【クルマと音楽】海外ビッグアーティストも魅了 日本のガールズバンドがバズる理由

 2022年には世界的人気音楽フェス『AFTERSHOCK』に出演し、動員数2万人超えの全米ツアーを完遂。ツアー後には、レジェンドバンドGuns N’ Rosesの来日公演に出演。2023年には世界最大級のフェス『ロラパルーザ』含め、4つの大型海外フェスに出演。2024年にはグラミー賞への2度のノミネート、全米のビルボードチャート1位を獲得したアメリカのオルタナティヴ・バンドのINCUBUSの来日公演で共演&メンバーのマイク・アインジガーと共作を発表……これはBAND-MAIDの実績だ。現在、彼女たちを筆頭に海外で人気を得る日本のガールズバンドが増えてきている。

BAND-MAID。INCUBUSのギターMike Einzigerと共に

BAND-MAID、花冷え。、SCANDAL、LOVEBITESが人気に

花冷え。。Limp BizkitのボーカルFred DurstとギターWes Borlandと共に

 たとえば花冷え。。2023年にヨーロッパやオセアニアでツアーを行い、シドニーでは、アメリカの大物バンドのLimp Bizkitのサポートアクトに大抜擢。Limp Bizkitのステージには、ボーカルのユキナが飛び入りで参加している。オーストラリア三大都市(メルボルン、シドニー、ブリスベン)で行われたGOOD THINGS FESTIVALにも出演し、大喝采を浴びた。

SCANDAL

 そしてSCANDAL。2011年から海外ツアーを行い、その後も北米、アジア、ヨーロッパで定期的にライブを行い毎回盛況で終了しており、SNSの投稿は海外から好評のメッセージがあふれている。
  LOVEBITESはメジャーデビューから1年後の2018年に英国のメタル雑誌『METAL HUMMER』主催の賞典『Metal Hummer Golden Gods 2018』にて『BEST NEW BAND』を受賞。また、ドイツで開催された世界最大規模のメタルフェスWacken Open Airに出演。その後もヨーロッパを中心に大規模なライブを行い、好評をえている。
 なぜ、日本のガールズバンドが海外で大人気なのだろうか。

かわいいステージ衣装とハイテクニックの演奏とのギャップ

 その大きな理由は、見た目と楽曲のギャップにある。メイド衣装のBAND-MAIDを見てわかるように、いずれのバンドもステージ衣装はフリルのついたジャパニーズ“カワイイ”ファッションだ。海外にもガールズバンドは多くいるが、その多くはジーンズや皮パンツなどのワイルドな衣装。カワイイ系ガールズバンドは日本オリジナルだ。
 彼女たちが演奏する楽曲は、ハイテクニックのハードなロック。各バンドへの海外の書き込みを見ると、「この子達が本当に弾いているのか!?」という驚きと称賛が最も多い。カワイイビジュアルの女子がハードに楽器を演奏するというギャップがすごく受けているのだ。
 もうひとつ、アニメの影響が大きい。花冷え。以外の3バンドはアニメの主題歌をリリースしている。現在、日本のアニメは海外でも人気が高い。『推しの子』の主題歌で世界的ヒットとなったYOASOBI『アイドル』を代表例として、アニメの人気と共に主題歌も海外で聴かれるようになるという構図が生まれている。
  気に入ったアニメの主題歌をYouTubeなどの動画サイトで検索すると、演奏をしているのはカワイイ系女子たち。バンドの演奏技術は高く、ハード・ロックとしての完成度は高い。
  アニメとカワイイ、日本を代表するカルチャーを土台にしたガールズバンドは、日本オリジナルのミュージックムーブメントともいえる。日本の最先端カルチャーを吸収しているからこその魅力があると、と海外のリスナーたちは受け取っているのだろう。
 ここに紹介した4グループは、いずれもハード・ロックのジャンルに分類できる。車内で聴くなら、一定程度の音量で音楽をかけても周囲に迷惑をかける心配がない。ノリのいいメロディをBGMにドライブを楽しんでみては?

INFORMATION

BAND-MAID 

最新映像作品 『10TH ANNIVERSARY TOUR FINAL in YOKOHAMA ARENA (Nov.26,2023)』
発売中
仕様・価格:完全生産限定盤(2Blu-ray)¥13200/ 通常盤(Blu-ray)¥7700/通常盤(DVD)¥6600

花冷え。

最新シングル 『O・TA・KUラブリー伝説』
配信中

SCANDAL

最新シングル 『LUMINOUS』
発売中
仕様・価格:完全生産限定盤¥12100/ 初回限定盤A¥4950/初回限定盤B¥4950

▼あわせて読みたい▼

音楽・エンタメ情報メディア『FMステーションonline 』

 

 

SNSでフォローする