トヨタが「300」「70」「250」に続く新世代ランドクルーザー・シリーズの第4弾「FJ」を日本で発売。“Freedom&Joy”をコンセプトに、様々なライフスタイルを築くユーザーがどこへでも行ける“自由(Freedom)”を手にし、多様な“楽しみ方(Joy)”で人生を豊かに彩るクルマになることを目指して開発。基本骨格には構造を刷新したIMVプラットフォームおよびラダーフレームに、超高張力鋼板を多用した新設計の高強度ボディを採用。パワートレインには自然吸気2.7Lガソリンエンジン+6 Super ECTを搭載し、駆動機構にはパートタイム4WDを採用。車種展開はVXの1グレードで構成。合わせて、ランクルでたどり着いたさらにその先のトレイル走行を想定した電動パーソナルモビリティ「LAND HOPPER」を2027年春以降に発売すると予告
トヨタ自動車は2026年5月14日、ランドクルーザー・シリーズにジャストモデルの「FJ」を設定し、同日より発売した。車種展開はVXの1グレードで構成。車両価格は450万100円に設定する。

▲トヨタ・ランドクルーザーFJ・VX 価格:450万100円 全長4575×全幅1855×全高1960mm ホイールベース2580mm 最低地上高250mm 車重1960kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費8.7km/リットル
象徴的な存在であるフラッグシップモデルの300、質実剛健かつ堅牢で普遍のヘビーデューティモデルに位置する70、シリーズの中央に原点回帰した生活実用モデルの250に続く、新世代ランドクルーザー・シリーズの第4弾となるFJは、“Freedom&Joy”をコンセプトに、様々なライフスタイルを築くユーザーがどこへでも行ける“自由(Freedom)”を手にし、多様な“楽しみ方(Joy)”で人生を豊かに彩るクルマになることを目指して開発。その実現のために、扱いやすいボディサイズにしながらランクルが長年にわたり培ってきたランクルネス、すなわち人々の生活を支える“信頼性・耐久性・悪路走破性”を継承し、徹底的な造り込みを実施した。

▲ランドクルーザーFJは“Freedom&Joy”をコンセプトに、様々なライフスタイルを築くユーザーがどこへでも行ける“自由(Freedom)”を手にし、多様な“楽しみ方(Joy)”で人生を豊かに彩るクルマになることを目指して開発する
まず基本骨格には、ランクル伝統のラダーフレーム構造を採用。悪路でも高い信頼性を誇るIMVシリーズで鍛えたプラットフォームをボディサイズに合わせて刷新し、ホイールベースの短縮とブレースの追加などによりフレーム横方向の剛性をアップし、優れた操縦安定性を実現する。一方、組み合わせるボディは高強度で軽い高張力鋼板を採用するとともに、アンダーフロアにスポット溶接を増し打ちして、振動の収束性を高め、優れた操縦安定性を実現しながら乗り心地を向上させた。シャシー面ではフロントにハイマウントダブルウィッシュボーン式、リアにラテラルロッド付き4リンクリジット式のサスペンションを配し、アーム配置の最適化やアブソーバーおよびスプリングの専用セッティングを図って、オフロードからオンロードまであらゆる走行シーンで卓越した走行性能を発揮。スペック面では250と同等の地上高・アプローチアングルや、250比で+15度のディパーチャーアングルの確保、70と同等のホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)によるランクルにふさわしい優れた悪路走破性を実現する。ホイールベースの縮小(250比で-270mmの2580mm)によって最小回転半径5.5mの取り回しの良さや、オフロードでの機動性を確保してランクルに新たな魅力を付与したことも、FJのアピールポイントである。
パワートレインについては、熟成の2TR-FE型2693cc直列4気筒DOHC・Dual VVT-iガソリンエンジン(最高出力163ps/5200rpm、最大トルク25.1kg・m/3900rpm)+6 Super ECT(電子制御6速オートマチック)/シーケンシャルシフトマチック(Sモード)を搭載。駆動システムには路面の状況によって駆動方式をH2(2WD)/H4(4WDハイ)/L4(4WDロー)に切り替えられるパートタイム4WDシステムを採用し、ダイヤル操作で2WDと4WDの切替が可能なダイヤル式トランスファー切替スイッチや、滑りやすい路面での発進をサポートする2nd STARTスイッチを配備する。ワークブーツでも操作しやすいペンダントタイプのアクセルペダルを装着したことも訴求点だ。また、操舵機構には実績のある油圧式のパワーステアリングを採用。ステアリングコラムはシャフトの大径化によりステアリング剛性を高め、振動を低減する。さらにオフロード走行の支援機能も拡充し、険しい急坂路を降坂する際にタイヤロックすることなく安定した降坂を支援するダウンヒルアシストコントロール(DAC)、登坂発進時に車両の後退速度を緩和するヒルスタートアシストコントロール(HAC)、後輪のどちらかが岩石路や砂地、ぬかるみなどでスタックした際に後輪左右を直結して空転する反対側のタイヤに駆動力を伝える電動リアデフロック、岩場や雪道などのオフロードでスリップを検知すると空転した車輪にブレーキをかけて残りの車輪に駆動力を配分するVSC&アクティブトラクションコントロール(A-TRC)などを組み込んだ。

