大幅改良を果たしたテスラ・モデル3が日本での納車を開始

テスラが2023年9月に発表した改良版のモデル3の日本市場における納車をスタート。一充電での航続距離はRWDが従来比+8kmの573km、ロングレンジAWDが同+17kmの706kmを実現

 テスラモーターズ ジャパンは2023年12月7日、2023年9月に発表した改良版のモデル3(Model 3)の日本市場における納車を開始した。

▲大幅改良を果たしたテスラ・モデル3の日本市場における納車がスタート

▲大幅改良を果たしたテスラ・モデル3の日本市場における納車がスタート

 

車種展開は以下の通り。

モデル3 RWD:561万3000円

モデル3 ロングレンジAWD:651万9000円

▲テスラ・モデル3 ロングレンジAWD 価格:651万9000円 全長4720×全幅1850×全高1440mm 車重1840kg 改良版のモデル3は空力性能を最大化するエクステリアデザインやラップアラウンドインテリアの採用、機能・安全装備のアップグレードを図るとともに、一充電当たりの航続距離を延長する

▲テスラ・モデル3 ロングレンジAWD 価格:651万9000円 全長4720×全幅1850×全高1440mm 車重1840kg 改良版のモデル3は空力性能を最大化するエクステリアデザインやラップアラウンドインテリアの採用、機能・安全装備のアップグレードを図るとともに、一充電当たりの航続距離を延長する

 

 改めてモデル3の改良内容を紹介しよう。

 テスラブランドのミッドサイズセダンに位置するモデル3の今回の改良は、空力性能を最大化するエクステリアデザインやラップアラウンドインテリアの採用、機能・安全装備のアップグレードを図るとともに、一充電当たりの航続距離を延長したことが特徴である。

 まずエクステリアでは、前後ライトのデザインを刷新したことがトピック。LEDヘッドライトはシャープでスレンダーなデザイン(ウィングシェイプヘッドライト)に変更し、これによりフロントの幅を広く見せ、同時にライトの照射距離と照射幅の拡大を実現して安全性を向上させる。一方、LEDリアコンビネーションライトはワンピースタイプへと変更し、シャープな“C”字型の洗練された形状によって印象的な後ろ姿を創出した。また、シューズには新造形の18インチ フォトンホイールと19インチ ノバホイール(オプション)を装着。美しくかつ先進的なデザインで足もとの存在感を高めると当時に、走行時のノイズをさらに低減させる。ボディカラーについては、光源や見る角度によって変化するステルスグレーとウルトラレッドを新色として追加。ボディサイズは従来比で25mm長く、それ以外は同寸の全長4720×全幅1850×全高1440mmに設定した。

▲LEDヘッドライトはシャープでスレンダーなデザイン(ウィングシェイプヘッドライト)に変更。これによりフロントの幅を広く見せ、同時にライトの照射距離と照射幅の拡大を実現して安全性を向上させる

▲LEDヘッドライトはシャープでスレンダーなデザイン(ウィングシェイプヘッドライト)に変更。これによりフロントの幅を広く見せ、同時にライトの照射距離と照射幅の拡大を実現して安全性を向上させる

▲LEDリアコンビネーションライトはワンピースタイプへと変更。シャープな“C”字型の洗練された形状によって印象的な後ろ姿を創出する

▲LEDリアコンビネーションライトはワンピースタイプへと変更。シャープな“C”字型の洗練された形状によって印象的な後ろ姿を創出する

▲足もとには新造形の18インチ フォトンホイール(ダーク塗装)を装着。オプションで19インチ ノバホイール(シルバー)が選択可

▲足もとには新造形の18インチ フォトンホイール(ダーク塗装)を装着。オプションで19インチ ノバホイール(シルバー)が選択可

▲ボディカラーには新色として光源や見る角度によって変化するステルスグレーとウルトラレッドを追加

▲ボディカラーには新色として光源や見る角度によって変化するステルスグレーとウルトラレッドを追加

 

 インテリアに関しては、後席用に8インチのタッチスクリーンを標準で組み込むとともに、前席のタッチスクリーンのベゼルを細くして0.4インチ拡大(15.4インチ)。また、アップグレードしたステアリングホイールにはウィンカー、ワイパー、ヘッドライト、ボイスコマンドなどの操作を集約させる。さらに、アンビエントライトはドアパネルからフロントガラスまで広がるようにアレンジし、リラックスしてくつろげるリビングルームのような雰囲気を演出した。内装の一部により柔らかく、より洗練されたプレミアムマテリアル素材を採用し、合わせて臭いを通さず空気中の有害物質をろ過できるCN95フィルタを空調に配し、加えて音響システムのスピーカーを増設(RWDが2スピーカー増の9スピーカー+シングルアンプ、ロングレンジAWDが2スピーカー+1サブウーファー増の15スピーカー+デュアルサブウーファー/デュアルアンプ)して、より上質なキャビン空間を構築したことも、改良版テスラの訴求点である。

