横山大観コレクションと日本庭園で有名な足立美術館(島根県)春季・夏季特別展

日本画の世界をじっくり楽しむ。近現代の名作が楽しめる充実のミュージアム

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 足立美術館(島根県安来市)は3月1日から5月31日まで、本館・大展示室で春季特別展「日本画ハイライト 足立美術館とっておきの名画」を開催中だ。足立美術館が誇る横山大観をはじめ、日本画の歴史に名を刻む作家たちの作品が鑑賞できる。

横山大観「曳船」明治34年(1901)、足立美術館蔵

『日本画ハイライト』で鑑賞できる主な作品は、次の通り。
横山大観『曳船』
上村松園『待月』
安田靫彦『王昭君』
竹内栖鳳『江南春寺静』
橋本関雪『猿』

橋本関雪「猿」昭和15年(1940)頃、足立美術館蔵

榊原紫峰『静物の図』

榊原紫峰「静物の図」大正13年(1924)、足立美術館蔵

小林古径『楊貴妃』
川端龍子『春雪譜』
富岡鉄斎『阿倍仲麻呂在唐詠和歌図』
伊東深水『夢多き頃』

川端龍子「春雪譜」昭和8年(1933)、足立美術館蔵

「日本画ハイライト」では「横山大観や竹内栖鳳、上村松園など、近代日本画壇を代表する画家たちの作品を一堂に展示。画壇に確固たる地位を築き、今なお多くの人々に愛される巨匠たちの名品を堪能できる」と説明している。

 6月1日から8月30日までは、夏季特別展「日本画あれこれ しみじみと楽しむ美の世界」というタイトルで、より分かりやすい題材を取り上げた作品を展示し、日本画の世界を紹介する。

上村松園「娘深雪」大正3年(1914)、足立美術館蔵

本展では主に次の作品を展覧する。

上村松園『娘深雪』
竹内栖鳳『爐邊』

竹内栖鳳「爐邊」昭和10年(1935)、足立美術館蔵

橋本関雪『唐犬図』
榊原紫峰『青梅』

榊原紫峰「青梅」大正7年(1918) 、足立美術館蔵

伊東深水『ペルシャ猫』
鏑木清方『紅』
山元春挙『瑞祥』
富岡鉄斎『群僊祝壽図』 
土田麦僊『黄蜀葵』
結城素明『畳嶺蔵雲」

 花鳥画や動物画といった身近な情景を描いた、より親しみやすい画題の作品を中心に展示。日本画独特の美しい線描、繊細な色使いなど、日本画の魅力を楽しめる展示内容となっている。

白砂青松庭。夏には青々とした芝生と深い緑のグラデーションが織りなす美しい庭園が鑑賞できる、写真提供/足立美術館

 足立美術館は見事な日本庭園でも有名だが、この庭園は横山大観をはじめとした、名画との調和を楽しんでほしいという願いが込められている。庭園の四季の美しさを感じ、その感動をもって美術館内の展示を鑑賞することをお勧めする。

 ここで紹介したのは本館(近代日本画)で開催する特別展の情報にとどめたが、足立美術館には新館(現代日本画)、そして料理と芸術の調和を追求した北大路魯山人の作品を専門に展示する魯山人館、そして横山大観の作品を常時20点前後展示している横山大観特別展示室がある。庭園鑑賞に始まり、じっくりと美術鑑賞の時間が楽しめること間違いなしである。

足立美術館

所在地:〒692‐0064 島根県安来市古川町320
開館時間:9時〜17時30分(4月〜9月/10月〜3月は9時〜17時)
入場料:大人2500円/大学生2000円/高校生1000円/小中学生500円
 日本庭園・本館・新館・魯山人館すべて鑑賞可
駐車場:400台完備
ホームページ:https://www.adachi-museum.or.jp/

 

 

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