アストンマーティンDBX707がアップデート。最新のインフォテインメントシステムを採用するなどインテリアを刷新

アストンマーティンが高性能プレミアムSUVのDBX707をマイナーチェンジ。12.3インチドライバーインストルメントクラスターと10.25インチセンターディスプレイを配したうえで、ワイヤレスで使えるApple CarPlay/Android Autoや最新のコネクティッドテクノロジーを備えた先端のインフォテインメントシステムなどを採用して、よりインテリジェントなコクピットを創出。新ボディカラーの設定や足回りの改良なども実施

 英国アストンマーティンは2024年4月22日(現地時間)、高性能プレミアムSUV「DBX707」の改良モデルを発表した。

▲アストンマーティンがアップデートした高性能プレミアムSUVのDBX707を発表。本年第2四半期に生産を開始し、ユーザーへの納車は同期中の開始を予定する

▲アストンマーティンがアップデートした高性能プレミアムSUVのDBX707を発表。本年第2四半期に生産を開始し、ユーザーへの納車は同期中の開始を予定する

 

 今回の改良は、最新のインフォテインメントシステムを採用するなどインテリアを刷新したほか、新ボディカラーの設定やシャシーのセッティング変更などを図ったことが特徴である。

 注目のインテリアでは、クリスタルカットされたカスタイズ可能なビナクルデザインの12.3インチドライバーインストルメントクラスターと、ワイヤレスで使えるApple CarPlay/Android Autoやサテライトナビゲーション、最新のコネクティッドテクノロジーを備えた1920×720ピクセルの10.25インチセンターディスプレイを装備。ドライバーインストルメントクラスターは1つまたは2つのダイヤル表示によりどのような状況でも重要な情報をひと目で確認することができ、一方でセンターディスプレイはピュアブラックタッチスクリーンテクノロジーや0.03秒で反応するフル静電容量式シングルフィンガーおよびマルチフィンガージェスチャーコントロール機能などを組み込んで、利便性の向上と高レベルの操作性を実現する。また、コントロール系のスイッチやダイヤルのデザインおよびレイアウトを見直し、さらにドライバー周囲のスペースを広げるとともに使い勝手を向上させたフローティングパターンのセンターコンソールやフィードバック機構を備えたDタイプ本革巻きステアリング、コネクティビティ性能を引き上げる複数のUSB Type-Cポート、QuantumLogicサラウンドサウンド処理を備えたサラウンドサウンドモードを組み込むアストンマーティン・プレミアムオーディオなどを新採用。オプションとして、23スピーカー/ダブルアンプ1600WのBowers&Wilkinsサラウンドサウンドシステムも用意した。

▲クリスタルカットされたカスタイズ可能なビナクルデザインの12.3インチドライバーインストルメントクラスターと、ワイヤレスで使えるApple CarPlay/Android Autoやサテライトナビゲーション、最新のコネクティッドテクノロジーを備えた10.25インチセンターディスプレイを新装備

▲クリスタルカットされたカスタイズ可能なビナクルデザインの12.3インチドライバーインストルメントクラスターと、ワイヤレスで使えるApple CarPlay/Android Autoやサテライトナビゲーション、最新のコネクティッドテクノロジーを備えた10.25インチセンターディスプレイを新装備

▲ドライバー周囲のスペースを広げるとともに使い勝手を向上させたフローティングパターンのセンターコンソールを新採用

▲ドライバー周囲のスペースを広げるとともに使い勝手を向上させたフローティングパターンのセンターコンソールを新採用

 

 トリム仕様としては、マトリックス刺繍とキルティングを採用したInspire Comfort、ベクター刺繍を施したInspire Sport、アルカンターラを加えたAccelerateという3種類を設定。追加のディテールとしてマイクロパイピングとサテン生地のドロップステッチ刺繍を提供し、さらにアストンマーティンのオーダーメイドサービス「Q by Aston Martin」を通じたパーソナライゼーションも選択可能とする。また、新素材として暗めまたは明るめの色合いのサテンクロームのパーツやカーボンファイバーパネル、ドラマチックな木目のジリコテグロスウッドパネル、最高品質のアニリンレザーなどを採用して、高貴さとクラフトマンシップを表現した。

▲トリム仕様としてはマトリックス刺繍とキルティングを採用したInspire Comfort、ベクター刺繍を施したInspire Sport、アルカンターラを加えたAccelerateという3種類を設定。追加のディテールとしてマイクロパイピングとサテン生地のドロップステッチ刺繍を提供する。写真のシートカラーはシナプスオレンジ

▲トリム仕様としてはマトリックス刺繍とキルティングを採用したInspire Comfort、ベクター刺繍を施したInspire Sport、アルカンターラを加えたAccelerateという3種類を設定。追加のディテールとしてマイクロパイピングとサテン生地のドロップステッチ刺繍を提供する。写真のシートカラーはシナプスオレンジ

 

 エクステリアについては、新ボディカラーとしてイプシロンブラック、ヘリオスイエロー、スプリントグリーン、マラカイトグリーン、オーラグリーンのほか、DBX707 AMR23エディション限定で初登場したポディウムグリーンを設定したことがトピック。また、23インチFortisアロイホイールにはサテンブラック仕上げ、23インチForgedアロイホイールにはカッパーブロンズ仕上げを追加して、足もとの選択肢を広げる。さらに、ロックを解除すると外側に開く“プレゼンテーション”ドアハンドルや、3Dパーキングカメラ機能をサポートするフラッシュガラス製回転ヘッドのドアミラーなどを新たに設定した。

▲ロックを解除すると外側に開く“プレゼンテーション”ドアハンドルや、3Dパーキングカメラ機能をサポートするフラッシュガラス製回転ヘッドのドアミラーを新設定

▲ロックを解除すると外側に開く“プレゼンテーション”ドアハンドルや、3Dパーキングカメラ機能をサポートするフラッシュガラス製回転ヘッドのドアミラーを新設定

 

 パワートレインについては、最高出力707ps/4500rpm、最大トルク900Nm/6000rpmを発生する3982cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンと湿式デュアルクラッチ式の9速DCT、エレクトロニック・リミテッドスリップ・リアディファレンシャル(e-diff)を組み込んだAWDシステムを基本的に踏襲。一方、シャシー面では電子制御可変ダンパーとエアスプリングのセッティングを見直し、さらにESPプログラミングを変更するなどして、コントロール性と走行安定性をいっそう向上させる。制動機構には前φ420mm/後φ390mmのカーボンセラミックディスクブレーキを配備した。

▲パワートレインには最高出力707ps/4500rpm、最大トルク900Nm/6000rpmを発生する3982cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンと湿式デュアルクラッチ式の9速DCTを搭載

▲パワートレインには最高出力707ps/4500rpm、最大トルク900Nm/6000rpmを発生する3982cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンと湿式デュアルクラッチ式の9速DCTを搭載

▲制動機構には前φ420mm/後φ390mmのカーボンセラミックディスクブレーキを配備

▲制動機構には前φ420mm/後φ390mmのカーボンセラミックディスクブレーキを配備

▲電子制御可変ダンパーとエアスプリングのセッティングを見直し、さらにESPプログラミングを変更するなどしてコントロール性と走行安定性をいっそう向上させる

▲電子制御可変ダンパーとエアスプリングのセッティングを見直し、さらにESPプログラミングを変更するなどしてコントロール性と走行安定性をいっそう向上させる

 

 なお、進化したDBX707 は本年第2四半期に生産を開始し、同期中の販売開始を予定している。

 

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