【人気モデル研究】ドッグクラッチ活用の独自ハイブリッド搭載。走りと燃費にこだわったルノー・アルカナの優れた才能

ルノー・アルカナE-TECHエンジニアード。E-TECHフルハイブリッドは2023年4月にE-TECHエンジニアードに名称を変更。合わせて仕様を小変更。メカニズムは共通。写真とテスト車はR.S.ラインE-TECHフルハイブリッド。E-TECHは走りと燃費にこだわったルノー独自HV技術

ルノー・アルカナE-TECHエンジニアード。E-TECHフルハイブリッドは2023年4月にE-TECHエンジニアードに名称を変更。合わせて仕様を小変更。メカニズムは共通。写真とテスト車はR.S.ラインE-TECHフルハイブリッド。E-TECHは走りと燃費にこだわったルノー独自HV技術

フランスの今が体感できるおしゃれな存在。個性はつらつ

ルノー・アルカナE-TECHえンジニアード 価格:マルチモードAT 304万400円
総合評価/72点
CDテストモード燃費/26.3km/リッター

エンブレム

 アルカナはクーペライクなフォルムが印象的。SUVがマーケットの主流になる中で、個性を明確にした。テスト車はルノー独自のE-TECHフルハイブリッド車両。1.6リッター直4と2基のモーターをつなぐマルチモードATでシステムを構成する。

 ポイントは、ドッグクラッチを活用したマルチモードAT。ドッグクラッチとは、軽量コンパクトな常時かみ合い式のクラッチ。モータースポーツで用いられることが多いのは、それだけ性能面でメリットがあるからだ。

アルカナ リア

 Eモーター(メインモーター)と、HSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)という2基のモーターの出力は、それぞれ49psと20ps。スペック的にはそれほど大きくはない。だが他にないダイレクト感のある走りを実現している。

 市街地を流していると、EV走行する比率がかなり高い。高速道路でも高速域までEV状態が維持される。システムのポテンシャルをめいっぱい引き出して使い切っているイメージだ。走っていて、いかにも効率がよさそうな感覚があったが、実走燃費もなかなかの数字をマークした。テスト燃費はカタログ値の22.8km/リッターを大幅に凌駕する26.3km/リッターだった。

アルカナ インパネ

アルカナ シート

 ドライブフィールはスポーティ。アクセルワークにダイレクトに応答する加減速感に加えて、引き締められた足回りにより操舵に対する応答遅れも小さい。
 走りには一体感があり、それをどんなシーンでも味わうことができる。ただしトレードオフとして乗り心地はやや硬めで、曲がる際には横Gを強めに感じる。とはいえ運動性能を考えると許せる範囲。アルカナのドライバーズカーらしいセッティングは心地いい。

Brief Comment

チャート

 デザイン優先のクーペSUVゆえ、使い勝手の面に影響があるのは宿命。アルカナは比較的それが小さく抑えられている。乗降性は良好とはいえないが、居住空間は十分。乗り心地で気になる点はあるが、ドライビングプレジャーは大きい。E-TECHフルハイブリッドを組み合わせたパワートレーンはダイレクト感が高く、EV走行する時間が長い。燃費にも優れる。合計点数は伸び悩んだものの、選ぶ価値がある1台だ。

ルノー・アルカナ主要諸元

グレード=E-TECHエンジニアード
価格=マルチモードAT  469万円
全長×全幅×全高=4570×1820×1580mm
ホイールベース=2720mm
車重=1470kg
エンジン=1.6リッター直4DOHC16V
エンジン最高出力/トルク=69kW(94ps)/148Nm(15.1kgm)
モーター最高出力/トルク=メイン49ps/サブ20ps/メイン205Nm/サブ50Nm
WLTCモード燃費=22.8km/リッター
駆動方式=FF
※写真はR.S.ラインE-TECHハイブリッド

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