ホンダ・フィットがマイナーチェンジでデザインと走りにさらなる磨きをかけ「RS」も新設定

ホンダが定番コンパクトハッチバックのフィットを商品改良。デザインの変更やe:HEVの出力アップ、ガソリンエンジンの刷新に加えて、スポーティ志向の「RS」を新設定

 ホンダは2022年10月7日、フィットをマイナーチェンジして発売した。

▲ホンダ・フィットe:HEV RS(2WD) 価格:234万6300円 全長4080×全幅1695×全高1540mm ホイールベース2530mm 車重1210kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費27.2km/リットル 写真のボディカラーは新色のスレートグレーパール

▲ホンダ・フィットe:HEV RS(2WD) 価格:234万6300円 全長4080×全幅1695×全高1540mm ホイールベース2530mm 車重1210kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費27.2km/リットル 写真のボディカラーは新色のスレートグレーパール

 

車種展開は以下の通り。

■1.5リットルDOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド搭載車

e:HEVベーシック:2WD199万7600円/4WD219万5600円

e:HEVホーム:2WD217万5800円/4WD237万3800円

e:HEV RS:2WD234万6300円

e:HEVクロスター:2WD242万2200円/4WD262万200円

e:HEV リュクス:2WD249万9200円/4WD266万4200円

■1.5リットルDOHC i-VTEC搭載車

ベーシック:2WD159万2800円/4WD179万800円

ホーム:2WD182万2600円/4WD202万4000円

クロスター:2WD207万2400円/4WD227万400円

リュクス:2WD214万9400円/4WD231万4400円

なお、従来設定していたネスは廃止。また、RSにはガソリンモデルも設定され、11月10日の発表を予定している。

▲ホンダ・フィットe:HEVベーシック(2WD) 価格:199万7600円 全長3995×全幅1695×全高1515mm ホイールベース2530mm 車重1190kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費30.2km/リットル 写真のボディカラーはルナシルバーメタリック

▲ホンダ・フィットe:HEVベーシック(2WD) 価格:199万7600円 全長3995×全幅1695×全高1515mm ホイールベース2530mm 車重1190kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費30.2km/リットル 写真のボディカラーはルナシルバーメタリック

▲ホンダ・フィットe:HEVホーム(2WD) 価格:217万5800円 全長3995×全幅1695×全高1540mm ホイールベース2530mm 車重1190kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費29.0km/リットル 写真のボディカラーはプレミアムサンライトホワイトパール

▲ホンダ・フィットe:HEVホーム(2WD) 価格:217万5800円 全長3995×全幅1695×全高1540mm ホイールベース2530mm 車重1190kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費29.0km/リットル 写真のボディカラーはプレミアムサンライトホワイトパール

▲ホンダ・フィットe:HEVリュクス(2WD) 価格:249万9200円 全長3995×全幅1695×全高1540mm ホイールベース2530mm 車重1200kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費27.6km/リットル 写真のボディカラーはミッドナイトブルービームメタリック

▲ホンダ・フィットe:HEVリュクス(2WD) 価格:249万9200円 全長3995×全幅1695×全高1540mm ホイールベース2530mm 車重1200kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費27.6km/リットル 写真のボディカラーはミッドナイトブルービームメタリック

▲ホンダ・フィットe:HEVクロスター(2WD) 価格:242万2200円 全長4095×全幅1725×全高1570mm ホイールベース2530mm 車重1210kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費27.1km/リットル 写真のボディカラーはフィヨルドミストパール&ブラック

▲ホンダ・フィットe:HEVクロスター(2WD) 価格:242万2200円 全長4095×全幅1725×全高1570mm ホイールベース2530mm 車重1210kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費27.1km/リットル 写真のボディカラーはフィヨルドミストパール&ブラック

 

 今回の改良では、デザインの変更やe:HEVの出力アップ、ガソリンエンジンの刷新、ホンダセンシング(Honda SENSING)の進化に加えて、スポーティ志向の「RS(アールエス)」を新たに設定したことが特徴である。

