トヨタとスズキが資本提携、合意書を締結

 トヨタ自動車(以下、トヨタ)とスズキは、資本提携に関する合意書を締結した。自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すための提携となる。

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▲自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めるべく長期的な提携関係の構築・推進を目指す

 両社の長期的な提携関係の構築・推進のために、相互に株式を取得予定。トヨタは、スズキが実施する第三者割当による自己株式の処分により、スズキの普通株式24,000,000株(※1)を取得する予定だ。
(※1:2019年3月31日現在のスズキの発行済株式総数(自己株式を除く。)に対する所有割合4.94%(小数点第二位未満は四捨五入)、総額960億円。)
 また、スズキは、市場買付により480億円相当のトヨタ株式を取得する予定だ。
 これらの株式取得は、海外の競争当局の承認が得られ次第実施する予定となっている。

 自動車産業は現在、環境に関わる規制強化、異業種からの新規参入、モビリティビジネスの多様化など、これまでにない大きな変革期を迎えている。両社は、自動車産業を取り巻く新たな課題を克服することによって、持続的成長を実現していきたいと考えている。そのために、それぞれが得意とする技術・商品や既存の事業基盤の強化だけではなく、今まで通り競争者であり続けつつも、新たなフィールドでの協力関係を構築して深化させることが必要だと説明している。

 具体的には、自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指す。

 2016年10月に、両社は、業務提携に向けた検討を開始。以降、具体的内容の検討を続け、今年3月、トヨタが持つ強みである「電動化技術」とスズキが持つ強みである「小型車技術」を持ち寄り、商品補完を進めることに加え、商品の共同開発や生産領域での協業等に取り組むため、具体的な検討に着手することを公表していた。

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