フォルクスワーゲンが新型ティグアン/パサートと商品改良を図ったゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの予約受注を開始

フルモデルチェンジしたフォルクワーゲンのプレミアムSUVの新型ティグアン、ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型パサート、内外装のブラッシュアップや機能装備のアップデートなどを果たしたゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントが日本における予約注文の受付をスタート。合わせて新型パサートの正式価格、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの暫定価格を発表

 フォルクスワーゲン ジャパンは2024年9月13日、全面改良したプレミアムSUVの新型ティグアン、ステーションワゴン専用モデルとなった新型パサート、一部改良を図ったゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの日本における予約注文の受付を開始し、合わせて新型パサートの正式価格、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの暫定価格を公表した。

▲フォルクスワーゲンが写真上より新型ティグアン、新型パサートと商品改良を図ったゴルフ、ゴルフ・ヴァリアントの予約受注を開始。合わせて新型パサートの正式価格、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの暫定価格を発表

▲フォルクスワーゲンが写真上より新型ティグアン、新型パサートと商品改良を図ったゴルフ、ゴルフ・ヴァリアントの予約受注を開始。合わせて新型パサートの正式価格、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの暫定価格を発表

 

 まずは新型ティグアンの概要から解説していこう。

車種展開および暫定価格は以下の通り。

eTSI アクティブ:487万1000円

eTSI エレガンス:547万円

eTSI Rライン:588万9000円

TDI 4MOTION アクティブ:561万9000円

TDI 4MOTION エレガンス:621万8000円

TDI 4MOTION Rライン:653万2000円

▲フォルクスワーゲン・ティグアンeTSI Rライン 暫定価格:588万9000円 全長4540×全幅1860×全高1650mm ホイールベース2675mm 車重1600kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはパーシモンレッドメタリック

▲フォルクスワーゲン・ティグアンeTSI Rライン 暫定価格:588万9000円 全長4540×全幅1860×全高1650mm ホイールベース2675mm 車重1600kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはパーシモンレッドメタリック

▲フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTIONエレガンス 暫定価格:621万8000円 全長4545×全幅1840×全高1650mm ホイールベース2675mm 車重1750kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト

▲フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTIONエレガンス 暫定価格:621万8000円 全長4545×全幅1840×全高1650mm ホイールベース2675mm 車重1750kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト

 

 今回の全面改良で第3世代に移行する新型ティグアンは、基本骨格に最新世代のMQB evoプラットフォームを採用したうえで、フォルクスワーゲンの新しいデザインコンセプトを導入。エアロダイナミクスで全身を磨き上げて空気抵抗係数を従来の0.33から0.28に向上させるとともに、SUVらしい力強い存在感と洗練されたスタイルを高次元で融合させる。また、インテリジェントな先進機能も精力的に導入し、新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備。さらに、リアセクションには立体的なアレンジを施した新デザインのLEDコンビネーションランプなどを配備し、先進的で存在感あふれる後ろ姿に仕立てた。

▲新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備

▲新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備

 

 インテリアについては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、またセンターコンソールにはオーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現したドライビング・エクスペリエンス・コントロールを配備する。シフト操作を司るドライブモードセレクターはステアリングコラム部右側に設置した。また、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計11個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージング、室内の開放感を高める電動パノラマスライディングルーフ(電動サンシェード、UVカット機能付)などを設定する。フロントシートについては、Rラインに専用ファブリック表皮のスポーツコンフォートシート、エレガンスにマイクロフリース表皮のスポーツコンフォートシート、アクティブにファブリック表皮の標準シートを装着。Rラインとエレガンスには3ポイント・空気圧式マッサージ機能を内蔵し、さらにオプションのレザーシートには10ポイント・空気圧式マッサージ機能やベンチレーション機能も組み込んだ。一方、リアシートにはスライド&リクライニング機能を配した分割可倒式シートを採用。ラゲッジ容量は従来より37リットル多い652リットルを確保している。

▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。Rラインとエレガンスには純正インフォテイメントシステム“Discover Pro Max”を標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。Rラインとエレガンスには純正インフォテイメントシステム“Discover Pro Max”を標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右

 

 パワートレインに関しては、ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)の“1.5 eTSI”と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力193ps、最大トルク400Nm)を搭載。1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを、2.0TDIにはSCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。トランスミッションは2ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトは1.5 eTSIがFF、2.0TDIがフルタイム4WDシステム“4MOTION”を採用した。

▲ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps、最大トルク250Nm)の“1.5 eTSI”を搭載

▲ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps、最大トルク250Nm)の“1.5 eTSI”を搭載

 

 シャシー面では、アダプティブシャシーコントロール“DCC”を2バルブ独立制御式の“DCC Pro”へと進化させたことが訴求点。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現し、スポーツモードでは軽快なハンドリングを、コンフォートモードでは快適なフラットライドを成し遂げる。また、DCC Proと電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する“ビークルダイナミクスマネージャー(Vehicle Dynamics Manager)”を初採用した。

▲2バルブ独立制御式の“DCC Pro”を新採用。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現

▲2バルブ独立制御式の“DCC Pro”を新採用。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現

 

 次に新型パサートの概要を見ていこう。

車種展開および正式価格は以下の通り。

eTSI エレガンス ベーシック:524万8000円

eTSI エレガンス:553万円

eTSI Rライン:576万4000円

TDI 4MOTION エレガンス:622万4000円

TDI 4MOTION Rライン:645万8000円

eHybrid エレガンス:655万9000円

eHybrid Rライン:679万4000円

▲フォルクスワーゲン・パサートeHybrid Rライン 価格:679万4000円 全長4915×全幅1850×全高1500mm ホイールベース2840mm 車重1830kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはリーフブルーメタリック/ブラックルーフ

▲フォルクスワーゲン・パサートeHybrid Rライン 価格:679万4000円 全長4915×全幅1850×全高1500mm ホイールベース2840mm 車重1830kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはリーフブルーメタリック/ブラックルーフ

▲フォルクスワーゲン・パサートeTSI エレガンス 価格:553万円 全長4915×全幅1850×全高1500mm ホイールベース2840mm 車重1570kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはマリポサイトグリーンメタリック

▲フォルクスワーゲン・パサートeTSI エレガンス 価格:553万円 全長4915×全幅1850×全高1500mm ホイールベース2840mm 車重1570kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはマリポサイトグリーンメタリック

 

 ステーションワゴン専用モデルに刷新した第9世代の新型パサートは、進化したMQB evoプラットフォームの採用により、ひとクラス上のセグメントに相当する4.9m級のボディサイズを確保して様々な用途やライフスタイルに対応する包容力を獲得。とくに50mm延長したホイールベース(2840mm)により後席乗員の居住性が向上し、多人数乗車でも快適に過ごせるゆとりあるボディサイズを実現する。また、荷室容量は後席使用時で690リットル、最大で1920リットルという日本発売のステーションワゴンとして最大級の容量を確保した。ドイツ語で“貿易風”を意味するその名の通り、流れる風を感じるエクステリアに進化したこともトピック。より美しく伸びやかなフォルムを構築するとともに、空気抵抗係数は従来の0.31から0.25へと大幅に向上する。モダンなデザインの“IQ.LIGHT”など印象的なエレメントを随所に散りばめたアレンジも、新型パサートの訴求点である。

▲ダイナミックターンインジケーター付のLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”を全車に標準装備

▲ダイナミックターンインジケーター付のLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”を全車に標準装備

 