▲スポーティ志向のフィットe:HEV RS。専用デザインのフロントバンパー内にはレッドで彩った“RS”エンブレムを装着する

▲スポーティ志向のフィットe:HEV RS。専用デザインのフロントバンパー内にはレッドで彩った“RS”エンブレムを装着する

▲リアスポイラーを装備して空力性能を向上。リアゲート右側にはレッドの“RS”エンブレムを配備

▲リアスポイラーを装備して空力性能を向上。リアゲート右側にはレッドの“RS”エンブレムを配備

 

 まずは新設定のRSから見ていこう。

 外装では、専用のピアノブラック塗装メッシュタイプ・フロントグリルや前後バンパー、ブラック塗装ドアミラー、ピアノブラック塗装サイドシルガーニッシュ、リアスポイラー、エキパイフィニッシャー、レッドの“RS”エンブレム、16インチアルミホイールなどを採用して、よりアグレッシブかつ精悍なスタイリングを創出。ボディカラーには新色のスレートグレーパールのほか、プレミアムサンライトホワイトパール、プレミアムクリスタルレッドメタリック、プラチナホワイトパール、クリスタルブラックパール、メテオロイドグレーメタリックという計6色をラインアップした。

▲メッシュタイプのフロントグリルを専用装備

▲メッシュタイプのフロントグリルを専用装備

▲ピアノブラック塗装サイドシルガーニッシュを採用

▲ピアノブラック塗装サイドシルガーニッシュを採用

▲専用デザインのリアバンパーやエキパイフィニッシャーを採用

▲専用デザインのリアバンパーやエキパイフィニッシャーを採用

▲足もとには専用16インチアルミホイール+185/55R16 83Vタイヤを装着

▲足もとには専用16インチアルミホイール+185/55R16 83Vタイヤを装着

 

 内装に関しては、ブラックとグレーのカラーを基調に、専用ステッチを施した本革巻き3本スポークステアリングや、前プライムスムース×ウルトラスエード/後プライムスムース×ファブリック表皮コンビシート(グレー)、本革巻セレクトレバーなどを配備してスポーティなコクピットを演出する。

▲専用ステッチを施した本革巻き3本スポークステアリングや本革巻セレクトレバーなどを配備してスポーティなコクピットを演出

▲専用ステッチを施した本革巻き3本スポークステアリングや本革巻セレクトレバーなどを配備してスポーティなコクピットを演出

▲前プライムスムース×ウルトラスエード/後プライムスムース×ファブリック表皮の専用コンビシートを配備

▲前プライムスムース×ウルトラスエード/後プライムスムース×ファブリック表皮の専用コンビシートを配備

 

 一方、機構面ではアクセルオフ時の減速力を4段階で調整できるRS減速セレクター、走行シーンに合わせて3つのモード(NORMALモード/SPORTモード/ECONモード)が選べるドライブモードスイッチを専用装備。さらに、高減衰ダンパーおよび強化スプリング(フロント/リア)や強化スタビライザー(フロント)、リニアスタビブッシュ(フロント)などを組み込んだ専用サスペンションに専用開発のタイヤ(185/55R16 83V)を装備して、ドライバーの操作とクルマの挙動が様々なシーンで気持ちよくつながり、操る楽しさと質感の高い爽快な乗り味が満喫できる足回りに仕立てた。

▲アクセルオフ時の減速力を4段階で調整できるRS減速セレクターを専用装備

▲アクセルオフ時の減速力を4段階で調整できるRS減速セレクターを専用装備

▲走行シーンに合わせて3つのモード(NORMALモード/SPORTモード/ECONモード)が選べるドライブモードスイッチを設定

▲走行シーンに合わせて3つのモード(NORMALモード/SPORTモード/ECONモード)が選べるドライブモードスイッチを設定

▲減衰ダンパーおよび強化スプリングや強化スタビライザー、リニアスタビブッシュなどを組み込んだ専用サスペンションを採用

▲減衰ダンパーおよび強化スプリングや強化スタビライザー、リニアスタビブッシュなどを組み込んだ専用サスペンションを採用

 

