フォルクワーゲン・グループ・ジャパンは11月27日、コンパクトSUVの新型「T-Cross(ティークロス)」を発表し、導入記念特別仕様車「T-Cross TSI 1st(ファースト)」「T-Cross TSI 1st Plus(ファーストプラス)」の受注を同日より開始した。車両価格はT-Cross TSI 1stが299万9000円、T-Cross TSI 1st Plusが335万9000円に設定。なお、ユーザーへの納車は2020年1月以降を予定する。
▲フォルクスワーゲンT-Cross TSI 1st Plus 価格:7SMT335万9000円 全長4115×全幅1760×全高1580mm ホイールベース2550mm 車重1270kg 乗車定員5名 ドアミラーとアルミホイールがアクセントカラーとなるデザインパッケージを採用。写真はピュアホワイトの外板色とオレンジカラーの組み合わせ
フォルクスワーゲンのSUVファミリーのなかで最小クラスのモデルで、キャッチコピーに"TさいSUV"を掲げるT-Crossは、フォルクスワーゲンの生産モジュール方式「MQB(Modularer Querbaukasten)」を採用し、このクラスで最小レベルのコンパクトなボディでありながら、広々とした居住空間と荷物を豊富に積載できるラゲッジスペースを両立した、実用性の高いパッケージングを実現したことが訴求点である。
▲フォルクスワーゲンT-Cross TSI 1st 価格:7SMT299万9000円 全長4115×全幅1760×全高1580mm ホイールベース2550mm 車重1270kg 乗車定員5名 パワートレインには999cc直列3気筒DOHC12V直噴インタークーラー付ターボエンジン(116ps)+7速DSGを搭載する
まずエクステリアについては、最新のVW流デザインを具現化したうえで、SUVらしいスクエアで力強いルックスを創出。具体的には、存在感のあるボンネットにヘッドライトと一体化したワイドなラジエーターグリル、ボディサイドを水平に走るキャラクターライン、力強くパワフルな造形に仕立てたショルダー部、横幅一杯に広がるブラックトリムフレームを備えたリフレクターバンドを組み込む個性的なリアセクションなどを特徴とする。ボディサイズは全長4115×全幅1760×全高1580mm、ホイールベース2550mmに設定。ボディカラーは新色のマケナターコイズメタリックとダークペトロールのほか、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、エナジェティックオレンジメタリック、ライムストーングレーメタリック、フラッシュレッド、リーフブルーメタリックという計8色をラインアップした。
▲フォルクスワーゲンの生産モジュール方式「MQB」を採用し、このクラスで最小レベルのコンパクトなボディでありながら広々とした居住空間と荷物を豊富に積載できるラゲッジスペースを両立した実用性の高いパッケージングを構築する
インテリアに関しては、最大5名の乗員がリラックスできる広々としたキャビン空間に、高い着座位置により良好な前方視界を確保したフロントシート、最大14cmの前後スライドと6対4分割可倒機構を備えたリアシートなどを組み込んだことがトピックだ。また、ラゲッジスペースはクラストップレベルの455リットル(後席使用時)~1281リットル(後席フル可倒時)を実現。機能面では、コネクテッドカーとしての機能を有するVolkswagen純正インフォテイメントシステム"Discover Pro"、コネクティビティ機能"App-Connect"とテレマティクス機能"Guide&Inform"で構成するモバイルオンラインサービス"Volkswagen Car-Net"、スマートエントリー&スタートシステム"Keyless Access"、ケーブルに接続せずにスマートフォンを充電できるスマートフォンワイヤレスチャージングなどを装備した。
▲コネクテッドカーとしての機能を有するVolkswagen純正インフォテイメントシステム"Discover Pro"を標準装備。写真はT-Cross TSI 1st Plusのデザインパッケージのオレンジ仕様。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲ラゲッジスペースはクラストップレベルの455リットル(後席使用時)~1281リットル(後席フル可倒時)を確保。後席には最大14cmの前後スライドと6対4分割可倒機構を内蔵する
これら新進の内外装デザインに加え、T-Cross TSI 1st Plusではより個性を際立たせるデザインパッケージ(Design Package)を採用する。基本カラーにブラック、オレンジ、グリーンの3色を設定し、このカラーでドアミラーやアルミホイール、インテリアパネルなどを彩った。
▲写真はT-Cross TSI 1st Plusのデザインパッケージのオレンジで、チタンブラック/オレンジのスポーツコンフォートシート(運転席&助手席)を特別装備する
パワーユニットには1.0TSIの999cc直列3気筒DOHC12V直噴インタークーラー付ターボエンジン(116ps/5000~5500rpm、200N・m/2000rpm~3500rpm)を搭載。トランスミッションには7速DSGを組み合わせ、前輪を駆動する。また、自動的にアイドリングをストップする"Start/Stopシステム"やバッテリーへの充電を効率よく行う"ブレーキエネルギー回生システム"などで構成する"BLUE MOTION TECHNOLOGY"を組み込み、燃費性能はJC08モードで19.3km/リットル、WLTCモードで16.9km/リットルを達成した。
▲安全運転支援システムとしてアダプティブクルーズコントロール"ACC"(写真)やプリクラッシュブレーキシステム"Front Assist"などを装備した
一方、懸架機構には専用セッティングの前マクファーソンストラット/後トレーリングアームを採用し、シューズにはT-Cross TSI 1stが6J×16アルミホイール(5ダブルスポーク)"Rochester"+205/60R16タイヤを、T-Cross TSI 1st Plusが7J×18アルミホイール(5ダブルスポーク)"Köln"+215/45R18タイヤを装着。安全運転支援システムとして、アダプティブクルーズコントロール"ACC"(全車速追従機能付)やプリクラッシュブレーキシステム"Front Assist"(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付)、駐車支援システム"Park Assist"、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)、ハイビームアシスト、ドライバー疲労検知システム"Fatigue Detection System"などを標準で装備している。