×全高1910mm(20インチタイヤ装着車)、前後トレッド1630mm、ホイールベース2870mmに設定。最低地上高は230mmを確保
内包するインテリアは、初代モデルから受け継ぐ水平基調のインストルメントパネルを採用したうえで、優れた機能性と上質な室内空間を両立したことが訴求点。視認性に優れた2枚の14.3インチ(一部仕様では12.3インチ)大型ディスプレイで構成されるモノリスディスプレイには、パジェロ伝統の3連メーターを現代的に進化させたマルチメーターを含む、パジェロらしい直感的なグラフィックスを採用する。新たな価値を提供する先進のインフォテインメントシステムも装備し、オープニングムービーやドライブモードごとに設定された専用演出に加え、メーター背景が時間の経過に合わせてリアルタイムに変化する全16種類のビジュアルを用意。マルチメーターは高度計、方位計、温度計、車体の前後左右の傾き、AYC制御量など、走行状況をわかりやすく表示するようアレンジした。
また、インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸“木目込み”に着想を得た縫製技法を施したソフトマテリアルを用い、フラッグシップモデルにふさわしい立体感と上質感を表現する。シート配列は2/3/2名乗車の7名乗り3列式シートで構成。2列目シートは150mmのロングスライドならびにタンブル機構を備え、3列目シートには大人が着座した際も余裕あるヘッドクリアランスを確保するとともに、つま先がシート下に収まるよう足元をレイアウトした。内装色は汚れの目立ちにくさにも配慮したキャメルをベースに、ブラックとの2トーンが生み出す、高級感と機能美が際立つ上質なカラーリングを採用。室内の高い静粛性を確保する目的で、フロントガラスに加えて前後ドアガラスにも遮音ガラスを採用するとともに、ボディをはじめ各部に入念な遮音対策を施したことも、キャビン空間のアピールポイントである。
機能面では、スマートフォンからのエアコン操作や車両状態の確認、緊急時にオペレーションセンターへ接続するSOSコールなど、多彩なコネクテッドサービスを通じて日常から万一の場面までカーライフをサポートする「MITSUBISHI CONNECT」を採用。また、音質へのこだわりを追求してヤマハと共同開発したプレミアムオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」を設定した。

▲初代モデルから受け継ぐ水平基調のインストルメントパネルを採用し、優れた機能性と上質な室内空間を両立。視認性に優れた2枚の14.3インチ(一部仕様では12.3インチ)大型ディスプレイで構成されるモノリスディスプレイを配備

▲シート配列は2/3/2名乗車の7名乗り3列式シートで構成。2列目シートには150mmのロングスライドならびにタンブル機構を備える。内装色は汚れの目立ちにくさにも配慮したキャメルをベースに、ブラックを組み合わせた2トーンを採用
基本骨格に関しては、長年にわたるラリーでの知見や過酷な環境下で鍛え上げた高剛性のラダーフレームを採用。高張力鋼板の採用拡大で軽量化を図るとともに、フレーム断面積の拡大などにより、ねじり剛性と曲げ剛性を大幅に高め、操縦安定性と乗り心地を高次元で両立し、高い信頼耐久性を実現する。また、サスペンションにはフロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架を、リアに新開発の5リンク式リジッドを採用。優れた路面追従性と高い悪路走破性を確保するとともに、自然なステアリングフィールとフラットで快適な乗り心地を具現化した。さらに、走行面では単に悪路を走破できるだけでなく、長距離移動や荒れた路面でも乗員が快適に過ごせることを目標にセッティング。合わせてボディマウントを強化することで、荒れた路面や悪路でも不快な振動を抑えるとともに、操縦性や乗り心地の向上を果たした。

▲サスペンションにはフロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架、リアに新開発の5リンク式リジッドを採用。優れた路面追従性と高い悪路走破性を確保するとともに、自然なステアリングフィールとフラットで快適な乗り心地を実現する
パワートレインにはワイドレンジのシングルVGターボを組み込んだ専用開発の2.4リットル直4ディーゼルターボエンジンを搭載。最大トルクは480Nmを絞り出し、発進時から高速域まで力強くレスポンスの良い加速を実現する。また、新開発のスポーツモード付き8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせにより、スムーズかつ滑らかな変速フィールを達成。オンロードからオフロードまで、ドライバーの意図に忠実で気持ちの良い加速性能と優れた静粛性を両立した。
駆動系については、意のままの操縦性と卓越した安定性を実現する車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用。4WDシステムは走行シーンに応じて、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(センターデフロック)、4LLc(ローギア+センターデフロック)の4つのモードを任意で選択でき、オフロードでの高い走破性とオンロードでの優れた操縦安定性を両立する「SUPER SELECT 4WD-Ⅱ(SS4-Ⅱ)」を搭載する。また、フロントブレーキにより左右輪間のトルクを制御するAYC(アクティブヨーコントロール)、滑りやすい路面で駆動力を最適に配分して安定性を高めるASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)、制動時のタイヤのロックや横滑りを防止するABSを統合制御することで、ドライバーの操作や路面状況に応じて4輪の駆動力と制動力を最適化。さらに、各走行シーンに最適化した7つのドライブモード(NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW/MUD/SAND/ROCK)を設定し、あらゆる路面状況において誰もが自信を持って運転を楽しめるようアレンジした。制動機構に大径ローターと電動ブースターを採用することで安心感の高いブレーキフィールを実現したことも、パフォーマンス面での特徴である。

▲4WDシステムは走行シーンに応じて、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(センターデフロック)、4LLc(ローギア+センターデフロック)の4つのモードを任意で選択でき、オフロードでの高い走破性とオンロードでの優れた操縦安定性を両立する「SUPER SELECT 4WD-Ⅱ(SS4-Ⅱ)」を搭載
先進安全運転支援システムの充実ぶりも見逃せない。予防安全技術においては、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者・自転車運転者・自動二輪車運転者検知付、交差点アシスト)、前方衝突予測警報[PFCW]、踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]などを導入したほか、緊急時車線維持支援機能[ELA]を初採用し、前方カメラとレーダーにより車線や周辺車両を認識し、車線逸脱の危険を検知した際には警報やステアリング制御によってサポートする。また、交差点で左右から接近する車両を検知して注意喚起を行う前進時交差車両検知警報システム[FCTA]を搭載し、出会い頭の衝突リスクを低減した。
一方で運転支援技術としては、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット(MI-PILOT)」を採用。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と車線維持支援機能[LKA]の統合制御により、高速道路で車間距離と車線中央の維持を支援し、長距離移動時のドライバーの疲労軽減に貢献する。さらに、三菱自動車で初採用のSRSセンターエアバッグを含む8つのエアバッグを装備。前席乗員同士の接触による傷害の低減を図るなど、高水準の乗員保護性能を実現した。車両に搭載した4つのカメラ映像と車両の3Dモデルを組み合わせることで、車両周辺の状況を直感的に把握できる3Dマルチアラウンドモニターも採用している。
なお、新型パジェロは2026年度に生産拠点であるタイを皮切りに、日本、オーストラリアに投入し、次年度以降、アセアンや中南米、中東など世界約100カ国へ順次展開していく計画。日本では10月29日に正式発表し、発売は12月17日を予定している。