 シリーズ全体の改良内容に話を移そう。

 デザイン面では、ライフスタイルやライフステージに合わせて選択できる従来のフィットのコンセプトはそのままに、フロントノーズをすっきりと見えるよう形状を変更するとともにアッパーグリルの位置を上げ、さらにホームとリュクスはその上部にメッキ加飾のラインを水平に通すことで、より端正で高品質なデザインに進化。また、クロスターはフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバー色に変更し、タフギアらしいルックスを強調する。ボディカラーはクロスターとRSに専用設定する新色のスレートグレーパールを含む全13色を用意。2トーンカラーはクロスターの専用タイプとした。

▲フロントノーズをすっきりと見えるよう形状を変更するとともにアッパーグリルの位置を上げて、より印象的なマスクを演出。写真はe:HEVホーム

▲フロントノーズをすっきりと見えるよう形状を変更するとともにアッパーグリルの位置を上げて、より印象的なマスクを演出。写真はe:HEVホーム

▲ホームはブラックインテリアとプライムスムース×ナチュラルテキスタイル表皮シート(写真)を標準で、プレミアムライトグレーインテリアとプライムスムース×ウルトラスエード表皮シートをオプションで採用

▲ホームはブラックインテリアとプライムスムース×ナチュラルテキスタイル表皮シート(写真)を標準で、プレミアムライトグレーインテリアとプライムスムース×ウルトラスエード表皮シートをオプションで採用

▲リュクス(写真)とホームはアッパーグリルの上部にメッキ加飾のラインを水平に通すことでより端正な顔つきを実現

▲リュクス(写真)とホームはアッパーグリルの上部にメッキ加飾のラインを水平に通すことでより端正な顔つきを実現

▲リュクスはブラックの本革シートを標準で、ライトブラウンのキルティングパーフォレーション本革シート(写真)をオプションで採用

▲リュクスはブラックの本革シートを標準で、ライトブラウンのキルティングパーフォレーション本革シート(写真)をオプションで採用

▲クロスターは2トーンのボディカラーを専用装備。写真は新色のスレートグレーパール&ブラック

▲クロスターは2トーンのボディカラーを専用装備。写真は新色のスレートグレーパール&ブラック

▲クロスターはフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバー色に変更する

▲クロスターはフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバー色に変更する

▲クロスターはブラックのプライムスムース×撥水ファブリック表皮シートを装着

▲クロスターはブラックのプライムスムース×撥水ファブリック表皮シートを装着

 

 パワートレインに関しては、1.5リットルDOHC i-VTEC(LEB型1496cc直列4気筒DOHC16Vアトキンソンサイクルエンジン、106ps/13.0kg・m)+2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の駆動用モーターの出力をアップしたことがトピック。従来の最高出力80kWから10kWアップの90kW(123ps)に向上させ(最大トルクの253Nmは従来と同数値)、加速性能をいっそう引き上げた。一方、ガソリンエンジンは従来のL13B型1317cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECユニットから、L15Z型1496cc直列4気筒DOHC16V・i-VTECユニット(最高出力118ps/6600rpm、最大トルク14.5kg・m/4300rpm)に換装。トランスミッションにはトルクコンバータ付きのCVTを組み合わせ、日常の様々なシーンにおけるゆとりある走りを実現した。

▲2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は駆動用モーターの出力を従来の最高出力80kWから10kWアップの90kW(123ps)に引き上げる

▲2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は駆動用モーターの出力を従来の最高出力80kWから10kWアップの90kW(123ps)に引き上げる

 

 全タイプに標準装備する先進安全運転支援システムのホンダセンシングについては、従来の機能に加えて、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)と急アクセル抑制機能を新たに設定。また、ブラインドスポットインフォメーションと後退出庫サポートもタイプ別で新たに採用している。

▲ホンダセンシングは従来の機能に加えてトラフィックジャムアシスト(画像・上)と急アクセル抑制機能(同・下)を新たに設定する

▲ホンダセンシングは従来の機能に加えてトラフィックジャムアシスト(画像・上)と急アクセル抑制機能(同・下)を新たに設定する

▲ブラインドスポットインフォメーションをタイプ別にオプション設定

▲ブラインドスポットインフォメーションをタイプ別にオプション設定

 

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