ル・マン24時間100年の歴史を各種記録で振り返る

ル・マン最多記録を持つドライバーは、かつて国内レースでも活躍した

中嶋一貴選手はル・マン3連覇の実績を上げた。左はセバスチャン・ブエミ選手、右はフェルナンド・アロンソ選手

ル・マン24時間記録集

最初の開催：1923年5月26〜27日

最初の優勝者：アンドレ・ラガーシュ／ルネ・レオナール選手組（マシン：シュナール・エ・ワルケル）＝走行距離2209.5km

最初の連勝記録（コンストラクター）：1925〜26年／ロレーヌ・ティートリッシュ

トヨタは2022年のル・マンで5連覇を達成した

連勝記録（コンストラクター）：7連勝／ポルシェ（1981〜87年）、6連勝／フェラーリ（1960〜65年）、5連勝／アウディ（2004〜08年、2010〜14年）、トヨタ（2028〜22年）

1986年のル・マン24時間を走るポルシェ962C

連勝記録（ドライバー）：6連勝／トム・クリステンセン（2000〜05年）、3連勝／アンリ・ペスカロロ（1972〜74年）、ジャッキー・イクス（1975〜77年）、エマニュエル・ピロ（2000〜02年）、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴（2018〜20年）ほか

2013年に優勝したアウディR18e-トロン・クワトロ。中央がル・マン最多勝利記録を持つトム・クリステンセン選手。国内レースでも活躍したドライバーだ

通算優勝（コンストラクター）：19勝／ポルシェ、13勝／アウディ、9勝／フェラーリ、7勝／ジャガー、6勝／ベントレー、5勝／トヨタ

通算優勝（ドライバー）：9勝／トム・クリステンセン、6勝／ジャッキー・イクス、5勝／デレック・ベル、ファンク・ビエラ、エマニュエル・ピロ

最多出場ドライバー：33回／アンリ・ペスカロロ、30回／ボブ・ウォレック、29回／寺田陽次朗

走行中のフェラーリの車内の様子。前方を行くマシンの見え方や、ドライバーが多くのスイッチを操作しながら操縦している様子がイメージできる

最年少総合優勝：22歳91日／アレクサンダー・ブルツ（1996年）

最多ポールポジション（コンストラクター）：19回／ポルシェ、8回／アウディ、トヨタ、6回／プジョー

1〜2位の最接近戦：1966年フォードGT40同士が20m差でゴール（チームオーダーによるもの）／1969年は120m差でフォードGT40がポルシェ908を振り切って4連覇を達成（これが実質的な最接近フィニッシュ）

1966年のル・マン24時間レースのフィニッシュシーン。チームは総合力をアピールするために歴史に残る1~2フィニッシュシーンを演出

1966年のル・マン24時間で優勝したフォードGT-マーク2。ドライバーはブルース・マクラーレン／クリス・エイモン選手組

日本人の優勝：関谷正徳（1995年、マクラーレン・BMW）、荒聖司（2004年、アウディ）、中嶋一貴（2018〜2020年、トヨタ）、小林可夢偉（2021年、トヨタ）、平川亮（2022年、トヨタ）

中嶋一貴選手はル・マン3連覇の実績を上げた。左はセバスチャン・ブエミ選手、右はフェルナンド・アロンソ選手

日本車の優勝：1991年マツダ787B、2018〜20年トヨタTS050ハイブリッド、2021〜22年トヨタGR010ハイブリッド

マツダはロータリーエンジンでル・マン24時間に挑戦を続けた。優勝した787Bは4ローターロータリー（700ps）を搭載

マツダ787Bの優勝ドライバー。左からフォルカー・バイドラー選手／ベルトラン・がショー選手／ジョニー・ハーバート選手

最長走行距離：5410.71km（2010年、アウディ）