 インテリアについては、ホイールベースの延長によるキャビン空間の拡大を果たしたうえで、先進テクノロジーを積極的に採用する。ドライブモードセレクターの導入によってセンターコンソールのシフトレバーは省かれ、すっきりとしたスペースを実現。デジタルテクノロジーも強化され、インフォテイメントシステムには新世代のMIB4と大型ディスプレイを装備する。30色の中から好みのカラーを選ぶことができるアンビエントライトも組み込んだ。一方でシートについては、エレガンス系にマイクロフリースシートを、Rラインに専用ファブリックシート(前席スポーツシート)を採用。また、前席にはベンチレーションおよびヒーター機構に加えてマッサージ機構を内蔵している。

▲ドライブモードセレクターの導入によってセンターコンソールのシフトレバーは省かれ、すっきりとしたスペースを実現。デジタルテクノロジーも強化され、インフォテイメントシステムには新世代のMIB4と大型ディスプレイを装備する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲ドライブモードセレクターの導入によってセンターコンソールのシフトレバーは省かれ、すっきりとしたスペースを実現。デジタルテクノロジーも強化され、インフォテイメントシステムには新世代のMIB4と大型ディスプレイを装備する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲荷室容量は後席使用時で690リットル、最大で1920リットルを確保

▲荷室容量は後席使用時で690リットル、最大で1920リットルを確保

 

 パワートレインに関しては、48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)の“1.5 eTSI”と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力193ps/3500~4200rpm、最大トルク400Nm/1750~3250rpm)、そして1.5 eTSIをベースに高出力モーターを組み合わせて最高出力110kW(150ps)/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~4000rpmを発生し、合わせて総電力量19.7kWを確保したリチウムイオン電池を搭載してプラグインハイブリッドシステムを構成する“eHybrid”を設定。トランスミッションは1.5 eTSIと2.0TDIに7速DSG、eHybridに6速DSGを組み合わせ、駆動機構は1.5 eTSIとeHybridはFF、2.0TDIが4WDの4MOTIONで仕立てている。

▲1.5 eTSIをベースに高出力モーターを組み合わせて最高出力110kW/最大トルク250Nmを発生し、合わせて総電力量19.7kWを確保したリチウムイオン電池を搭載してプラグインハイブリッドシステムを構成する“eHybrid”を設定

▲1.5 eTSIをベースに高出力モーターを組み合わせて最高出力110kW/最大トルク250Nmを発生し、合わせて総電力量19.7kWを確保したリチウムイオン電池を搭載してプラグインハイブリッドシステムを構成する“eHybrid”を設定

 

 最後に、一部改良を図ったゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの概要を紹介しよう。

車種展開および暫定価格は以下の通り。

■ゴルフ

eTSI アクティブ ベーシック:349万9000円

eTSI アクティブ:379万9000円

eTSI スタイル:443万7000円

eTSI Rライン:455万3000円

TDI アクティブ ベーシック:396万円

TDI アクティブ アドバンス:454万8000円

TDI スタイル:463万8000円

TDI Rライン:475万3000円

GTI:549万8000円

▲フォルクスワーゲン・ゴルフeTSI Rライン 暫定価格:455万3000円 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1350kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはドルフィングレーメタリック/ブラックルーフ

▲フォルクスワーゲン・ゴルフeTSI Rライン 暫定価格:455万3000円 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1350kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはドルフィングレーメタリック/ブラックルーフ

▲フォルクスワーゲン・ゴルフTDI スタイル 暫定価格:463万8000円 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1430kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはオイスターシルバーメタリック

▲フォルクスワーゲン・ゴルフTDI スタイル 暫定価格:463万8000円 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1430kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはオイスターシルバーメタリック

▲フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 暫定価格:549万8000円 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1430kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはキングズレッドメタリック/ブラックルーフ

▲フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 暫定価格:549万8000円 全長4295×全幅1790×全高1475mm ホイールベース2620mm 車重1430kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはキングズレッドメタリック/ブラックルーフ

 