▲アップグレードしたステアリングホイールにはウィンカー、ワイパー、ヘッドライト、ボイスコマンドなどの操作を集約。アンビエントライトはドアパネルからフロントガラスまで広がるようにアレンジする

▲アップグレードしたステアリングホイールにはウィンカー、ワイパー、ヘッドライト、ボイスコマンドなどの操作を集約。アンビエントライトはドアパネルからフロントガラスまで広がるようにアレンジする

▲後席用に8インチのタッチスクリーンを標準で組み込むとともに、前席のタッチスクリーンのベゼルを細くして0.4インチ拡大(15.4インチ)

▲後席用に8インチのタッチスクリーンを標準で組み込むとともに、前席のタッチスクリーンのベゼルを細くして0.4インチ拡大(15.4インチ)

▲内装の一部にはより柔らかく、より洗練されたプレミアムマテリアル素材を採用

▲内装の一部にはより柔らかく、より洗練されたプレミアムマテリアル素材を採用

▲音響システムのスピーカーを増設。ロングレンジAWDは2スピーカー+1サブウーファー増の15スピーカー+デュアルサブウーファー/デュアルアンプを装備

▲音響システムのスピーカーを増設。ロングレンジAWDは2スピーカー+1サブウーファー増の15スピーカー+デュアルサブウーファー/デュアルアンプを装備

 

 一方でシートについては、包み込み性とサポート性を大幅に向上させた新タイプを装着。また、Teslaアプリで事前にフロントシートベンチレーションを作動させ、周囲の温度に即して風量を自動的に調整するシステムを採用する。さらに、前後左右、360°すべてのメインガラスに2層アコースティックガラスを配備して、キャビンの静粛性をいっそう向上。トランクルームも拡大し、容量は従来比+33リットルの682リットル(フロントトランク:88リットル)を達成した。

▲包み込み性とサポート性を大幅に向上させた新タイプのシートを装着。また、Teslaアプリで事前にフロントシートベンチレーションを作動させ、周囲の温度に即して風量を自動的に調整するシステムを採用する

▲包み込み性とサポート性を大幅に向上させた新タイプのシートを装着。また、Teslaアプリで事前にフロントシートベンチレーションを作動させ、周囲の温度に即して風量を自動的に調整するシステムを採用する

▲前後左右、360°すべてのメインガラスに2層アコースティックガラスを配備して、キャビンの静粛性をいっそう向上。また、テスラならではのオールガラスルーフを引き続き採用する

▲前後左右、360°すべてのメインガラスに2層アコースティックガラスを配備して、キャビンの静粛性をいっそう向上。また、テスラならではのオールガラスルーフを引き続き採用する

 

 パワートレインは基本的に従来を踏襲し、後輪駆動のRWDに最高出力194kW/最大トルク340Nmを発生するAC永久磁石同期モーターを、デュアルモーターAWDのロングレンジAWDにシステム最高出力331kW/最大トルク559Nmを発生する前ACインダクションモーター/後AC永久磁石同期モーターを搭載。一方、エクステリアデザインをアップデートして空力性能を高めた効果で、一充電での航続距離はWLTCモードでRWDが従来比+8kmの573km、ロングレンジAWDが同+17kmの706kmを成し遂げる。性能面では、RWDが最高速度201km/h、0→100km/h加速6.1秒を、ロングレンジAWDが同201km/h、4.4秒を実現した。

▲ロングレンジAWDはシステム最高出力331kW/最大トルク559Nmを発生する前ACインダクションモーター/後AC永久磁石同期モーターを搭載

▲ロングレンジAWDはシステム最高出力331kW/最大トルク559Nmを発生する前ACインダクションモーター/後AC永久磁石同期モーターを搭載

▲一充電での航続距離はWLTCモードでRWDが従来比+8kmの573km、ロングレンジAWDが同+17kmの706kmを達成

▲一充電での航続距離はWLTCモードでRWDが従来比+8kmの573km、ロングレンジAWDが同+17kmの706kmを達成

 

 安全性の面では、ファーサイドエアバッグの追加や、サイドドアのインナーフレームの補強などを実施。また、新しいサスペンションシステムに次世代の車両安定制御システムを組み合わせ、スポーティな特性を維持しながら衝撃吸収効果をいっそう向上させた。

▲サイドドアのインナーフレームの補強を実施

▲サイドドアのインナーフレームの補強を実施

▲新しいサスペンションシステムに次世代の車両安定制御システムを組み合わせ、スポーティな特性を維持しながら衝撃吸収効果をいっそう向上させる

▲新しいサスペンションシステムに次世代の車両安定制御システムを組み合わせ、スポーティな特性を維持しながら衝撃吸収効果をいっそう向上させる

 

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