▲駆動力統合制御システムDRAMSやAI-SHIFT制御の採用により、路面状況に応じた最適なギヤを選択してドライバーのアクセル操作に素直な駆動力を発揮する6 Super ECT/シーケンシャルシフトマチック(Sモード)を配備

▲路面の状況によって駆動方式を切り替えられるパートタイム4WDシステムを採用。ダイヤル操作で2WDと4WDを切り替えるダイヤル式トランスファー切替スイッチと、発進時に2速ギアからスタートして滑りやすい路面での発進をサポートする2nd STARTスイッチを設定

▲エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を降坂する際、スイッチ操作により4輪のブレーキを自動的に制御し、タイヤロックすることなく安定した降坂を支援するダウンヒルアシストコントロール(DAC)を装備
パッケージングの面では、ランクルの中でもコンパクトな全長4575mm(250比-350mm)、全幅1855mm(同比-125mm)のボディサイズと、ホイールベース2580mm(同比-270mm)により、優れた機動性を実現。また、コンパクトなパッケージながら前後カップルディスタンスは865mmを確保する。キャビン空間自体は2列シート5名乗りで構成し、前後スライド・リクライニング&バックボード付の6:4分割可倒式リアシートを配備。ラゲッジスペースはリアシート使用時で荷室長(最小)735mm、荷室高1030mm、容量795リットル、リアシート格納時で荷室長(最大)1480mm、容量1607リットルを確保した。

▲ランクルの中でもコンパクトな全長4575mm(250比-350mm)、全幅1855mm(同比-125mm)のボディサイズと、ホイールベース2580mm(同比 -270mm)により、優れた機動性を実現
エクステリアに関しては、歴代ランクルが重視してきた居住性と積載性を考慮したスクエアなキャビンを意識したシルエットを踏襲。サイコロをモチーフとした直方体ボディと角をそぎ落とした面取り構成で、無駄のない強い塊感と楽しさを表現する。また、フロントとリアは引き締まったシンプルなボディに力強いバンパーと張り出したフェンダーで構成して圧倒的な安定感を創出。さらに、フロントのライティングにはデイタイムランニングランプがコの字型に光る角目デザインのBi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDクリアランスランプ(おむかえ照明機能付)&LEDデイタイムランニングランプを、リアのライティングにはフロントに呼応してコの字型に光るLEDリアコンビネーションランプ(LEDテール&LEDストップランプ+バルブターンランプ)を組み込んだ。一方でサイドセクションは、オフロードでも路面を見下ろしやすいように一段低くクランクさせた水平基調のベルトラインを採用。足もとにはブラック塗装7.5J×18アルミホイール(センターオーナメント付)+265/60R18タイヤを装着する。そして、アウトドアグッズや車内に収納できない長い荷物などを運ぶ際に活躍する機能性とデザインを両立させたルーフレールや、乗降をサポートするサイドステップ、フロント下部に悪路走行時にエンジン・トランスミッションをガードするスキッドプレートなどを標準装備。フロントとリアともにコーナーバンパーを取り外し可能な分割タイプとすることで、壊れた部分のみ交換可能として修繕性を向上させたことも訴求点である。ボディカラーはタフなルックスが映えるスモーキーブルー、オキサイドブロンズメタリック、プラチナホワイトパールマイカ、アッシュ、アティチュードブラックマイカというモノトーンの計5色をラインアップした。