■ゴルフ・ヴァリアント

eTSI アクティブ ベーシック:363万9000円

eTSI アクティブ:393万9000円

eTSI スタイル:457万7000円

eTSI Rライン:465万6000円

TDI アクティブ ベーシック:410万円

TDI アクティブ アドバンス:470万8000円

TDI スタイル:477万8000円

TDI Rライン:485万6000円

▲フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアントeTSI スタイル 暫定価格:457万7000円 全長4640×全幅1790×全高1485mm ホイールベース2670mm 車重1410kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはアネモネブルーメタリック

▲フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアントeTSI スタイル 暫定価格:457万7000円 全長4640×全幅1790×全高1485mm ホイールベース2670mm 車重1410kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはアネモネブルーメタリック

▲フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアントTDI Rライン 暫定価格:485万6000円 全長4640×全幅1790×全高1485mm ホイールベース2670mm 車重1510kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはクリスタルアイスブルーメタリック

▲フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアントTDI Rライン 暫定価格:485万6000円 全長4640×全幅1790×全高1485mm ホイールベース2670mm 車重1510kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはクリスタルアイスブルーメタリック

 

 まずエクステリアでは、直線的なラインを強調したフロントフェイスに、ゴルフとして初めて採用するイルミネーション付きVWロゴや新デザインのLEDヘッドライトを装備したことがトピック。夜間の点灯時には、LEDライトバーと合わせてフロントマスクをシックに照らし出す。バンパー開口部の形状も変更した。また、上位グレードには“IQ.LIGHT”LEDマトリックスヘッドライトを設定。一方、リアセクションには3DデザインのLEDコンビネーションランプなどを配備して、より存在感あふれる後ろ姿を創出した。

▲イルミネーション付きVWロゴをゴルフとして初採用

▲イルミネーション付きVWロゴをゴルフとして初採用

 

 インテリアに関しては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、また大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。頻繁に操作するエアコン温度設定や音量設定については、ディスプレイ下部に配したバックライト付きタッチスライダーバーで操作性を向上。メニュー構造も大型画面を活かすように改良し、画面の上下の帯には使用頻度の高い機能へのショートカットやエアコンの設定状況を常時表示するなど、ホーム画面での情報の一覧性を引き上げた。さらに演算処理の向上も図り、地図スクロールなどのレスポンスを改善している。一方で機能面では、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計9個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージングなどを設定。シートについては、Rラインとスタイルにレザーシートをオプションで用意したほか、GTIは専用ファブリック表皮スポーツシートを標準で、専用レザー表皮スポーツシートをオプションで設定した。

▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。写真はGTIのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。写真はGTIのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右

 

 パワートレインに関しては、48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”(eTSIアクティブおよびeTSIアクティブ ベーシック:最高出力116ps/5000~6000rpm、最大トルク220Nm/1500~3000rpm、eTSI RラインおよびeTSIスタイル:最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/3000~4200rpm、最大トルク360Nm/1600~2750rpm)、GTI用の“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジン(最高出力265ps/5250~6500rpm、最大トルク370Nm/1600~4500rpm)を搭載。アクティブ系は従来“1.0 eTSI”のパワートレインを採用していたが、最新世代のEA211 evo2エンジンを搭載するのと合わせて排気量を1.5リットルに統一する。また、1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを配備。2.0TDIには、SCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。GTI用の“2.0TSI”は、最高出力を従来比で20psアップさせた。トランスミッションは全ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトはFFで構成している。

▲48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”を搭載。eTSI Rラインでは最高出力150ps/最大トルク250Nmを発生

▲48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”を搭載。eTSI Rラインでは最高出力150ps/最大トルク250Nmを発生

▲GTIは“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジンを搭載。最高出力は従来比20psアップの265psを発生。足回りには専用スポーツサスペンションを組み込む

▲GTIは“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジンを搭載。最高出力は従来比20psアップの265psを発生。足回りには専用スポーツサスペンションを組み込む

 

 なお、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの車両価格は今回発表した暫定価格を上限として、今後、正式な車両価格を決定し、改めてアナウンスする予定である。

 

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