▲エクステリアはサイコロをモチーフとした直方体ボディと角をそぎ落とした面取り構成で、無駄のない強い塊感と楽しさを表現。また、フロントとリアは引き締まったシンプルなボディに力強いバンパーと張り出したフェンダーで構成して圧倒的な安定感を創出する
コクピットについては、車両姿勢が認知しやすい水平基調のインストルメントパネルや、視点移動が少なくなるよう機能をそれぞれ集約したモニター、スイッチ類、自然な操作ができるシフトノブなど、様々な環境で運転する時でも瞬時に認知、操舵ができるレイアウトで仕立てたことがトピック。安全なオフ/オンロード走行に貢献するため、低く設計されたカウルとインストルメントパネル上面によって、見通しのいい前方視界を実現する。また、ドライバーの好みや走行状況に合わせて3つのテイスト(Smart/Tough/Sporty)×3つの表示機能が選択できる7.0インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)や、走行モードおよび走行状態と連動したグラフィックを映し出すオフロードコンテンツ表示、ステアリングホイール(本革巻き3本スポークステアリングホイール)から手を放さずに様々な操作が可能なステアリングスイッチ(マルチインフォメーションディスプレイ・レーダークルーズコントロール・オーディオ・音声認識・ハンズフリー)、コネクティッドナビ対応の12.3インチディスプレイオーディオなどを装備して機能性および利便性を向上。シート表皮には合成皮革を張り、運転席・助手席には快適温熱シートを配備した。

▲コクピットは車両姿勢が認知しやすい水平基調のインストルメントパネルや、視点移動が少なくなるよう機能をそれぞれ集約したモニター、スイッチ類、自然な操作ができるシフトノブなど、様々な環境で運転する時でも瞬時に認知、操舵ができるレイアウトで仕立てる

▲ドライバーの好みや走行状況に合わせて3つのテイスト(写真上よりSmart/Tough/Sporty)×3つの表示機能が選択できる7.0インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイを配備
先進安全運転システムの充実ぶりも見逃せない。予防安全機能として最新のToyota Safety Senseやブラインドスポットモニター[BSM]、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物・後方接近車両)、プラスサポート(急アクセル時加速抑制)などを、駐車・走行支援機能としてパノラミックビューモニターやEBD付(電子制動力配分制御)ABS&ブレーキアシスト、ドライブスタートコントロールなどを標準で採用する。また、専用スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」を使ってT-Connectのサービスが利用できるコネクティッド機能も設定した。
アクセサリーの拡充も注目ポイント。販売店装着オプションとしてはボディデカールやスペアタイヤデカール、モールパネルで構成する「Playfulセット」や、ルーフラックやスキッドプレート、ロックレールなどの「ARBエクステリアパーツ」を設定。また、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントではラギット&アーバンスタイルを創出するMODELLISTAパーツなどを用意している。
トヨタはランドクルーザーFJの発売と合わせて、ランクルでたどり着いたさらにその先のトレイル(山や森の中にある主に未舗装路の小道)などのオフロードの楽しさを体感でき、日常の普段使いからクルマのラゲッジに積載して旅先でのツーリングなど移動の楽しみを提供する電動パーソナルモビリティの「LAND HOPPER」を発表する。同モビリティはオフロードにて低速から高速まで安定した走行を実現するために、前輪2輪構造を採用。また、コンパクトに折り畳め、ランクルに載せての運搬ができる。特定小型原動機付自転車に属し、免許を持っていない人(16歳以上)でも運転可能だ。発売は2027年春以降を予定している。

▲LAND HOPPERは特定小型原動機付自転車に属し、免許を持っていない人(16歳以上)でも運転可能。サイズは展開時で全長1370×全幅590×全高990mm、折り畳み時で同680×全幅450×全高800(サドルなし)に設定
